ToMoLog’s blog

海外大学院について、ストックホルム大学院についてのあれやこれやをつづっていきます。皆さんの海外留学・スウェーデン留学のお供となれるようなブログを目指しています。

【お知らせ】北欧留学大使(Norr Ambassador)のPodcastにゲストとして参加させていただきました!

初めに


皆さんこんにちは~!

日本の私の住む場所ではかなり冬らしくなってきたところです。皆様いかがお過ごしでしょうか。
スウェーデンや他の北欧圏にいる方は、冬が開幕して暗い日が続いている頃かと思います!どうか気持ちが沈まぬよう、ビタミンDをたくさん摂取して息抜きをしつつ過ごされてくださいね!

 

そしてそして、今回の記事はPodcastに出演させていただいた内容を書いております。

なんと、大学院時代からお世話になっていた北欧留学大使(Norr Ambassador)のPodcastにゲストとして参加しました~!

リリースされたのは既にもう1年以上前なのですが...💦

すごく遅ればせながら、やっと記事の準備ができたので、このタイミングではありますが投稿させていただきます(本当に遅くなって反省です。)。
学部の留学から帰ってきてモヤモヤしている人に、少しでも刺さるものがあればいいなと思っております。

 

 

北欧留学大使(Norr Ambassador)とは?

 

 

 北欧留学大使(Norr Ambassador)は、北欧情報メディアNorr(※)の姉妹メディアとして、「北欧に留学している人の『情報発信の場』」「北欧に留学したい人の『情報収集の場』」をコンセプトに、主にインスタグラムで活動されております。


※北欧情報メディアNorrは、北欧の魅力や情報を発信しているサイトです。北欧のいろんな記事が詰まっていて面白いです。この記事をご覧になっていらっしゃる方は、すでに北欧情報メディアNorrのことをご存じの方も多いかと思いますが、まだ見たことないよ~という方は、是非チェックされてみて下さい!


 私も過去にこの北欧留学大使で、大使として参加させていただいたのですが、そのご縁もあり、今回北欧留学大使のPodcastにゲスト出演させていただきました!

 

 北欧留学大使のインスタグラムでは、大学院留学だけでなく、交換留学などについての情報も発信していて、さらに、スウェーデンだけでなく他の北欧圏の留学情報も見ることが出来ます!
 留学されている方の生の声を聞けるのはなかなか貴重ですし、情報を得られれば、留学へのイメージが少しでもつきやすくなるのかなと思います。北欧圏の留学に迷われている方、もしくは行きたい大学がある方は、是非投稿をチェックされてみて下さい!

 

 インスタグラムページに飛ぶと、下の画像ような感じで、大学ごとのストーリーのハイライトがされています!そこから気になる大学をチェックすることも可能ですので、是非確認されてみて下さい~!

 

 

 さて、話を少し戻しまして、インスタグラムで主に活動している北欧留学大使ですが、Podcastでも留学情報について色々発信されており、この度、ご縁があって、私もPodcastにゲストに参加させていただきました~!

 北欧留学大使のPodcastでは、他に北欧に留学された方とのトークなどなど、他にも楽しい・面白い・共感できるトークがたくさんありますので、是非チェックしてみてください!

 

 


 今回のPodcastでは北欧情報メディアNorrのメンバーでもあり、北欧留学大使の主宰をされているRenさんと、実際大学院に行く前の心境や、大学院生活中のお話、、、、などなど、色々お話させていただきました。

Renさんについて

Renさんが発信されているnoteはこちら↓

note.com

RenさんのInstagramアカウントはこちら↓

www.instagram.com

 Renさんは学部時代にスウェーデンのルンド大学に留学されたことをきっかけに、卒業後はノルウェーのスタヴァンゲル大学とデンマークのオールボー大学のダブルディグリー制度を使って大学院に進学され、両国の修士号を取得されております。

 Renさんとは、ストックホルムの大学院に入学した時にFacebookで知り合って以来、こうして北欧留学大使に参加するなど、色々お世話になっているのですが、

 2人とも「北欧の大学院に入学」して、「卒業後日本に帰国して日本で働いている」、という2つの共通点がある一方、そこに至るまでの経緯は違っていて、その共通点と相違点が、Podcastでお話していてとても興味深かったです!


 とはいっても、学部留学後に感じた違和感だとか、それぞれの動機の元になる部分にはとても共感できるところも多く、話していて首がもげるほど頷いていました。
気が付けばめちゃくちゃ話していたPodcastの内容を、せっかくなので少しだけこのブログでもシェアしてみたいと思います~!


※話を始める前に、既に過去の記事でも私がスウェーデンの大学院に行くに至った経緯  をご紹介していますが、ここでも少し説明しておくと、

私は2019年9月からスウェーデンにあるストックホルム大学教育学部で勉強し、2021年6月に卒業しました。2年間スウェーデンに住んだのち、今は日本に戻ってお仕事をしています。
 学部時代は国際関係系の学部で、政策や言語学、心理学など、色々なことを学べる学部に所属していましたが、そこでは主に欧州芸術史やアートについて学んでいました。

 大学3年~4年の間の1年間、ベルギーのルーヴァンカトリック大学という大学に1年間交換留学をしていました。

 ちなみに、学部時代の留学や勉強のお話については、のちほどスピンオフ編でもお伝えしますが、今回のPodcast#60「ベルギーから始まったヨーロッパへの道」に収録されています~。

 Podcastを通して、なぜ海外の大学院を目指したのか、なぜ芸術系分野→教育分野に興味が移ったのか、大学院生活についてのあれこれなど、色々なことをざっくばらんに話させていただきました!

 

Episode 1 海外大学院に求めたもの

Episode1へのリンク↓↓

 

このエピソードでは、
なぜ大学院に行こうと思ったのか、
なぜスウェーデンの大学院か、
なぜ日本の大学院にしなかったのか、
なぜ2年間の大学院にしたのか、

などなど、大学院に至るまでの「なぜ」について話させていただきました。

 Renさんは、大学院ではノルウェーのスタヴァンゲル大学に入学され、2年目はデンマークのオールボー大学で勉強されています。もともとスウェーデンのルンド大学に学部時代に留学していた経緯から、学部留学後、より北欧に興味を持ち始めるようになったRenさん。
 
 スタヴァンゲル大学のプログラムにしたきっかけは、スウェーデンには既に留学していたこと、ノルウェーデンマークに行くことでより多くの北欧諸国を経験できることが魅力だったそうです。

 一方、私も私で、学部時代にベルギー留学に行ったことが海外の大学院に行くきっかけになっています。ベルギー留学から帰ってきてから、何か失ってしまった消失感と、就活しなくちゃいけない反面、「なにしたいんだろう」…という違和感。そして「まだまだ勉強したい…なんで自分はこんなに生き急いでるんだろう」というフラストレーションなどから、大学院に行ってもう少し勉強しよう!と思い立ちました。

 こうやって聞いてみると、Renさんも私も学部時代の留学経験が、その後海外大学院への入学を決意するきっかけになっていると思いました。あとは、留学した後は皆一斉に黒くなって就活を始める、というRenさんが表現されていた違和感については、私も同じように思っていたので、ものすごく共感しました。

 一方、北欧への大学院出願に関して、Renさんとの違いとしては、「出願のタイミング」「北欧を選んだ経緯」が挙げられます。


 Renさんが出願を決めたタイミングは、就活も終わりに近づいた大学生4年の最初の頃だったそうです。ちょうどその頃、ノルウェーの大学院の学費が無料だということを知り(今は無料ではなくなっておりますが(´;ω;`))、そこから内定を蹴って、思い切って大学院出願へ舵を切り始めたRenさん。(すごい行動力!)

 一方、私の場合は、大学3年生の時に1年間交換留学をしていたので、大学4年生の夏に帰国後、就活をしながら同時並行で大学院への出願を行っていました。(実はPodcast中、途中までてっきりRenさんも就活と大学院出願を同時並行してやっていたと勘違いしていたので、内容が若干かみ合わなかったりしております...(笑)申し訳ないです...)

※少し補足すると、私の大学時代の学部は、学部的に留学に行く人はかなり多かったものの、基本的に大学3年生の時に1年間交換留学をして、大学4年生の夏に帰国する、というルートが多く、帰国後に1年間休学して就活→大学5年生の後期に大学に復学して卒業、という5年間コースが主流でした。例にもれず私もその一人でした。

 

 北欧を選んだ経緯については、Renさんの場合は、先程もお伝えしたように、やはり「北欧への興味」というところから来ており、当時大学院の学費が無料だったノルウェーを中心にプログラムを探し、大学院出願を決められております。

 一方、私は当時北欧圏に絞っていたわけではあまりなく、条件として、「学費がアメリカやイギリスほど高くない」「2年間勉強できる」、そして「教育比較ができる」プログラムを探しており、探した結果たまたま見つけたプログラムがスウェーデンにあった、という感じです。

 ブログの記事にするにあたりこのエピソードを聴き直し、大学院へのきっかけは人それぞれだな、とあらためて思いました。


 私は決意のその先が、自分のなかで心動くもの、心躍るものであれば、きっかけはなんでもいいと思います。


 一つ言えることは、皆さんも今留学に行こうか迷っているのであれば、とりあえず後悔する前に行動してみてほしいです!

 

 ちなみに、日本の大学院に行くことは考えたのか、という話をエピソードの中で聞かれましたが、私は日本の大学院に行くことはあまり考えておりませんでした。しかし、日本の大学院に行くことに対して、否定的であるということでは全くありません。日本の大学院でもダブルディグリーの制度がありますし、それを利用するのも一つの方法だと思います!現に、私の先輩で、ダブルディグリーを使ってヨーロッパの大学に留学し、卒業後留学先の大学で博士課程をしていらっしゃる方もいます。

 何故私が海外の大学院を選んだのか、スウェーデンの大学院を選んだのかについては、下記のブログでも書いておりますので、もう少し詳しく知りたい、という方はこちらも合わせてどうぞ↓

www.tomolog-studyabroadinfo.com

 

また、海外大学院を目指したい!と思った時に考えてほしい「自分のニーズ」については、過去に下記のブログでも書いているので、是非参考にされてみて下さい!

www.tomolog-studyabroadinfo.com

 

Episode 2 大学院のプログラム選び

Episode2へのリンク↓↓

 

このエピソードでは

なぜ教育学に興味を持ったのか、

なぜ芸術系から教育系に行こうとしたのか、

そして動機書を書く時のイロハ

などをお話ししています。


 前述したとおり、私は学部時代、ベルギーに留学していたのですが、留学中含め、興味を持って取っていた授業は芸術系(宗教画や現代アート、ヨーロッパ芸術史、ヨーロッパ建築史など)が多かったです。そんなバックグラウンドを持っていた私が、なぜ修士では教育学部という道に進んだのか、ということをお話しています。

 Podcastでもお伝えしていますが、学部時代と修士の専攻を変えることは可能だと思っています。現に私がそうして無事に合格しているからです。ただし、注意が必要なのは、どこでも申請可能、というわけではないことです。

 現に私も、手あたり次第受けた、というよりかは、申請できそうなプログラムを見つけて申請してみたら合格した、という感じです。

 大学によっては、修士プログラム申請の要件として、同じ専攻の学士を持っていることを条件としているところもあります。しかしながら、いくつかの大学では、もう少し条件が易しい場合もあります。例えば社会福祉学修士を受けたい場合、社会科学分野の授業を学部で取っていることが条件、、、などなど。

 なので、学部ではあまり希望の専攻を学んでこなかった、という方でも、少し探すのに労力がいるかもしれませんが、諦めずに自分に合ったプログラムを根気強く探してみて下さい!

 あとは、学部では修士で行きたい分野の勉強をがっつりしてきたわけではないけど、現職で修士プログラムに関係したことをしている、というのでも大丈夫だと思います。

 それとそれと、Podcastでも詳しく述べていますが、ものは言い様です!動機書を書くときには特にこれです!

 私の場合は、たまたまそれらしい授業を学部時代の時にいくつか取っていたこと、ベルギー留学中にセミナー発表(そんな大それたものではないです)で教育系の発表をしていたことなどを動機書に入れました。
 Renさんは、ソーシャルワーク(=社会福祉の一分野や、マイノリティの方の社会参加などの問題について学ぶ分野)修士プログラムで勉強されていたそうですが、Renさんも同じく、学部時代でがっつりソーシャルワークをやってきたわけではなかったとおっしゃっています。ご本人的には、マレーシアのボルネオ島などでボランティア活動をしていたことが、申請時に評価されたのでは、とのことでした。

 学部の授業としてはあんまり書くことがないけど、現職で近いことをした、もしくはボランティアやセミナーなどで専門分野に直結しそうなことをした、とかであれば、動機書はもはやそっちを全面にアピールしてしまいましょう!

個人的には、
①自分の人生でやってきたこと
②今学びたいこと、なぜその分野を学びたいと思ったのか(きっかけは絶対あるはず)
③今までその分野に関連することをやってきたのか(勉強だけじゃなくてもOK。絞れるだけ絞り出す)
④①~③を関連付けてみる。
上記のステップを行ってみて、動機書でアピールできる内容を洗い出していくのが大切だと思います!


動機書の書き方については、過去に書いたこちらの記事も参考になさってみて下さい!

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Episode 3 まずはここから!出願のイロハ

Episode3へのリンク↓↓

 

 このエピソードでは、海外大学院に出願したい、と思ったときに、まずどの順番で始めればいいのか、についてお話ししました!


 実際、私が出願の際の順番を色々失敗したので、その失敗した経験を是非反面教師にしてほしいです(笑)

 例えば私の場合、エピソードでもお話ししていますが、大学4年生の夏に留学から帰国し、その後日本での就活と同時並行で大学院の出願をしていました。
 もう少し詳しく言うと、大学4年生の8月末に留学から帰ってきて、そこから大学院の出願準備を始めたのですが、帰ってきて9月からの準備は個人的には遅すぎたな、と後悔しました。
 なので、このエピソードでも色々お話ししていますが、皆さんに行ってほしい出願準備の順番としては、以下のような感じです。

修士で使いたい語学の勉強
  ↓
奨学金のチェック、奨学金の出願
  ↓
大学院出願準備

 
 なぜこの順がいいのかというと、海外大学院用の奨学金については、締め切りが10月とかで、大学院の出願時期よりも前に来るからです。

 そして、海外大学院用の奨学金に応募する場合、ほとんどの奨学金で語学要件を求められます。ということで、語学勉強を先に済ましておけば、奨学金にも応募でき、大学院にも余裕をもって応募が可能となります。

 特に資金調達の心配をしなくてもいい人は奨学金については飛ばしてもらってOKです。
 逆に、資金調達がどうしてもいる、でも出願時期を逃してしまった、という人は、なるべく低資金で勉強が可能そうな大学院を選ぶか、次の年に再挑戦する、数は少ないけど11月以降の奨学金を目指す、もしくは貸与型の奨学金を検討する、などの方法があります。

 今回のエピソードでは、出願のイロハと同時に、私自身の大学院出願の経験談もいろいろとお話させていただいています。


 前述したとおり、私の学部時代の大学では、留学に行く場合、大学5年生まで在籍することが多かったので、例にもれず私もその一人でした。なので、私の場合は大学4年生の夏に帰国→就活と同時に大学院出願準備→大学5年生の4月、就活真っ最中に合格が決まる(卒論もまだ書いていなかったので条件付き合格)→そこから一気に卒論を書き始めて、7月に卒論提出→9月に学部を卒業...
 という、結構イレギュラー(海外大学院を目指している人にとってはあるあるですかね...?)な道を歩んできています。

 同じような道を目指している方は、前期でしか取れない単位、後期でしか取れない単位とかあると思いますので、卒業必修単位の取得だけは大学4年が終わるまでに全て行っておくようにして下さいね!!

 ちなみに、いわゆる文系の大学院というものは、まだまだ日本に広く浸透しているものではなく、大学院に行きたい、と声を上げたときに周りの意見やプレッシャーも気になる人はいるかと思います。経済学や経営学ならまだしも、社会科学系とか人文系とかだとなおさらですよね。私も実際そうでした。この話についても、今回のエピソードでRenさんとお話していますので、同じように葛藤されている方は是非聴いてみて下さいね。

 私が経験したちょっとした葛藤については、先ほどEpisode1でもご紹介したこちらの記事にも書いています。
 個人的には、挑戦できるチャンスがあれば、後悔しないうちに挑戦してほしい!という気持ちです。周りの意見に影響されてしまって後悔だけはしないようにしてほしいところです。

 ちなみに、Renさんがこのエピソードの最後で、ノルウェーの大学院の出願についても触れていますが、もしもノルウェーの大学でMBA等を目指されたい場合は、大学によってはGMATというテストの受験が必要だそうです。内容的にはSPIのようなものの英語版らしいですが、結構高いスコアが必要で、人にもよるとは思いますが、1~2年くらい勉強期間が必要そう、とうことでした!ご参考までに!

 ちなみに、スウェーデンMBAでは、GMAT自体は必須ではなさそうです(大学によっては必須な所もあるのかもしれませんが)。

 

 今回のエピソードに関連している記事を過去に書いているので、よろしければ下記のブログについても参考にされてみたください!

 

出願の流れについて↓↓

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大学院の学費について↓↓

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奨学金について↓↓

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Episode 4 海外大学院ってどんなところ?

Episode4へのリンク↓↓

 

 このエピソードでは、具体的に私が在籍していたプログラムの勉強の様子などについてお話しさせていただきました!

 まず、私が学部時代に行っていた日本の大学では、1セメスターでいろんな講義(それぞれが独立した単位を持っている講義)を並行して取り、セメスターの終わりのテスト期間にそれぞれの講義のテストを一気に受け、そのセメスターで受けた講義の単位を一気に取る感じでした。

 例えば、前期の月曜日は英語の授業(2単位)、水曜日は比較政策学の授業(2単位)、そして木曜日にゼミの授業(2単位)を取ったとして、前期はこの3つの授業を並行して取り、学期末にテストやレポートを無事に仕上げれば3つの授業を終了したことになり、トータルで6単位ゲット、みたいな感じです。他の日本の大学も、このタイプが非常に多い気がします。

 ちなみに、ベルギーに学部留学に行っていた時もそんな感じでしたので、日本以外の大学院でもいろんな講義を同時並行で取るタイプのものは結構主流ではあるのかなと思います。

 一方、私が修士を取ったストックホルム大学では、1ヵ月〜2ヵ月かけて一つの講義だけに集中して、一つずつ単位を修得する感じでした。つまり、9月〜12月に、「教育学入門」、「科学理論」、「教育政策」の講義が3つあったとしたら、9月~10月に「教育学入門」を、11月に「科学理論」、12月に「教育政策」…という感じで、9月~10月は「教育学入門」についての講義をひたすら受講する、という感じでした。

 

講義形式について

 講義形式は、レクチャータイプとグループディスカッションの混合で、午前中2時間レクチャーを受け、午後にそのレクチャーに準じて2時間ほどグループワークを行い、残りの1時間でグループプレゼンテーションを行う、という日もありました。
授業の頻度は週2〜3回程で、毎回次回までに読んでくる課題図書を課されることが多かったです。講義によっては、1~2冊の本を課題図書として課され、講義を通して読むような講義もありますが、多くの場合は、授業ごとに関連した論文を与えられ、次の授業までに1~2ほどの論文を読むように課される感じでした。また、課題図書についても、本や論文を購入する必要はほぼなく、事前に担当の教員が論文や本をアップロードしてくれることがほとんどでしたので、お金のなかった学生としては大変ありがたかったです。

 

プログラムの特徴

 私が勉強していた修士の特徴としてはテストがないことです。出席率と課題論文の内容で評価が決まります。通常、授業の初めにもらうシラバスに論文テーマが書かれてあり、試験期間の直前にテーマを課されるわけではないので、授業を受けながら自分の課題論文の準備も並行してできます。
(しかしながら、課題論文の採点条件に、授業で使った課題図書を含めること、などがあるので、授業が終わる時くらいに課題論文を準備し始めることが多いと思います。)

 そういう意味では試験一発勝負、というわけではないので、計画的に準備できるか、早く書き終わるか、ギリギリに提出するかなどは、完全に自分次第になります。
 個人的には内容を記憶したりなどの試験があまり好きではないので、課題論文の方が私にはあってたので良かったと思っています。そして、私のプログラムでは論文の書き方をかなり徹底されるうえ、修士が終わるころには10を超える論文を書くことになるので、論文構成力がかなり身についた点もありがたかったです。これは大学のプログラムによって全然変わってくるので、参考までに気になるプログラムの採点基準とかチェックしてみておくのもいいかもですね!

 あともう一つ、私が勉強していた修士プログラムの大きな特徴としては、グループワークがかなり多かったことです。
 グループワークについてはRenさんの勉強していた修士プログラムでもあったみたいです!さらに、Renさんのプログラムでは、フィールドワークも多かったそうで(うらやましい!)、ノルウェーの刑務所にも行ったことがあるとエピソードでもお話しされていました!残念ながら、Renさんの行かれていたプログラムはなくなってしまったみたいですが…泣
ノルウェーの刑務所...ものすごく面白そうな経験ですね...。

 自分の勉強していた修士プログラムを見返してみると、スケジュール感的には結構忙しかった記憶があります。私はアルバイトもしていたので、アルバイトや他のことをしながらプログラムに参加している人にとっては、結構タイトなスケジュールな気がします。次の授業までに論文全部読み終わらないよ~!💦ということもありました(笑)

 このエピソードでは授業形態について主にお話してますが、プログラムの最初の方にポットラックという、それぞれの国の料理を持ってきて皆で食べるイベントや、ガムラスタン(ストックホルムにある素敵な街)への遠足などもあります。授業の一環としてのフィールドワークは、残念ながら(少なくとも私の時は)なかったですが、自由参加型のフィールドワークとして、パリのユネスコフィンランドの大学へのフィールドワークなどもあったりします!(旅行代は自分持ちです)


Episode 5 集大成としての修士論文

Episode5へのリンク↓↓

 

 このエピソードでは、修士論文を書いた感想についてお話ししております。


 修士論文については、Renさんと私で共通して言えることは、コロナのまっただ中に修士論文を書いたということもあり、修士当初に予定していた論文内容を変えなくてはならなかったことです。Renさんはインタビューの対象者を変更しなければならず、私に関しても、もともとインタビューを行う予定でしたが、最終的に文書を分析していく研究方法に変更しました。

 

修論執筆時を振り返って

 修論の期間は大学2年の後期あたりから設けられており、大体年明け~5月ぐらいまでがそうでした。5か月というのは、結構時間があるようにも思いますが、何十ページもの論文を書き上げるとなると、研究に行き詰ることもあり、結構ハードでした。


 さらに、私は当時、修士修了後は日本で就職しようと思っていたので、日本での就活も行っており、就活の面接時期と論文提出タイミングが被っていたことや、修論、就活の他にも別で参加していた研究プロジェクトやアルバイトなどもあり、本当に大変でした。(普通に発狂しかけていたのを覚えています。お勧めはしません笑)

 個人的には就活については、時間や年齢、お金の余裕などがあるのであれば修士論文の後でもいいのではないかと思います。

 RenさんはRenさんで、修士論文を書きながら、勉強とは別のプロジェクトにも携わっていたようですが、もともと日本で働く予定ではなかったため、修士論文を書きながらの就活はしていなかったようです。修士修了後にたまたまやりたい仕事を見つけ、応募して内定した会社が日本にあった、ということをPodcastでもお話しされています。

 

修論中のメンタルについて
 Podcastの中で、修士論文を執筆していた当時を振り返って、Renさんも私もしんどかった、と話しています。笑

 本当に、今だから「笑」とかつけて言えますが、普通にしんどかったです笑。もしかしたらすごく楽しめる人もいるかもしれませんし、ささっと書き終わっちゃった、という方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、研究の楽しさとかは感じたと思いますが、同時に、なかなか筆が進まないのに時間だけが過ぎていくもどかしさなど、苦悩もありました。

 決して皆さんを脅したいとかではなく、修士プログラムを終えた身としてのホンネです。修士プログラムに正規生として留学するということは、学部時代に交換留学生として留学するのとは違い、楽しくてキラキラした部分だけではない、というのは事実としてあると思います。しかしながら、Renさんや私が無事に修士論文を書ききったように、決して超えられない壁ではないですし、皆さんも必ずできると思います。そして、こうした苦悩を経験したうえで、やっぱり修士プログラムを他の国で挑戦するということは素晴らしい経験でしたし、Renさんも私もとっても勧めたいものでもあります!

 

リフレッシュ法について
 そんななかなか厳しい修士論文期間を乗り越えるには、やっぱりリフレッシュ方法がとても大事だと思っております。たとえばRenさんだったらジョギングだったり、私の場合は環境を変えてみたり...。

 RenさんがPodcastのなかで、「あえて修論から離れて発酵期間をつくる」というのを話されておりましたが、本当にこれは大切だと思います。私のプログラムの先生だったか先輩だったかも、「行き詰った時は一度研究から距離を取って全然違うことをしてみると、意外と戻ってきたときにスムーズにいったりする」というのをおっしゃっておりました。

 なので皆さんも焦る気持ちもわかりますが、どうかたまにはリフレッシュを忘れずに!

 

修士論文のテーマについて
 このエピソードでは、修士論文のテーマが、入ってすぐの時と比べてどう変わったかについてもお話ししております。Renさんの研究テーマは、日本に焦点をあて、日本の高齢者福祉施設にデジタル化をどう取り入れていったらいいのかについて研究されたようです(高齢化が進み、労働人口が減る日本で、これからどんどん必要となってくるテーマですね!)。Renさんはこちらの研究をするにあたり、高齢者施設の運営側にインタビューをされたみたいです!

 私の場合は、日本の外国語教育政策に関する文書を読み解く研究に変えました。

 先ほどもお伝えいたしましたが、このエピソードの中では、修士論文の研究テーマや研究方法が、入学当初予定していたものと変更となった話もしており、修士プログラムや修士論文について、結構踏み込んだ話もしております。

 私個人の意見にはなってしまいますが、実際に修士論文の際に行う研究内容が、入学当初の研究内容から変わってしまうことはよくあることだと思っています。それは、今回のRenさんや私のように、環境的に変えなくてはいけなくなってしまうケースもあれば、修士プログラムで勉強するうちに、他の研究内容に興味が出てきた、というケースもあると思います。前回ちょこっとこちらのコラム記事にも書きましたが、研究内容が変わることに関しては、なんらおかしなことではないと思いますし、そのあたりも安心していただければなぁと思います。

 なお、北欧留学大使のインスタグラムでは、Renさんや私を含め、他にも修士プログラムを他国で行った大使の方々がいらっしゃり、そんな方々の意見を集めて、修士論文の執筆や研究をする上でためになる情報やツールなどなどをまとめた大使の記事をRenさんが作成してくださっております!

いろんな人の知恵を集めた大変ためになる情報が載っておりますので、そちらも是非チェックされてみて下さい↓↓



Episode 6 修士課程を終えて

Episode6へのリンク↓↓


 このエピソードでは、修士課程修了後について色々お話ししています!

 

卒業後の進路について

 就活をする時にスウェーデンや他の日本以外の国で仕事をすることは考えたのか、という質問にもお答えしております。これは前に就活関連の記事を書いた時にも少し触れておりますので、そちらも参考にしていただきたいのですが、就活を考えた当時は確かにヨーロッパに残ることも考えました。しかしながら、当時はそこまでスウェーデンに残りたい!と思っていたわけではなかったので、スウェーデンも含め、他のヨーロッパの国などで仕事ができないか、トレイニーシップやインターンシップなどが出来ないか、とは考えたりもしました。が、色々考えて諦めました。

 というのも、インターンシップと言っても、お金をくれないものが多かったからです。もちろん、大学から補助がもらえたりもします。例えば私の行っていたストックホルム大学では、Erasmus+協定内のインターンシップであれば、インターン中の奨学金が出る制度などもありましたし、他の大学も似たような制度はあると思います。

 →ストックホルム大学のTraineeship制度については以下のページをご参考にして下さい。

www.su.se

 ストックホルム大学の場合は、「インターンシップの期間は2ヶ月以上1年未満であること」、「所属の学部に関連したインターンであること」、「現在現役の学生であること」など、奨学金を得るための条件がいくつかありました。
 つまり、この奨学金を得てインターンをするには、修士論文の提出を先延ばしにする必要がありました(提出してしまうと卒業することになり、現役ではなくなるので)。
しかも、奨学金も月610〜660€(2024年2月現在)ほどで、決して生活するに十分とは言い難く、フルタイムでインターンをするとなると他のアルバイトもしにくいので、大学からの補助があっても生計は立てにくいと考えました。


 ちゃんとした就業経験がない私にとっては、インターンシップをした方が絶対役に立つのは確か、でも自分の現在の貯金を考えて、就活中の生活費を賄えるのかという部分もあり、色々と現実的ではないと思って諦めました。

 そのほかにも、自分の中の仕事に対する価値観が何か、などなどを考えて、日本に戻ることを決めました。
 ちなみにスウェーデンでは修士修了後1年間は就労ビザが降りるので、スウェーデンの就活は無理ではないです!
※お金が十分にあるかなど、生計を立てられる証明は必要です。

 ノルウェーデンマークについては、Renさん曰く、修士課程修了後に求職期間(job seeking)として仕事を探しながら就労もできるビザを取れるみたいです(ノルウェーは1年/デンマークは半年間)!

スウェーデンのjob seeking visaについての移民局ウェブサイトの情報はこちら

ノルウェーのjob seeking visaについての移民局ウェブサイトの情報はこちら

デンマークのjob seeking visaについての移民局ウェブサイトの情報はこちら

 このエピソードでは、今どんな仕事をしているのかにも少し触れていますので、気になる方はぜひPodcastを聴いてみてください〜!

 

また、就活関連の記事については、過去に以下の2つの記事でもう少し触れております。

 

www.tomolog-studyabroadinfo.com

 

www.tomolog-studyabroadinfo.com

 

修士で学んだこと、そして今

 また、エピソード6では、お互い修士で学んだことや得たことは今の仕事で活かせているか?という結構突っ込んだ話にも触れています。

 これに関しては、Renさんのお答えが素晴らしいので、もはや私の話は聞かずRenさんの話を聞いて欲しいです笑
 多少なりとも修士で学んできた中で感じた感覚があるからこそ、今の職に就いたというRenさん。
 これは今聞き返しても本当にそうだなと思うのですが、修士で皆さん色んなことを学んで、そこで得た価値観を活かして、日本の社会だったり他の国の社会だったりを良くしていこうとか、何かしらの気持ちがあると思います。

 それをどこでやりたいかだったり、どこからアプローチしていこうか、ていうのが人それぞれ違うだけだと思います。逆に言えば、全然学部で学んだものと違う職種にたどり着くかもしれない。でもそこで何かしら自分の学んできたこと、価値観は活かせると思っています!

 正直、私は、今の仕事ではそこまで自分の学びをアウトプットできていない気がすると言ってしまったのですが、Renさんの話を聞いて考え方を改めようと反省しました笑

 ちなみに、このPodcastの収録の後、もう1年経ちましたが、色々ありまして転職しました。現在の職はもともとやりたかったことに近いことが出来ているのと、国際的な環境ではあるので、修士時代の学びや経験、培ってきた価値観が生かせているのではないかと思います。

Episode 7 ブログを書き始めた理由

Episode7へのリンク↓↓

 

 このエピソードでは、ブログをはじめた理由についてと、今後のブログのこと、仕事のことについても少しお話ししております。

 私が海外での大学院進学を考え始めたとき、大学院の決め方や奨学金情報、そもそものスケジュール感など、ネット上での情報がなかなかなかったということもあり、実際に正規で大学院に行かれていた先輩に相談したりして情報を集めました。私は有難いことに海外の大学院に進学されている先輩が近くにいたので情報を集めることが出来ましたが、なかなか周りに相談できる人がいなかったりする方もいらっしゃると思います。
 また、文系の大学院に行くということは結構日本では勇気のいることだと思います。行ったことを全然後悔していない身としては、海外大学院に行きたいと思っている人、また、いわゆる文系の海外大学院に行こうとしている人の、背中を少しでも押してあげる存在になりたいと思ってブログを書いています。

 そしてRenさんが運営している北欧留学大使(Norr Ambassador)も、実際に留学に行っている人の情報提供の場、留学に行きたい人の情報収集の場、をモットーにしており、北欧留学のコミュニティ作りをはじめ、北欧留学における情報を少しでも多くの人に届けられるように運営をされております。
 このインスタグラムの投稿は、私も大学院2年生の初めのころに投稿に参加させていただきましたが、大学院生として北欧で留学している側の生の声が届けられること、投稿をしながら自分の留学生活についても振り返ることが出来ることで、情報を収集したい側だけでなく、提供する側にもとてもいい機会だと感じました。
 投稿は留学の初めでも、留学の途中でも、留学した後でもよくて、皆さん色々なタイミングで大使として投稿されています。いろんな立場の人からの情報を留学したい方は手に入れたいはずなので、気になる方、是非是非投稿希望の連絡をされてみてはいかがでしょうか!

 留学情報については、交換留学、高校留学、大学院留学、そしてフォルケホイスコーレなどの留学でもなんでもOKです!

 下記の大使のインスタグラムのアカウントページから応募フォームに飛べますので、大使になってみたい方、ちょっと気になっている方、是非連絡されてみて下さい~!

 

www.instagram.com

 

 最後に、留学に今から行こうとされている方、留学に行こうか今まさに迷っている方へ、ありきたりなことしか言えてないですが、メッセージもエピソードでお伝えしております。

 まさにこのブログも、本当に留学に迷っている人の背中を押したいという気持ちで書いているのですが、少しでも留学に気持ちが動いている方は、その自分の心の気持ちを大事にしてほしいですし、あと一歩の勇気が欲しいとか、背中を押してほしい場合は、こちらのブログでも、Renさんにでも、北欧留学大使にでも誰でもいいので、いつでも連絡してきてくださいね!

 そして今からまさに留学に行く方は、「学びたい」、「いっぱい旅行したい」、「文化に触れたい」、などなど、留学の理由は様々かと思いますが、留学先で色々なものいっぱい吸収してほしいです!もちろん、留学は楽しいことばかりではないと思いますが、それも含めて留学の醍醐味というか、色々な経験が成長につながると思っているので、その時感じたこと、思ったことを大切にしながら過ごしてください!

 

もしもなにかあれば、こちらにコメント、

もしくはブログのお問い合わせフォームにてお問い合わせを、

もしくはインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてDMを送ってくださればできる限り対応いたします。

(返信に時間がかかる場合がございますがどうかご了承ください。)

 

最後に

 Podcastを通じて、学部時代に感じた葛藤や大学院生活のこと、そして今に至るまで、本当に長々とお話ししてしまいました。ところどころお聞き苦しい箇所もあるかもしれませんが、留学を迷っている人、今留学に行かれている人にとって、共感できる部分があれば大変嬉しく思います。
 さて、このPodcastですが、実は話が延びに延びて、Renさんが超素敵な感じでスピンオフエピソードも作成してくれました!💦
 スピンオフ編では、メインのエピソードで私が話し過ぎてカットになった大学時代の留学のことや、旅行の話、大学院時代の生活について、色々とお話ししています。こちらのスピンオフ編のエピソードも、記事に起こしてみたので、よろしければ是非覗いてみて下さい👀(ベルギーとスウェーデンの生活で感じた違いなどについても書いています)

→スピンオフ編の記事はこちら

Podcastの収録は、もう一年以上前になってしまうので、記事に起こすのがここまで遅くなってしまって本当に申し訳ないのですが、、、それでもどうしても収録時に感じた色々をブログでも綴りたいと思い、遅ればせながら記事にしました!

 このPodcastを通じて、私自身色々と振り返る機会にもなりましたし、気持ちを共有できる機会を頂けて本当に光栄です。そして、収録中、終止本当に楽しかったです!

改めて、北欧留学大使(Norr Ambassador)のRenさん、この度はPodcastにご招待いただきありがとうございました!