皆さんこんにちは!
前回の記事では海外の大学院にかかる学費の比較について投稿してきましたが、今回は奨学金情報について詳しくご紹介していきたいと思います。
これだけはチェック!
給付型奨学金がほぼ全部網羅してある一覧表!
なんだか商品売り出しみたいな陳腐な題名になってしまっていますが、本当にこの一覧表だけは手元に持っておいてほしいというものがあるんです。
もしかしたらもうご存知の方もいるかもしれませんが、以下の海外留学支援サイトが提供してくれている海外大学院に行きたい人のための給付型奨学金情報がもうどのウェブサイトやブログの奨学金情報よりも完璧だと思っているので是非是非チェックしてみてほしいのです!
上のサイトに飛んで、使途の方にスクロールしていただきますと、下のスクショのように、種類ごとに詳しく分けられた奨学金一覧が拝めます(すごい!)
ちなみにこちら、印刷用にすべての一覧をパンフレット形式で確認することもできます(ホームページ上部のパンフレット写真の横に「印刷用奨学金パンフレットデータPDF」というものがありますので、そちらをクリックしてください)。
こちらの奨学金一覧の素晴らしいところは、応募要件、応募期間、募集人数や支給金内容が一覧表で拝めるところです。
こんなに奨学金の種類があるなんて知らなかったと思ってくださっている方がいるならば、もうそれだけで今回このブログを書いた甲斐があります。
ただ、この一覧だけだと多すぎて目を通すのも大変かとは思いますので、今回いくつかピックアップしてみようと思います。
JASSO奨学金
奨学金月額:9~15万円+学費年間250万円まで
支給期間:修士2年、博士なら原則3年
語学要件:TOEFLスコア100もしくはIELTSスコア7.0以上(文系の場合)
応募期間:10月中旬まで
こちらの奨学金は皆さんご存知かもしれませんが、独立行政法人日本学生支援機構 | JASSOが出している奨学金です。
奨学金は月額9~15万円ほどで、プラス年間の学費が250万円まで支払われます。
こちら数年前までは語学の規定がなかったのですが、数年前からTOEFLスコア100、IELTSであればスコア7.0以上(文系の場合)、もし志望先が英語以外の語学を必要とするのであればその語学のC1レベル以上の語学スコアが応募要件として必要になってしまいました。
なので今このブログを見ていらっしゃる方で、まだ時期が間に合うのであれば奨学金に向けて語学力を磨いておくといいかと思います!
ちなみに文系の海外大学院を目指す方で、奨学金を探していらっしゃる方は、大体多くの奨学金が応募要件としてTOEFL100点以上、IELTS7.0 以上を規定として定めている場合が多いので、奨学金が必要な方は早め早めに語学スコアを取っておくほうがストレスがかからないのでお勧めです。
ただし、語学スコアは大体2年たつと無効になってしまいますので、奨学金、大学院に応募する時に有効期限切れてた!ということがないようにその辺もお気を付けくださいね。
JASSO奨学金について詳しくはこちら
CWAJ海外留学大学院女子奨学金
奨学金月額:年間300万円
募集対象:日本国籍を持つ女性
支給期間:一年間
語学要件:文系:TOEFLスコア98もしくはIELTSスコア7.0以上
理系:TOEFLスコア88もしくはIELTSスコア6.5以上
応募期間:10月中旬まで
その他:重複受給可、ただし年間200万円まで
こちらの奨学金は一般社団法人CWAJという団体が出している奨学金で、女性の社会進出を目指して作られた奨学金なので募集対象は女性の方のみです(こちらは残念ながらジェンダーとしての女性は対象にはならないかと思います,,,)。
女子学生の方で海外の大学院をお考えの方はこちらの奨学金も考慮に入れてみてはどうでしょう。
CWAJ海外留学大学院女子奨学金について詳しくはこちら
スカンジナビア・ニッポンササカワ財団助成金
支給期間:一括支給
語学要件:特になし(申請時提出は必要)
応募期間:1月中旬まで
その他:北欧の大学院または研究機関への留学を目指す人が対象、重複受給可、在日外国人でも応募可
こちらのブログをよく見て下さる方は北欧の海外大学院を考えていらっしゃる方が多いのではないかと思いましたのでこちらの奨学金も載せておきます。
スカンジナビア・ニッポンササカワ財団助成金はデンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの大学院を考えていらっしゃる方で、北欧についての研究を考えていらっしゃる方、具体的な研究内容をお持ちの方に持って来いの奨学金だと思います。特に語学要件の規定はなさそうです。
また、こちらの助成金はプロジェクト内容、研究内容によって予算が変わってくるので、特に決められた支給内容というものもないようです。
この助成金は、2020年10月の時点ではまだ2021年度分の募集期間の発表はされていませんが、大体12月初旬から1月中旬まで募集が行われるようです。
国際ロータリー補助金
地方自治体が出している奨学金やロータリー財団が出している奨学金なんかも比較的母体数が減るので競争相手が少なくお勧めです。
ロータリー財団とは、平和維持活動、国際社会貢献などを目的として奉仕活動などに従事している団体のことです。ロータリー団体自体は日本だけでなく他の国にも存在します。この団体が、海外留学を中心として、学びを生かして社会貢献をしたい!という方に一定数の補助金を出してくれています。申請先は皆さんの出身地、出身大学によって異なってきます。つまりどういうことかと言いますと、ロータリー財団と一言で言っても、地区ごとに活動している団体が異なるわけです。例えば、東京であれば国際ロータリー第2750地区に入るわけですが、この東京のロータリー財団に補助金を申請したければ、
- 住民票が東京にある
- 現在通っている大学が東京にある
のいずれかの条件を満たす必要があります。
それを踏まえたうえで、ロータリー財団の出している補助金によってもいくつか種類がありますので、順番にご説明していきます。
①地区補助金
こちらは特に学術分野に関係なく申請できる補助金です。地区によって支給期間や支給内容は変わってきますので、ご自身の出身地、もしくは大学先の大学が位置しているロータリー地区やロータリー財団を調べ、ウェブサイトを確認してみて下さい!
②グローバル補助金
グローバル補助金はどの学術分野でもOK!というわけではなく、研究分野が持続可能な開発に関する以下の6重点分野:
- 平和構築と紛争予防
- 疾病予防と治療
- 水と衛生
- 母子の健康
- 基本的教育と識字率の向上
- 地域社会の経済発展
の分野で研究をしたい人のための奨学金になっております。
こちらの地区補助金と同じく語学要件などはなく、いかに上記の6つの分野に重きを置いているかが選考対象として見られます。
支給金に関しては地区補助金よりも基本的には高く、研究に必要な費用は大体カバーしてくれます。また、他の奨学金との重複受給も可能です。
6重点分野について詳しくはこちら
③平和フェローシップ補助金
平和フェローシップ補助金は、平和と開発における分野で海外の修士課程を受けようと思っている方のための奨学金ですが、受ける前にいくつかの注意が必要です。
まず初めに、応募要件として、「関連分野の学士号を取得していること」と「関連分野での職歴がフルタイムで3年以上あること」が求められます。なので、海外の大学院に学部卒業後ストレートで行きたい!という方は残念ながらこちらのフェローシップ補助金は応募することができません。
逆に言えば、少し働いてから修士に挑戦しよう!という方で、開発分野を研究内容として視野に入れている方がいれば、是非是非頭に入れておいてもいいかと思います。こちらも研究に必要な経費は全てカバーしてくれます。
以上のようにロータリー財団から奨学金に申し込む手もあります。
支給期間や支給内容、申請期間など、本当に地区によって異なるのであまりこちらでは詳しく期間を提示することはできませんが、自分の出身地、大学がどの地区に位置するのか調べて、地区ごとの申請期間を把握しましょう。
(結構ややこしくてウェブサイトを見てもよくわからないことも多いので、わからなければ自身の地区のロータリー財団に直接連絡してみてもいいかと思います。)
ただ、大体はグローバル補助金→地区補助金の順に応募期間の締め切りがあると思いますので、それを考慮しながら詳細を調べてみて下さい!
渡航直前!渡航中でも申請可能な奨学金
基本的に給付型奨学金の場合は大体締め切りが前年の9月末ごろ~遅くても1月末であることが多く、多くの奨学金は大学院生活がいったん始まってしまうと申請できないのですが、中には渡航直前に申し込める奨学金、渡航中も申請できる奨学金もあります!
一般財団法人 金澤磐夫記念財団
支給内容:100万円
語学要件:特になし
応募期間:毎年4月末ごろまで
一般財団法人金澤磐夫記念財団の奨学金は、海外の大学での学士、修士、博士を目指す学生向けの奨学金です。締め切りが4月末なので、大学院によっては合格が決まった後でも応募することができます。自身の将来における目標を800字の論文に書いて応募、その中から選考が決まります。語学要件も特にありません。
一般財団法人金澤磐夫記念財団について詳しくはこちら(現在応募受付がされていないみたいなので奨学金内容の確認は取れませんが...)
財団法人 本庄国際奨学財団
支給期間:海外大学院在籍期間
支給内容:(1) 月額 20 万円を 1~2 年間
(2) 月額 18 万円を 3 年間
(3) 月額 15 万円を 4~5 年間
語学要件:特になし(申請時提出は必要)
応募期間:毎年4月末ごろまで
その他:重複受給不可
博士課程、修士課程ごとに年齢制限がある。
大学院修了後は、日本において勤務することを確約できる者。
本庄国際奨学財団が出してくれているこちらの奨学金も、締め切りが4月末なので、合格が決まった後に応募することができます。また、こちらは大学院に通っている間でも応募が可能みたいなので、修士1年目にもう突入してしまったよ~!という人もチャンスがあります!
本庄国際奨学財団について詳しくはこちら
公益財団法人 重田教育財団
支給期間:2年間
支給内容:月額 20 万円
語学要件:特になし(申請時提出は必要)
応募期間:毎年6月末ごろまで
公益財団法人重田教育財団の奨学金も、渡航直前に申請が可能です。ただ、募集要件として「経済的な理由により留学費用の支弁が困難であること」と書いてあること、世帯の所得証明書が必要であることを考慮すると、世帯所得を大きく考慮に入れている可能性はあります。
特に所得額の上限が定められているわけではないので、とりあえず応募してみるのは良いと思いますが、親の所得が十分な場合、選考対象にはならないかもしれませんね。。。
公益財団法人重田教育財団 奨学金について詳しくはこちら
海外でもらえる奨学金
日本にこんなに海外大学院用の奨学金があるのであれば海外にあるのも当然です!
大学先でも奨学金を設けてくれていたりすることもあります。また、国の奨学金情報や奨学財団を提示してくれているウェブサイトなどが必ずありますので、諦めずチェックしてみて下さいね。
ちなみにスウェーデン政府が出している奨学金については、アフリカ大陸、中東、東南アジアから来た学生のための奨学金はたくさんあったのですが、日本人が応募できる奨学金は少なかった気がします...。
ちなみに私が見たのはこちらです。
ただ、もしかしたらこんなところに!みたいなのがあるかもしれませんし、私が見逃しているものもあるかもしれませんので行先の大学院の学部オフィスに聞いてみたり、大学のウェブサイトをチェックしてみてもいいかもしれません。
他の国に行こうとお考えの方は「[Country Name] Scholarships for Master Programs」とかで探してみて下さい!ちなみにいくつかの外国政府の奨学金は先ほど紹介した海外留学支援サイトでも確認することができますので、ご確認ください。
大学先で留学!エラスムス奨学金
後はヨーロッパ圏の大学院に行くのであれば、大学院先で交換留学をするという手もあります。大体の国は修士課程は2年間なので1セメスターのみとなってしまいますが、もしEU圏内で留学を考えている方は、エラスムス奨学金という奨学金が自動的にもらえます(大学先で申請する必要はあります)。
交換留学ですので、もちろん現地の大学院の学費は払う必要はありません。
なので、交換留学を通してエラスムス奨学金をもらうという方法もあります。金額は国によって変わってきます。
大体もらえる額は月これくらいです(2020年現在)。
進学される大学先に大体詳しい情報は掲載されていますので、大学先のウェブサイトから「[University name] Erasmus+ Scholarship」とかで調べてみて下さい!
貸与型奨学金という手も
その他、給付型奨学金以外にも貸与型奨学金というものがあります。こちらの奨学金は将来働き始めたら返済が必要なもので、利子付きで返済をしなければならないものと、利子なしのものがあります。
JASSO貸与型奨学金
JASSOでは海外大学院に行く方のために利子付き奨学金も出しています。
こちらは修士課程であれば月2万円~12万円まで自身の経済状況に合わせて選ぶことができます。
また、途中月からでも(入学した後でも)卒業月の3か月以上前であれば申請することが可能です。さらに需給を辞退したければいつでもやめることができます。
ただし手続きがややこしいので大学在学途中で申請する可能性のある方はせめて募集要項一式はあらかじめ準備しておくことをお勧めします。
JASSO海外大学院奨学金(貸与型)について詳しくはこちら
山口育英奨学会
公益財団法人山口育英奨学会という団体も貸与型の奨学金を出しています。こちらは特に海外大学院用というわけではありませんが、海外大学院を目指す方も選考対象になります。
奨学金の種類:無利子貸与型
募集期間:毎年5月初旬まで
給付金額:月5万円
その他:給付型奨学金との併用は可能
給付期間は月5万円と少し少なめですが、無利子ということと、1年間在学すれば1か月分の5万円を免除、さらに毎年8月に行われる奨学会に参加すれば2か月分の10万円が免除されるという、貸与型の奨学金の中ではとてもありがたい奨学金なのではないかと思います。
山口育英奨学会の奨学金について詳しくはこちら
まとめ
まとめとしては
- 海外留学支援サイトの奨学金一覧が神がかっている
- ロータリー地区補助金や地方自治体が出している奨学金は穴場
- 渡航直前でも間に合う!合格通知が来てから出願できる奨学金もある
- 他国が出している奨学金も要チェック!
- EU圏ならば渡航先で交換留学してエラスムス奨学金をもらっちゃう手もあり
- 貸与型奨学金も考えてみてもいいかも
とまあ、めちゃめちゃざっくりまとめるとこんな感じです。
正直最初に紹介した海外留学支援サイトのページで、給付型奨学金の詳細はほぼほぼ把握できるので、この記事の情報量が多くてしんどいって方はとりあえず一番最初に紹介したサイトだけは保存しておきましょう!そこに大体の情報が含まれていますので!
2020年10月下旬現在、奨学金応募期間の締め切りが近づいてきている時期かと思いますが、まだまだ間に合う奨学金もいくつかあります。なので奨学金一覧表とにらめっこしながら、応募要件がそろう限りどんどん応募していきましょう。
※ただし、重複受給ができない奨学金もありますので、そのあたりはお気をつけてくださいね!
また、実際に現地で生活を始めてみて経済的に不安になってきたら、学業とのバランスが取れる程度でアルバイトをする手もあります。そちらについてもおいおいまた話して行けたらなあと思います。
またこちらのブログ、書きたい記事内容はわんさかあるのに、なにゆえ大学の研究や授業などで忙しく、なかなか一気にたくさん更新することができず申し訳ございません...!
(現在も来週締め切りのコース論文と闘いながら合間合間を縫って書いております...)
その代わり、満足の行ってもらえる内容の濃いブログを投稿するように心がけていますので、今回のブログ記事が、皆さんのお役に立てればと思います...!
何かご質問ある方はインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてコメント下されば対応いたします~!
それでは!