ToMoLog’s blog

海外大学院について、ストックホルム大学院についてのあれやこれやをつづっていきます。皆さんの海外留学・スウェーデン留学のお供となれるようなブログを目指しています。

私の就活&修論奮闘記

 

※この記事は、スウェーデンで大学院生活中に経験した、就活体験談を書いています。

 

前にも少しお話したと思いますが、私は修士論文を書きながら日本の就活をしていました!

こんな記事を書いておいて初っ端にこんなこと言うのもアレなのですが、

正直言って簡単ではなかったし、普通にしんどかったので、

時間に余裕があるのであれば、修論書きながらの就活はあまりお勧めしません(笑)

 

ともあれ、前回就活のことについて少し触れたときに、

一個人としての体験談を記事にしてみるのもありかな~と思ったので、

 

今回は、私がなぜ修論書きながら就活をすることにしたのか、

その時の感情、日本企業に対する不満、どういうふうに就活をしたかなど、過去の感情を思い出しながら日記ちっくに時系列的に書いてみました。

 

一個人の体験談ですが、何か共感できるものがあれば嬉しいですし、

今後同じことをしようとしてる方にとっては、何か参考になるものがあればと思います!

 

就活を本格的に始めたのは修士2年の後半

 

2021年の年明け。

修論のタームに入る前の最後の授業の課題レポートを提出し終わり、

いよいよ修士論文の執筆が始まりました。

 

それと同時に、

修士論文が終われば仕事をしなければならない、と少し焦る気持ちもありました。

 

大学一年の終わりに一時帰国した際は、ボスキャリのエントリー企業をなんとなーく眺めてはどれも全然ピンとこなくて、

それ以来勉強で忙しいからと逃げてきた就活が、もう目の前まで来ていました。

 

この時、私はなんとなくどんな業界で働きたいのかは決まっていました。

「ヨーロッパでは(私の業界の場合)すぐに就きたい仕事に就くことは難しい、インターンなどで経験を重ねる必要がある」

ということは周りを見て感じていて、

 

私はギリ日本の「新卒カード」がまだ使えたので、

卒業後はとりあえず日本で就職かな〜という心づもりでいました。

 

もちろん、大学の制度「traineeship 制度」を使ってヨーロッパでインターンすることも考えました。

(多くのインターン先はお金を出してくれませんが、EUの大学によってはインターン先での生活費を少し出してくれる制度があったりします。)

それでも、フルタイムのnon paid internship だと、お金をもらっても全ての生活費を賄うことは無理だし、

合間にアルバイトする余裕もなさそう…

今の時点でそんなにお金も残ってるわけではないし…

 

などと色々考えて、結局日本で就職しよう…!ということを決め始めたのが1月の終わり頃です。



修論を書きながらの職探し



2月の初めごろは、修論を書き始めながら、合間合間に仕事を探しました。

主に使用していたのは、日本の就活でよく使う「リクナビ」や「マイナビ」などのサイトです。

他にも、カジュアルにGoogle検索で仕事を探したりもしていました。

 

ここで気を付けていたのは、「時間は限られたもの」と考えながら仕事を探すことです。

仕事探しを始めたときに感じたのが、探し始めるときりがないということです。

 

最初はだらだらと探したりしていましたが、気が付けば3~4時間職探しに時間を費やしていることもあり、修論をおろそかにしてしまいそうだったので、

 

私の本業はあくまで学生であり、修論をしっかりと執筆することを第一にしないと、と思いながら、限られた時間で就活をするようにしました。

 

就活に費やす時間を「就活タイム」と呼ぶことにして、

私はこの就活タイムを毎日2~3時間、晩御飯を食べた後~就寝前の時間に設けることにしていました。

 


朝は修論の執筆がはかどるし、
夜になると疲れてくるので、就活タイムに持って来いと思ったからです。

 

こうして就活タイムでは、気になる仕事をチェックしたり、


就活で必要になってくるSPIテスト対策の勉強をしたり、


自己PR文、学生時代力を入れたことなど、

エントリーの際に必要になってくる内容を考えたりしていました。

 

また、2月に入ってくると、色々な企業や法人が説明会を開いてくれるので、


気になった企業や法人の説明会は、
なるべく参加するようにしました。

この時、修士論文のデータ収集の関係で、3月初めまで日本に一時帰国していたので、


日本から時差なく説明会に参加できるのはありがたかったです。

(この後スウェーデンで就活したときは体内時計狂いまくりだったので(笑))

 

でも、色々な企業・法人の説明会を見たといっても、せいぜい10個くらいです。

先程も言った通り、本業は勉学であり、

修士論文の執筆に70%くらい力を入れて、
残りの30%ぐらいで就活していたので、


その限られた就活タイムでヒットしたものだけを候補に入れていました。


単純に私の気になる業界がなかなか選択肢になかったのもありますが。。。

 

エントリー開始と修論のピーク

 

3月になってスウェーデンに戻ってからも、基本的に2月に日本にいた時と同じ感じで就活、修論の準備を進めていました。

 

3月の就活タイムで決めていたことは、

「4月に入ったら職探しは完全にやめて、見つけた選択肢の中で応募を決めること」です。

3月末までは職探し、企業説明会などに参加し、気になる企業をチェックする時間にするけど、

4月に入ったらこれ以上探すのはやめて、職を手に入れることに専念する。

 

選んだ中で内定がもらえればラッキー、無理なら来年頑張れば良いや、のスタンスで行くことにしました。

 

4月に入ると、5月には提出が求められている修士論文もピークになり、刻一刻と迫る締め切りとの戦いが始まりました。

就職に関してもエントリーがついに始まり、SPI対策や応募に追われていた記憶があります。

 

ちなみに、この時アルバイトの他、他の研究プロジェクトに携わっていたのもあり、就活と修論と四足のわらじを必死に履こうとしていたため(今考えると無理がある)、多分大学院生活の中でピークに多忙だった気がします(笑)

 

 身体にも結構ガタが来ていて、頭が締め付けられるようなキューとする感覚とか、何かとストレス性の不調が出てきていました。これは修論が終わるまで続きました。

(ストレスって本当に分かりやすく体に出やすいですよね。修論就活全部終わった瞬間に体調良くなったので、自分の体の単純さにびっくりです。今思えばそんなに頑張って無理しなくても良かったのでは、と思ったりもします。)

 

そんなこんなでたまに発狂しそうになる(てか軽く発狂していたかも)のを堪えながら過ごしていたあるとき、ストレスがマックスになって、突然プツンと私の中の何かが切れました。

「あ、もうこれあかんわ、やってられへん」

「疲れた、(シャワーばっかで肩凝ってるので)風呂に入りたい。気分転換したい」

とかとか、いろんな気持ちが沸き起こってきて、

気がつけばBooking.comで家の近くにあるホテル(バスタブ付き、ここ重要(笑))をポチッと予約していました(笑)

 

お金がたくさんあるわけでもないのに、

そうやって自分に贅沢を与えてあげないとやってられなくなったのです。

 

ホテルでも論文の執筆などは行っていましたが、場所を変えたおかげで気分転換にもなり、

夜は暖かいお風呂に浸かって疲れた体をほぐして過ごしたこの二日間のおかげで、その後も頑張れたと言っても過言ではありません。

→皆さんもぜひ修論執筆でストレスが爆発しそうになったら自分なりにリフレッシュできる方法を探して欲しいです!カフェに行くでも、土曜の夜は友達と飲みに行くでも、なんでもいいので。


あと全く執筆活動が進まない時は思い切ってその日はなーんにもしないことも大事です。頭空っぽにしてフレッシュな頭で執筆すると、意外と行き詰っていたことがすっと解決したりもします。



さて、話を戻して、

うろ覚えではありますが、私が気になる企業として最初にチェックしていたのは8〜10個ぐらいで、

最終的に応募したのは4つくらい(そのうち一つは途中棄権した)です。

正直ここまで絞るつもりはなく、結果的にそうなってしまったというほうが正しいかもしれません。

これは、「日本の外」で日本での就活をしようとする際のたくさんの壁にぶち当たったから、という背景があります。

 

それについては、次のセクションで詳しくお話したいと思います。

 

国外で日本での就活をするということ

 

ここでは、日本での就活を考えているなかで、海外在住ということで不便だと感じたシステムを綴っていきたいと思います。

 

実はちょうど就活真っ最中の頃、色々なシステムにたいして不満たらたらだった私は

どこに怒りをぶつけていいのかわからず、SNSの個人アカウントに投稿したことがあります(笑)

その時の投稿、私の心の声をほぼそのまま皆さんにもシェアしてしまおうと思います。

めっちゃ関西弁ですがお許しを。。。↓↓↓


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【就活中の海外在住者のホンネ】

日本での就活を考えているなかで、海外在住ということで不便だと感じたシステムをつづっていきたいと思います。

ここから先は私の文句たらたらでかなり強めの文章が続きますので、読みたい方だけどうぞ。

 

その1:システム登録の際に携帯番号登録を必須にしてくるくせに日本の電話番号じゃないと却下してくる。

就活用のサイトに登録する時、電話番号を要求されることがあったが、携帯電話が

090もしくは080から始まるものでないと登録できないサイトがいくつかあり、本当に困った。

→いやいや、そんなん持ってないっちゅうねん。日本の携帯電話番号なんかとうに捨ててもうたし、今持っている番号は090でも080でもありせんが?

 

百歩譲って携帯番号なしでも登録できるようにしていただきたいし、できるなら海外の電話番号でも対応できるようにしていただきたい。

桁数も国によって違うねんから、桁数の制限とか本間やめてほしい。「+81」とかの国際番号も入れられへんし、なんなら「+」が数字じゃないからということで引っ掛かるし、、、。

 

 マイナビ登録した時は全然大丈夫だったけど、リクナビは電話番号登録と住所登録に困った記憶がある(※2021年の話)

 あとは私の母校の就活相談センターも、「卒業後でも利用できる」って聞いたから利用しようとしたけど、利用者登録所で同じ問題に引っかかってしまい本間に困った。

 

仕方なく母親の電話番号を借りたけど、これってどうなん!?

日本の電話番号がないと登録できないって、留学生とかはどうするの!?って思ってしまいましたね。

(このことに関しては母校ということもありメールで一言申しておいた、今後の利用者のためにも)

 

その2:郵送必着・面接は現地開催必須を指定してくる企業・法人

二つ目は郵送の壁。

→郵送必着に文句を言いたいというよりは、なんでオンライン上で申請、もしくはメールにて提出じゃだめなの!?と聞きたい。

 

紙媒体にして送る意味ってあるのか?字がきれいとか、筆跡でなんとなく人の性格がわかるからとかなのだろうか。せめてスキャンじゃあかんのか!?

特にスウェーデンは郵送にとてつもなく時間がかかる国な上、コロナ真っ最中でさらに時間がかかっていた当時。

届くまでの日数を何日も前から考慮して書いて、追跡して何円もかけて送るという労力が結構大変。

しかも手書きで毎回出さなあかんのコスパ悪すぎないですか?

 

あとコロナ真っ最中の中で、

面接は現地開催でしか受け付けられないと言っていた企業や法人。

そりゃ企業や法人の雰囲気がわかるから大事なのはわかる。

 

けどこのコロナの中ですぐに日本に帰国できない人、帰国してから自宅待機を要請されるしで間に合わない人もいるなかで、もう少しフレキシブルに対応してもらえないかと思ってしまう。

いや、コロナでなくても、単純に海外に住んでいる学生のことを考慮してくれればと思ってしまう。

 

海外に住んでいるのでオンラインでの面接は可能か尋ねたところ、「コロナの状況によってオンライン面接に変わる場合はあり得るが、自分の都合で帰国できないのであれば受け付けられない」とのこと。なんてこったパンナコッタ。

 

もしかしたら私がレアなのかもしれない。Academic yearが日本とは違う海外の大学・大学院から、卒業後日本での直接の就職を考えている人が少ないのかもしれない。なので体制がまだ整っていないのはわかる。

 

勿論研究も大変だし、まずは海外の大学院を卒業してから次の卒業年度の就職活動時期に就活をするという人もいると思う。

 

でも卒業してから一年半のギャップを持たずに就職したい人はどうすればいいのか?そういう人に対する選択肢が少なすぎる気がしてならない。

 

特に私の考えている業界は、海外で行われるキャリアフォーラムには出典していない業界なので、余計に。

 

今、コロナをきっかけに日本でも様々なシステムがオンライン化してきているし、そのおかげで私も海外から就職活動ができているのは言うまでもない。

いくつかの法人はオンラインでのエントリーが可能になった。さらに、海外在住者であればオンラインの面接も考慮すると言ってくれているので、確実に進化はしている。

 

でも、もっともっと改善できるところはあると思う。

そして、このオンライン化がコロナの収束によってぴったりとやむことなくどんどん推進していってくれればと思う。

 

もう一つ言わせてもらえるならば、郵送必着、日本の電話番号でのみ登録可、現地での面接のみ可な事に対して文句を言っているというよりも、

そういう方針ならそれで仕方ないが、それならば「グローバル化への取り組み」「海外進出」などをうたわないでいただきたい。

逆に言えば、「グローバル化への取り組み」「海外進出」を目指して頑張りたいのであれば、もっとあらゆる可能性を考慮できる企業、柔軟に対応できる企業になってほしいと切実に思う。

少しでも共感してくださる人がいればいいんだけど。
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↑↑ちょっと今読み直せば偏りすぎな思考!?私のエゴ!?とも思わないでもありませんが、当時本気で思っていたことですし、いまも根本的な考えは変わりません。


そんなんだから皆日本で就職したがらないんだよーーとか皮肉なことを思ったりもしていました。


上述したように、ちゃんとフレキシブルに対応してくれている企業ももちろんあります。


だから今こうして無事に就職できているわけです。

 

 皆さんには、そういった柔軟に対応してくれる企業に是非入ってほしいです。自分が無理しなくても就職できる企業、自分の思考に追いついてくれている企業は、少なくとも就職してからも他の企業に比べて働きやすいと思います。逆に言えば、そんな古い考え方の会社、柔軟に対応してくれない企業はこっちから願い下げや!くらいの気持ちで挑んでほしいです。


少なくともグローバルスタンダードになっているあなたが、ジャパニーズスタンダードに合わせる必要はありません。

最終的に選んだのは3つだけ

上記のあれやこれやがあり、4月の時点でピックアップしていた10個ぐらいの企業・

法人のなかから、消印有効の手書きの履歴書を求めてきたり、現地でしか面接ができないとかで

「そんなに時間かけてられるか!」という気持ちでどんどん候補を削っていったら応募時に残ったのは4つでした。


しかもそのうちの1つは、第二次審査の通知の際に、「最終面接は現地で」という連絡が来て、

色々事情を連絡してオンラインでできないか聞いてみたけど、

 

さっきも言ったとおり、
「コロナの状況によってオンライン面接に変わる場合はあり得るが、自分の都合で帰国できないのであれば受け付けられない」

とのことだったので、途中で辞退を申し出ました。

(「エントリーの時点で言ってくれや、そしたら応募もせんかったのによ~」と思ったのはここだけの話)

ということで最終的に辞退せずに選考を受けたのは3つになります。

 

私はやはり、まずは卒業を第一に考えていたので、その中でできる範囲で就活する、

3つ受けてみて、「受かったらラッキー、無理でも卒業後にまた頑張ればいいや」という気持ちで臨みました。(そしてラッキーなことに、無事に就職先が決まったというわけです。)

ちなみに、私がヨーロッパにいることまでは企業は考慮はしてくれない(というか出来ない)ので、


時差の関係で朝の4時におきてグループディスカッションに参加したり、朝の5時から最終面接に挑んだりしたのはいい思い出です(笑)

修論を書きながら就活をする場合は、両立できればそれでいいけど、厳しそうならば優先順位を付けるなど、無理し過ぎないでいただければと思います。

修士論文を書きながら就活をしたい場合、伝えたいこと


こうして自分の就活体験を振り返ってみて、今から就活を考えている方、同じような立場で苦しんでいる方に言いたいことを考えてみました。

 

〇職探しはやり始めると時間がかかってしまうので、時間を決めて限られた時間でやる。



私のように夜寝る前の2~3時間でもいいし、朝~お昼まで、もしくは土曜日は終日就活タイムにするなど、


自分のライフスタイルに合わせて設定するのがいいのかなと思います。

 

〇タイムリミットがないとだらだら探し続けてしまうので、就活のタイムリミットを設ける。それ以降は仕事を探そうとするのではなく、
見つけた仕事の中から気になるものを絞る時間にする。

 

例)4月までに見つからなかったら見つかった中で職を探してみる。

→その中で内定がもらえればラッキー、無理なら来年もあると思って気軽な気持ちでいるのが大切です。(もちろん面接には全力で臨んでもらうとして)

そしてもし内定をもらえなくても「何よここの会社、私を落とすなんて見る目ないわね」くらいの気持ちで行きましょう。

 

自信過剰になるのは良くないですが、自信はたっぷり持って臨んでほしいと思います。

あとは、先ほども言いましたが、
グローバルスタンダードになっているあなたが、ジャパニーズスタンダードに合わせる必要はありませんよ!そこをお忘れなく!



最後に、

これは私の友人の受け売りの言葉なのですが、


“Your best opportunities will come at your best timing.”

 

という言葉、私は本当にそうだと思っています。

 

よく私が将来のことで色々悩んでいた時に友人が言ってくれました。

(日本人の友人なので、日本語で言ってくれたのですが、私が勝手に英語で解釈してしまっています(笑)意味ちがっていたらごめんね。)

いまは研究のことだけでなく将来のことなど、いろいろ考えて悩んでいると思います。

もしかしたら、卒業後すぐにストレートにやりたいことができるとは限らないかもしれない。

思っているより時間がかかるかもしれない。

でも、きっとどこかで自分のやりたいことができるタイミングは来ると思います(もちろん、そのための努力は必要ですが。)。

そして、そのやりたいことは、皆さんの人生の中で一番いいタイミングで来ると私は信じています!

この就活奮闘記は、ほとんど私の体験談と文句しかないかもしれないですが、
皆さんにとって少しでも参考になったり、共感できるものがあれば嬉しいです。


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