ToMoLog’s blog

海外大学院について、ストックホルム大学院についてのあれやこれやをつづっていきます。皆さんの海外留学・スウェーデン留学のお供となれるようなブログを目指しています。

住居について~ストックホルム市内の大学院に通う予定の方へ~

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こんにちは!

4月も半ばに突入しましたが、今月ストックホルムの私が住んでいる地域では雪が降りました。

「え!?まだ降るの!?」って、かなりびっくりしております。

 

やっと晴れの日も増えて、気候も暖かくなってきて春が着そうかな…!?といった感じですが、ぽかぽか陽気な天気の下で日向ぼっこができるのが待ち遠しいです。

 

さて、今回は前回に引き続き、スウェーデン渡航するための準備に役立つ情報を提供していきたいと思います!

今回のテーマはずばり、「住居について」です。

特にストックホルムの市内の大学院に進学しようとお考えの皆さん、もしかしたら「ストックホルムの住居探しは難しい」、とお聞きしたことがあるかもしれません。

まず単刀直入にお答えしておきますと、ストックホルム市内で住居を見つけることは確かに難しいです。

 

ただ、事前に動いておけばそれほど難航はしないよっていうのも事実です。

 

なので今回は皆さんが準備万端で渡航できるよう、もしくは少しでも心構えをして渡航できるよういろいろ情報を共有していきたいと思います~!

なお、こちらは主にストックホルム内の大学院に申請しようとしている方向けとなっておりますが、他の地域の大学院を目指す方でも住居探しに使えるいろはをお伝えしますので、少しでも役に立てればと思います~!

ではでは早速行ってみましょう~!

 

ストックホルムの住居事情

まずはストックホルムの住居事情について少し...

 

皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、ストックホルムでは年々人口が伸び続けています。

 

worldpopulationreview.com

 

上のWorld Population Reviewというウェブサイトによると、現在スカンジナビア半島で一番人口の多い都市だとか。

 

理由としては難民の受け入れや移民の移住が大きいといわれていますが、

 

その人口増加に伴って、部屋探しもどんどん難しくなってきているのが事実です。

さらにそれと関係して、ストックホルムの地価は年々上がり続けており、部屋の数もどんどん急いで増やしている状態です。

 

実際にストックホルムの郊外に住んでいる身として、新しいマンションを建設しているのを本当によく見かけます。

 

そんな事情があって、ストックホルムの大学側も学生全員に部屋や寮を与えられるわけではありません。

 

ということをもう少し詳しく次の項目で書いていきます。

 

ストックホルム大学は正規留学生には寮が割り当てられない!?

 

実は、ストックホルム大学では学生寮は正規留学生には割り当てられないんです!

 

これはおそらく他のストックホルムの大学もそうなのかな、と思うのですが(事実は知らない)、ストックホルム大学ではよっぽどのことがないと正規の学生は大学との契約を通じて寮に住むことはできないんです。

 

これは先ほども言ったようにストックホルム内での部屋の確保が困難になっていること、また交換留学生を優先して寮に割り当てなければならないことから、よっぽどのことがなければ正規の修士学生は自分で部屋を探し出さなければなりません(たしかPhDの人は部屋は優先してもらえると思います)。

 

私自身、入学して浮かれていたら大学から連絡が来て、

「部屋自分で探してね!Good luck!」

 

みたいな連絡が来てマジか!?とびっくりしたことを覚えています。

 

ストックホルム大学のここのページにも、

ストックホルムで住居を探すのは難しいから事前にいろいろリサーチしてね~、でもなんだかんだでみんななんとか部屋見つけてるし、みんなもがんばれ~」

 

みたいな、ちょっと他人事感すごいですけど書いてありますね(笑)

 

www.su.se

 

私自身、部屋を見つけるまでにはなかなか長い道のりがありました。

 

一応ストックホルム大学のウェブサイトにも色々有益な情報が書かれてありますし、便利なことも載っているので一応確認しておいてほしいですが、

日本語でまずはさっくり読みたいという方はどうぞこちらのページをご活用くださいませ~!

 

まずは自分の予算や希望を知ろう

 

まずは部屋探しの一番大事なこととして、自分の予算や希望をよく考えることです。

もしかしたら2年そこに住むかもしれないので(もちろん引っ越しをすることも可能ですが)。

 

快適かつしっかり勉強できる環境が整っているかどうかも見ていきたいところです。

チェックしておきたい点は人それぞれとか思いますが、

 

  • 予算
  • 立地
  • 一人部屋がいいかルームシェアをしたいか
  • トイレやシャワー、キッチンは共有でも大丈夫か
  • 交友関係を考えて学生寮に住みたいか、それとも落ち着いた環境で一人で暮らしたいか

などなど、自分はどんなタイプがいいのかを把握しておくと決めるときに軸がぶれないで決めやすいです。

 

その際、自分の希望の中でも何が妥協できて、何が妥協できないかなど、優先順位を決めておくといいかもしれません。

 

ちなみに、ストックホルムで普通に部屋探しをする場合、値段の目安として、

  • 4000~5500クローナ(電気代込みの場合が多い):誰かとシェアハウス、もしくは大家さんや大家さん家族と一緒に住む(自分の部屋+キッチン、トイレ、シャワーは他の人と共有)
  • 5500~7000クローナ(電気代込みの場合が多い):誰かと一緒にアパートで二人暮らし
  • 7000クローナ~(電気代込みじゃない時もある):一人暮らし用のアパート、つまり一部屋+キッチン、トイレ、シャワー(7000だとかなり安い方)
  • 10000クローナ~(電気代込みじゃない時もある):二部屋とキッチン、トイレ、シャワー

見たいな感じですね(2021年現在)。あくまでも目安ですが。

 

こちらを参考にしながら、よろしければ見ていってみてください~。



SSSBに登録しておこう

皆さんにとりあえず登録しておくことをお勧めしたいのは、このSSSBという学生寮を貸し出している運営団体です。

 

sssb.se

 

SSSBとは?

家賃もどんどん高くなって学生に優しくなくなってきているストックホルムですが、そんな学生のために寮やアパートを学生料金で貸し出している会社があります。

 

例えばストックホルム大学の学生寮などもこのSSSBの団体から借りれることができ、さらに聞いた話では大学から直接借りるよりもお得に借りられるのだとか...。

 

学生寮の他にも、スタジオルームや普通のアパートなど、色々なタイプの部屋をかなりお手頃値段で貸し出してくれているのでまず登録しておいて間違いないと思います。

 

ただし、SSSBで登録する際に気を付けておいてほしいことがいくつかあるのでその辺をお伝えしていきます。

 

登録をしたらウェブサイトからマイページに飛んで、

 

「START」→「POPULAR PAGES」→「Available appartments」から部屋を探すことができます。

 

1日1クレジット制度

SSSBの厄介なところは1日1クレジット制というこのポイント制度です。

SSSBに登録した日から自動的に1日1クレジットのポイントがたまるようになっているのですが、実はこのポイント制が寮をゲットできるかできないかにかなり影響してきます。

 

貸し出し中の部屋はウェブサイトからチェックでき、そこから貸し出し予約を登録するのですが、実はSSSBのシステムは早い者勝ちという制度ではなく、一番クレジット数の高い人が部屋を借りることができるようになっています。

 

ちょっと例を見てみると、例えば今貸し出し中として張り出されているこちらの部屋ですが、

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出典:SSSB

上の写真のCredit daysのところ、550と横に書いてあると思うのですが、これは今応募している人の中でクレジット数が一番高い人は550ポイントだよっていうことです。

 

つまり、550日以上前、1年半以上前からSSSBに登録しているので、当然さっき登録したばかりの人の勝ち目は無くなってきます。

 

絶対に負けが確定しているというわけではありませんが、応募期間が終了したときに一番最初にポイントが高い人から順に連絡が来るので、自分よりポイントを多く持っている人がこの部屋を借りることを断らない限り勝ち目はあまりないと思った方がいいかもしれないです...。

 

なので、多くの人は一応ここで登録をしておいて、違う場所で暮らしながら次のチャンスを待って応募をする人が多いです。一日1クレジットなので、1年過ごせば365クレジット貯まると思えば、1年間は違う場所で暮らしながら2年目に寮の部屋を手に入れるようトライするという手もありですね。

 

もちろん応募は年中かかっていることが多いので、引っ越しを考えたい人はこまめにチェックしておくといいと思います。

 

でも、だからと言って今応募するのをあきらめるのではなく、クレジット数が低くても貸し出しが回ってくる可能性がありますので、とりあえず予約できるものはダメもとで予約してみましょう!

 

それに例えばキッチンは共有でも、シャワーやトイレが部屋についているcorridor room タイプの部屋でもいいやって思ってらっしゃる方がいるのであれば、

 

完全個室の部屋よりも、貸し出しが回ってくる可能性は高いので、

自分のクレジット数と、さっき写真で見せたようにCredit daysを確認して、

可能性のありそうなものから順に予約しましょう!

 

Student Union Membershipとの連携

このStudent Union Membershipについては以前にも大学案内~メインキャンパス編~のStudenthusetのところで書いたのですが、

Student Union Membershipとはストックホルムの大学で発行してもらえる学生証みたいなものです。

 

このSSSBはこのStudent Unionの団体と連携をとっており、学生証を発行してもらったらその学生証情報をSSSBと連携させることができます。

 

なので、SSSBを登録した人で渡航後学生証を発行してもらう人がいればなるべく早く連携させておくことをお勧めします。(たしか最初の連携は自動じゃなかった気がするので)

 

Student Unionの学生証は半年ごと、もしくは1年ごとに更新が可能ですが、SSSBとStudent Unionを連携させておくことの利点として、Student Union Membershipを更新したら、自動的にSSSBの登録も更新され、これによって「せっかく貯めたクレジット数がなくなる」なんていう心配がなくなります。

逆に言えばStudent Union Membershipを更新しなければ自動的にSSSBのクレジット数は失効してしまいます。

 

というのも、SSSBは貸し出しを希望する学生がStudent Unionに入っていることを前提として考えているからです。

 

なので皆さん、クレジット数をなくさないためにも、学生証を発行したらすぐにSSSBと連携させましょう!

 

クレジット数をなくさないように注意!

これは私が2年前にやってしまった失敗談でもあるのですが、登録してから3か月くらい経ってもまだ学生証を手に入れていなければ登録が無効になってしてしまう可能性があります。

 

その場合はSSSBに登録したメールアドレスに連絡が来て、

 

「君まだ学生証持ってないみたいやけど登録してから3か月たちそうやから登録無効にするよ?どうする~?」

 

みたいなことを言われます。

 

このメールが来たときには、

  1. もうすでに学生証持っているのであればそれを登録すればOK
  2. まだ学生証を持っていなくて、2週間以内に学生証をもらえる見込みがないのであれば、学生証をゲットするまで今持っているクレジット数をとりあえずキープしておくことは可能なので、メールに書かれてある手続きにしたがってキープしておく。

 の2つの方法があります。

その時手続きをしっかり行わなければ今までためてきたクレジット数が完全に無効になるのでお気を付けください!

 

私はこのメールをしっかり読んでいなくて、スウェーデン渡航したときに登録が無効になっていることに気づいて(しかも友達に教えられて気づいた)撃沈したことを覚えています。当時運よく住む場所がもうあったので良かったですが、皆さんが同じ目に合わないためにもここで忠告をしておきます!

 

ちなみに、私はやったことはないのでわかりませんが、渡航前でもStudent Union Membershipに入れるかもしれませんので、もし入れそうであれば入っておけば、この忠告メールが来たときにクレジット数をそのまま繰り越せるし、そのまま1日1クレジットを引き続き貯めることができるので試してみてもいいかもしれないです...!

 

Student Union Membershipについてはこちらの記事をどうぞ。

 

ストックホルム大学の学生であれば大学の学生寮サイトも一応チェックしておこう!

 

ストックホルム大学ではSSSBだけでなく大学側でも学生寮の運営をしています。

ただ、大学は交換留学生や大学から奨学金をもらっている学生、ドクターの学生に優先して部屋を貸し出しているので、なかなか貸し出しが回ってくる可能性は低いかもしれませんが、これも念のためということで登録しておきましょう!

下のページからウェブサイトに飛べます。

www.su.se

 

上のページに飛んだら、「Apply for accommodation other international students」のところから手続きを行ってみてください。

 

※2021年は新型コロナウイルスの影響で交換留学生が少ない関係で、他の学生にも部屋を貸し出すと書いてありますので、もしかしたらチャンスがあるかもしれないですね!
ちなみに2021年秋学期の分は5月18日からスタートするみたいです。

情報元はこちら↓

However due to covid-19 we will prioritize non-exchange international students for 150 of our accommodations during the autumn semester 2021.

                                      引用元:Apply for accommodation other international students

 

 

その他使えるウェブサイト

そのほか、部屋探しにお勧めのスウェーデンウェブサイトをいくつかご紹介していきます。

 

  • BOSTAD DIREKT

www.bostaddirekt.com

 

よく聞く有名な賃貸会社です。自分の希望に合わせて、値段や部屋のタイプなどを考えながら探すことができます。

 

  • Bostad Stockholm

bostad.stockholm.se

 

ストックホルムが経営しているウェブサイトで、上のウェブサイトはクレジット制ではなく早い者勝ちで部屋を手に入れることができるみたいなのでぜひチェックしてみてください。

 

残念ながらこのページはスウェーデン語しかないみたいなので、グーグル翻訳や自動翻訳機能を使いながらチェックしてみてください。(ちなみに皆さん知っているかもですが、スウェーデン語を自動翻訳する際は英語でした方が正確性が高いのでお勧めです。)

 

  • Akademiskkvart

akademiskkvart.se

 

こちらのウェブサイトは研究者や学生のために作られた賃貸情報を掲載するウェブサイトで、ストックホルムの大学やStudent Union、ストックホルム市が共同で、学生の住居を支援するために運営されています。

 

  • Blocket

www.blocket.se

 

こちらのBlocketというウェブサイトは賃貸だけでなく、古くなった家具や品物までも売っている、何でも貸し借りができる場所、Facebookでいえばマーケットプレイスみたいなサイトです。

上のサイトにログインしたら、まずは会員登録をしておきましょう(しなくても部屋などはチェックできますが、連絡を取りたい場合はたしか登録が必要です)。

 

部屋の探し方はメインのページに飛んでもらったら下のような感じの画面が出てきます。

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出典:Blocket

そこから下のマークの「Bostad」という所に飛びましょう。

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出典:Blocket


部屋を借りたい人は次のページで「Hyra」という所を選びましょう。

「Hyra」をクリックしたら部屋の種類がいろいろ出てきますので自分の要望に合わせて選びます。

 

特に普通に部屋を借りたい場合は「Lägenheter, vilor och radhus」を選べば大丈夫です。

 

スウェーデン語が読める人はそのまま進んでもらっても大丈夫ですが、英語の方がいい方は、このページで画面の右上の方にログインできる「Logga in」みたいなところがあるので、そこでもう一度ログインしてみてください。

そこから自身のプロフィール写真のところをクリックすれば、英語に切り替える設定ができます!

また、Blocketでは、部屋を探している人も自身の情報や部屋の希望などをウェブサイトに掲示することができます。

 

さっきみたいみたいにメインページに飛んだら下のような感じで右上に緑の枠で囲われた「Lägg in annons」という文字があるので、そこをクリックしましょう。

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出典:Blocket


そしたら、またさっきのように家のマークの「Bostad」と書かれたバーがありますのでそこをクリックして、「Önskar Hyra」 (=Want to rent)を続いてクリックします。

 

そしたら自身の情報、自己紹介などをいれられる項目があるので,

そこに必要な情報を記入して、投稿すれば掲示板に載せることができます。

※こちら、部屋探しの情報を投稿するには120kr前後(1200~1400円程)必要になるみたいです。さすがにタダではなさそうですね...(2021年6月時点)。

しかし、部屋を逆に言えばお金を払って投稿しているので、安全性は担保されていると考えてもいいかもしれませんね!

 

また、Blocketは家具なども売り買いすることができるので、引っ越した後に家具を新調したい時にも使えるので便利です。

 

  • Roomster

Roomsterも同じように部屋の貸し借りができるウェブサイトです。こちらは携帯のアプリがダウンロードできるようになっていて、アプリを使って部屋探しができるので便利です。

 

さっき紹介したBlocketと同じように部屋を借りたい人も掲示をすることができるので、ぜひぜひご活用ください。

 

ただ、Roomsterは連絡のやり取りをするためにはお金を払う必要があります。

 

私もこちらのアプリを使っていて、部屋が見つかるまではお金を払っていました。

お金を払わなくてはならないので少し面倒ですが、逆に言えば連絡をくれる人も同時にアプリでお金を払っている人なので、スパムの可能性が低いという点では安全性は高いと思います。

 

ですので、部屋が見つかるまでは保険と思って払っても損はないのではないでしょうか?(もちろん無理強いはしませんが)

 

最終的にはFacebookが一番強いかも

 と、ここまでいろいろ部屋探しのウェブサイトについて説明してきましたが、

 

結局はFacebookが一番部屋を見つかる可能性があるのではないか説もあって、実際に私のプログラムの友人はほとんどFacebookから部屋を見つけた人が多いです。

 

私もBlocket、Roomster、Facebookを使っていましたが、最終的に今のアパートを見つけたのはFacebookからです。

 

ですので、Facebookもしっかりチェックしておくことをお勧めします。

 

ちなみに、ストックホルムで部屋探しをするにはFacebookグループに入って探す、マーケットプレイスをするという二つの手があります。

 

マーケットプレイスは2年前私がストックホルムの部屋探しをしていた時にはまだ日本では使えなかったので、もしかしたらまだ日本では使えないのでしょうか、どうなんでしょう...?)

 

入っておくと便利なFacebookグループとして、

ストックホルム掲示板

ストックホルムの部屋探しのグループ

Lappis グループ

 

などがあります。

 

一つ目のストックホルム掲示板は実際にストックホルムに住む日本人が情報のやり取りをしているFacebook掲示板なので、何かあればそこに聞けばいろいろ教えてもらえるとっても便利なグループです。日本の情報もいろいろと聞けるので、入っておいて損はないのではないでしょうか。

 

部屋の件も、全然見つからなければ一度このストックホルム日本人掲示板で助けを求めてもいいかもしれませんね。

 

2つ目のストックホルムの部屋探しのグループですが、適当に「Stockholm Accommodation」とかグループ検索で調べたらいろいろ出てきます。

私はそこから芋ずる方式にいろいろグループを探し出して、片っ端から参加しました。

自分で部屋を探すために投稿することもできますし、部屋を貸したい人の投稿もそこで確認することができます。

 

こちらストックホルムでの部屋探しに関するあれこれが載っているウェブサイトでは

 

 などが紹介されていました。

 

 

3つ目のLappis グループは、ストックホルム大学の寮としても有名なLappisのFacebookグループです。

Lappis内に住んでいる人同士の情報のやり取りももちろんそこで行われていますが、実はこのグループでは部屋の貸し借りの投稿もよく行われているので、

 

「Lappisの部屋を借りているけどしばらく違う所に住むから借りたい人連絡下さい~」みたいなことがよく書かれています。たまにLappis寮とは全然関係ない部屋の貸し借りも行われています。

 

なので寮に住みたいと考えている人は特にチェックしておいて損はないです。

 

これらはほんの一例で、他にもいろいろ部屋の貸し借りの情報が手に入るFacebookグループはあると思うので、可能性のあるものはぜひぜひ片っ端から参加することをお勧めします。

 

 

詐欺には十分気を付けよう!

ストックホルムではBlocketやFacebookなど、一般人同士での部屋の貸し借りが一般的ですが、そのせいもあって、なりすましや詐欺に引っかかってしまうケースも多いです。

 

なので部屋を決める際、詐欺かどうかしっかりと見極める必要があります。

 

たいていの場合は大丈夫かと思いますが、極端に安すぎる部屋、事前にオンラインにて支払いを要求してくる人は要注意です(※)。

 

※大抵は部屋を借りる際、一か月分の家賃をデポジット(敷金みたいなもの)として払わなければならないケースが多いです。このデポジットは部屋を出る際、何も壊したりしていなければそのまま返ってきます。逆に何か壊したりしたら修理代はその敷金から引かれます。そのため、部屋を借りる際は事前にデポジットを払うよう要求されることもあり、すべてが詐欺というわけではありません。ですので、すぐに怪しみすぎないようにすることも大切です。

 

ストックホルム大学も張り出しているこちらのウェブサイトでは詐欺に引っかからないようにするための注意点として以下のようなことを挙げています。

 

  • 詐欺師はメール、SMSで家主に成りすまして事前にデポジットを払うように要求してくる(だからと言って詐欺師かはここではまだわからないので注意が必要)。
  • 詐欺師の多くはイギリスエジプトもしくはアイルランドにいて、仕事のために海外赴任をしているということが多い。
  • お金の要求先として、イギリスの銀行口座であることが多い。
  • Western Union などの払い戻しできない送金サイトを使って送金するよう要求してくる。
  • 家賃が異常に安い
  • 決断を不必要にせかしてくる。

 

などなど、こんなことがあります。

ちなみに、スウェーデンに住んでいる人だったらほとんどの人がパーソナルナンバーと呼ばれるIDカードを持っているので(もし大家さんとかだったらなおさら持っているはず)、怪しかったらパーソナルナンバーを尋ねてみてもいいかもしれません。

 

詐欺に関する情報についてもう少し詳しく知りたい方はこちら↓

moving2stockholm.blogspot.com

 

部屋探しの投稿をするときのコツ

もちろん部屋探しのウェブサイトでテナント募集をかけているところを片っ端から連絡していくのもいいかもしれませんが、やはり自身で部屋を探し中であることを投稿する方が部屋が見つかる場合が多いです。

 

大家さんも、

自分で部屋を貸そうというほどお金には困っていないので募集はかけていないが、もしも気に入ったテナントがいたら部屋を貸したいと考えている人も多いので、

自分から行動することも部屋を見つける一つのコツです。

 

さらに、もし募集をかけている部屋で気に入った部屋があっても、連絡の取り方次第で返信が来るかどうか変わってきたりもするので、どのような連絡を入れるかは大変大事になってきます。

 

なのでここからは投稿や連絡の際に使えるちょっとしたヒントをご紹介していきますね。

 

まずは丁寧な自己紹介と、相手のニーズを知る

皆さんももし自分が大家さんだったら、相手がどんな人がわからなければ部屋を貸すというリスクをおかしたいと思わないですよね。

 

なので、まずは丁寧な自己紹介と、相手がどのようなことを知りたいのかを考えて文章を作りましょう。

 

私が他の人の投稿を見て&自分自身部屋探しを体験して大体こういうこと入れておくといいと思う項目としては

 

  • 自分の名前と出身地
  • どこの大学で何の学位を取る予定か
  • 部屋を探しているという旨(予算と期間、その他自身の希望を明確に)
  • 自分がどんな性格か
  • 自分が信頼できる人間であるというかということを強調
  • もしも誰かとシェアハウスをしたことがある人や、留学経験などがある人はそう言った経験があることも伝えておく。

 

とまあこんな感じでしょうか?

 

自分がどんな性格であるかに関して、多くの人は

  • フレンドリー
  • 綺麗好き
  • 相手への配慮がしっかりできる
  • ペットを飼わない
  • パーティをしない
  • お酒好きではない(これは人による)
  • タバコを吸わない

などなどを知りたがっていることが多いです。なので、ただ自分の性格を伝えるだけでなく部屋を貸す人の気持ちになってみて書くといいと思います。

 

ちなみに、テンプレは下のような感じです↓↓↓

Hi, I am ---, --- years old, and I am from ~~.
I will be a master/ bachelor student from this September in ~~ University, so now I am looking for a room to live in for [period] from [when you want to rent].

The rent near the university is preferable, but I am welcoming to any places if I can commute there within one hour! 
My budget is up to ---SEK.

 

[ここに他にも部屋の希望があれば書く。私の場合は「もしシェアハウスをするなら同性の人がいいです」みたいなことを書きました。]


I am social and open minded, but I am also very responsible and respectful.
I do not smoke, and do not have pets.
I am not a party person and will normally be quiet because I need to study hard, but also like to talk with people.

I also have an experience of living in dorm so I know well about the rules and can clean up after myself.


I speak English , [Language] and [Language].


If you have any useful info or recommendations, it would be amazing if you could let me know!
I am looking forward to it, thank you !!

よろしければ参考になさってください~(別にそのままコピーしてくれても全然大丈夫です)。

 

 写真もつけておくとなお良い

Facebookなどで投稿をする際、自分がよく映っている写真を付けて投稿する人が多いです。その方がその人がどんな人かよく分かるので相手も連絡のハードルが低くなります。

 

もちろん皆さんのプライバシーのこともあるので強制ではないですが、投稿の際はつけることを私はお勧めします。

 

これは他のウェブサイトで部屋探しをする際も同じで、アカウント登録の時に自分の写真をプロフィール画像に設定しておくとプロフィール写真無しのアカウントよりもずっとアプローチしやすくなると思います。

 

また、プライバシーについて、あまり投稿をすることで他の人に自分の情報を探られたくないという方は、Facebookとかだったら部屋探し用に新しいアカウントを作ることも一つの手です。

 

最後の手段Airbnb

上のFacebookの手段で大抵の人は何らか部屋が見つかるのではないかと思いますが、

 

もしも自分の希望通りの部屋がなかなか見つけられない時、最終手段として、とりあえず部屋が見つかるまで渡航後しばらくはホステルやAirbnbなどで滞在するという方法もありですね。

 

このAirbnbで滞在しながら部屋を探す利点としては何といっても現地にいるということで実際目で見て確かめられるということですね。

 

さらに現地のお店で実際部屋を借りに行ったり、実際コンタクトを取って見に行ったりする方がスムーズに事が進むのは確かです。

 

ただ、Airbnbはやっぱり普通の部屋を借りるよりも高いので、事前に部屋を見つけるよりも余分にお金がかかるのは事実です。

 

まとめ

まとめとしては

  • まずは自分のニーズを明確にしておく(そうすることで部屋探しの際、選択肢の優劣がつけやすくなり、かなりスムーズになります。)
  • 色々なマーケットサイトを駆使する。
  • Facebookのグループもチェックする。必要であれば投稿する。
  • 最終的にみつからなければAirbnbという手も
  • 詐欺には十分気を付ける!

とまあこんなもんでしょうか。

 

私自身も部屋探しに大分苦労した人間です。

私はBlocketやRoomster、Facebookを使っていましたが、さっきも言ったように最終的に今の部屋が見つかったのはFacebookで投稿をしたことがきっかけです。

RoomsterやBlocketにも一応投稿はしていて、いくつか部屋のオファーは来たのですが、やはりFacebookが一番有効だと思います。

 

ちなみに投稿したらオファーは来ることは来ると思います。その中で自分にとってどの案件がベストか見極めるのも大切になってきます。

 

部屋のオファーの中で、ヒンディー教の人からルームシェアのオファーが来たのですが、条件として、「お酒と牛肉は家の中で食べないで」というものがありました。

お酒は普段あまり飲まないので大丈夫だったのですが、残念ながら私はビーガンでもベジタリアンでもないので、
住んでいる間ずっと牛肉食べられないのかと思うとちょっと大変だな、と個人的に思ってしまったのでお断りしたのを覚えています。

 

また、最初は大学からかなり近いところで、市内に近いところを希望していたのですが(少なくとも電車で15分とか)、なかなかそんなむしのいい案件は見つけられず、少し妥協をする必要がありました。

 

そんなこんなで結果、今の部屋を見つけて、現在は愉快な大家さん家族のもと、半地下のアパートに住んでいて、大家さんもとってもいい人たちで暮らしにはとても満足しています。

今考えてみれば部屋を探していた当時の自分の立地の希望が高すぎただけで、今も十分満足できる立地のアパートで暮らすことができていると思っています。

 

こんな感じで、何が妥協できるか、何が妥協できないかは考えておくと良いかもしれませんね。

 

過去にスウェーデンに留学をしたことがあり何らかのコネがある人はもう少し楽かもしれませんが、

私はスウェーデンに知り合いも誰もいない状態で部屋探しをしたので最初は何もわからず試行錯誤しながら部屋を見つけたので、(同じような方がいらっしゃれば)皆さんの気持ちはよくわかります。

 

スウェーデンの部屋探しはなかなか骨の折れる作業です。

 

ただ、今までなんだかんだ私含め、現地で出会った私の友達もみんなちゃんと部屋を見つけてきているので安心してください。

すぐに見つからなくても慌てずに行きましょう、何とかなります。

ただ、色々なところにアンテナを張って、ピンときたものがあれば迷わず連絡することは大事です。

あとは多少の妥協が必要な時もあります。その判断は時により、人によりですが。

 

皆さんが満足できる部屋が見つかることを心から祈っています!

 

この投稿が少しでも皆さんのお役に立ちますように...!

 

実は今修士論文に追われており、かなり忙しい状態でこれを書いています。

なのでしばらくは投稿はお休みしようかと思っており、次の投稿は1か月後とかになりそうです...!そのころにはもう少し落ち着いていることを願って...!

いつも読んでくださる皆さん、本当にありがとうございます。

 

皆さんのおかげで頑張ってこれています、本当に感謝です!

 

 

もしも分からないこと、不明な点などございましたら可能な限り頑張って答えますのでこちらにコメント、もしくはお問い合わせフォームにてお気軽にご連絡ください。

もしくはインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてDMを送ってくだされば対応いたします。

(返信に時間がかかる場合がございますがどうかご了承ください。)

 

ご覧いただきありがとうございました!

 

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スウェーデンの学生ビザの申請方法

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皆さん4月になりましたね!
そろそろ大学院申請の結果通知が届くころではないかと思います!

スウェーデンの大学院に合格されたみなさん~!
本当に本当におめでとうございます~!!👏👏

                 f:id:ToMoLog:20210411223308p:plain


いや~本当によくやりました!すごい!

おそらく今から怒涛の手続きラッシュだと思いますが頑張ってください~!

ということで今回はそんな方のために少しでも有益な情報と個人体験談をお話しすることができればと思って、学生ビザの取得法についてお話していこうと思います~!


大学院の渡航前準備は格通知が来てからいかに素早く手続きのステップを踏むかでその後の渡航に向けての心の余裕さとスムーズ具合が変わってきますので、どうか皆さん慌てず、しかし早めに手続きを済まして下さいね!

 

ちなみに、合格された皆さん、おそらく自動的にスウェーデン大使館から連絡が来ると思います!
私も大使館にはスウェーデンの大学院を受けたこと一言も言ってなかったのに、いきなり連絡が来て本当にびっくりした覚えがあります。

「何で知ってんの!?」みたいな感じで。

きっとスウェーデンの大学院の申請内容をuniversity admissionに一括アップロードしたときに自動的に大使館に情報が行くのかな、とか思ったり。
とにかく、テクノロジーを駆使して情報共有している辺り、さすがスウェーデンだと思いましたね!


もしかしたら今年はコロナウィルスの影響で開催されないかもしれませんが、

毎年スウェーデンに留学する人のための説明会・交流会を行っており、そこでも過去の留学生の経験談やビザ申請などの注意点も聞くことができます!(もしかしたら2021年はオンラインかな?)

ですので、もし機会があれば皆さんも是非!時間の許す限り、お金の許す限り、参加してみて下さい!

 

それでは申請の手続き、一緒に見てみましょう!

 

 

申請が必要な人

スウェーデンは皆さんも知っての通りEUの加盟国なので、EU各国、またはスウェーデンシェンゲン協定を結んでいる国(ノルウェーとかはこれに当たります)からスウェーデン渡航する場合は、基本的に住民許可の申請は必要ありません。

 

つまりEU各国もしくはシェンゲン協定国の国籍を有している人であれば住民許可をもらう必要はなく、普通に入国、滞在することができます。

また日本やその他EU圏以外の国でも滞在予定期間が3か月以内であればビザなしでも滞在許可が下りる国もあります。

しかし、EU外のすべての国がビザなしで滞在できるわけではありません。


スウェーデン移民局が3か月以内のスウェーデン滞在でもビザが必要な国のリストを挙げてくれていますので、気になる方はこちらのページをご確認ください。

※原則として日本国籍を有する者は3か月以内であれば住民許可なしで滞在可能ですが、2021年4月現在いまだ新型コロナウイルスの影響でよほどの理由がない限り入国を許されていない状態なので、しばらく落ち着くまでは不用意に入国はできなさそうです...。

 

さらに2021年現在では新型コロナウイルスの影響でいつもより手続きに時間がかかっており、さらにイギリスのEU離脱によって、移民局はスウェーデン滞在中のイギリス国籍の方に向けての滞在許可の手続き処理に目下追われている最中だと思うので、

 

早めに手続きを始めて、渡航までに間に合わせることが大事になってきます。

 

まずはどこに申請すればいいのかを知ろう!

だいたいビザの申請と聞くと、大使館や領事館に赴いて手続きを済ますのかな?と思うかもしれませんが(私が過去にベルギーに留学した時とかはそうでした)、

ビザなどの長期滞在許可を申請する場合、スウェーデンは大使館ではなくMigrant Agency (Migrationsverket)という所で手続きを行う必要があります。なのでそのあたりお気を付けください!

 

いまから申請ページに行くまでの方法をご紹介していきますが、とりあえずそういうのはいいから申請ページにたどり着きたい!って方はこちらのページに行けば申請ページにたどり着きます!


こちらがスウェーデン移民局のウェブサイトです↓

www.migrationsverket.se

ウェブサイトに飛ぶとこんなページが出てきます。

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渡航目的によって申請方法や書類内容も変わってきますが、今回はスウェーデンの大学や大学院に正規入学する人のための申請法を一緒に見ていこうと思います~

てことで下の画像の矢印が指してある「Studying and researching in Sweden」に飛んでみましょう!

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そしたらこんな感じので学生ビザでも色々選択できるようになっているので大学・大学院で勉強する場合は一番上の「Higher education」を選びましょう。

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すると、さらにHigher educationのなかにも以下のようないろいろな選択肢が!
このページが出てきたらこの一番上のResisence permit for higher educationという所に飛びましょう!

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Resisence permit for higher educationをクリックしたら下のような申請ページにたどり着きます~!ここの「Apply」のところから申請していきます。


上の工程をぶっ飛ばしてとりあえず申請ページ行きたいって方はこちらへ

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申請に必要な書類

申請に必要な書類は大きく分けて以下の5つです。

  • パスポートのコピー
  • フルタイムの学生であることを証明するための大学側からの入学許可証
  • 銀行残高の英文証明書、もしくは奨学金をもらっているのであれば奨学金の英文証明書(※説明1)
  • 学費支払い済みの証明書(※説明2)
  • 保険加入証明書(おそらく日本人は必要ないと思われる ※説明3)

 

ややこしい書類について一つづつ説明していきますね。


説明1 銀行残高もしくは奨学金授与証明書

まずはこれ、割とややこしいので説明しておきます。

 

まずは銀行残高証明書を使って申請する予定の方へ

銀行残高を証明する際は英文もしくはスウェーデン語での証明書が必要です。大体の大手銀行とかだったらこういった手続きは窓口での対応になると思いますので、銀行に赴いて手続きをすますか、ウェブサイトで申請をする必要があります。どっちにしろ一定量の手数料がかかるはず。

 

この際気を付けておくべきことは

  1. 証明書の銀行名義が自分の名義であるということ(18歳以下の場合は例外も認める)
  2. 証明書の表示通貨はできればスウェーデンクローナでいくこと(そのほうがスムーズにいくというだけで指定されているわけではない)。
  3. 申請予定期間の生活費を十分養うに足るお金が銀行に入っていること
  4. 証明書はビザ開始予定日の3か月前以降に発行したものであること

特に、3つ目と4つ目が特にややこしいのでお気を付けください。

まず3つ目の「申請予定期間の生活費を十分養うに足るお金が銀行に入っていること」についてですが、
スウェーデン移民局は2023年に申請する者に関しては一か月に必要な最低基準の金額を月9,450クローナと定めています。

 

※2021年の時は月8,568クローナだったのですが、値段があがりましたね、、、。
不況の影響や、恐るべし、、、、。

このことはウェブページの下のほうにもはっきりと書かれています。

 

出典:Migrasionsverket

 

親切なことに同じページで下のように具体的な表を作ってくれていますのでその図も参考にしてみて下さい。

 

出典:Migrasionsverket


上の図を見てみると、一人で渡航する場合、もしも1年間のビザを取得したいのであれば

 

SEK 9,450 ×12か月=SEK113,400

 

となり、少なくとも113,400スウェーデンクローナが口座に入っている必要があります。

 

ただし、同ページを読んでいくと、生活費の一部(例えば寮費や食費)がなんらかの理由で免除される場合は、既定の生活費からその額を引いた残額が一か月に必要な最低額の生活費になる、とも言っています(2023年現在)↓↓

If you can show that you receive free accommodation and/or food through the higher education organiser or an organisation that works for international exchange, the amount per month can be reduced. For applications that have been received by the Swedish Migration Agency from 1 January 2023, the monthly amount is reduced by SEK 2,625 per month for free food and SEK 4,200 per month for free accommodation. For applications received during 2022, the monthly amount is reduced by SEK 2,415 per month for free food and SEK 3,864 per month for free accommodation.

出典:Resi­dence permit for studies in higher educa­tion」From Migrationsverkat
         

つまり、2023年の場合、食費であれば2,625クローナ、住居費であれば4,200クローナを9,450クローナから差し引いた額が毎月かかる費用になります。


4つ目の「証明書はビザ開始予定日の3か月前以降に発行したものであること」に関してですが、これもウェブサイトにはっきりと明記されています

 

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出典:Migrasionsverket

上の内容を日本語訳すると以下のような感じになります。(少し意訳してます)

銀行口座残高を利用して滞在する場合は、滞在許可開始日(自身が滞在許可期間として設定した初日の日付)の3ヶ月前以降に申請書を提出しなければならない。これは、就学期間の開始に合わせて生活できることを証明するためで、書類が古くならないようにするためである。ただし、奨学金などの継続的な収入がある場合はこの限りではない。

つまり、渡航予定日の3か月前より前に申請しても申請書類が無効になってしまいます。

ですので、銀行残高の証明書発行は渡航予定日の3か月前以降に申請するようにしてください。

 

次に奨学金を使って申請する予定の方へ

奨学金を使って大学院留学をする予定の方は、奨学金がもらえるという証明書を提出する必要があります。

ウェブサイトでは以下のように述べられています。

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出典:Migrasionsverket

上の説明によれば、奨学金を提出しようと考えている場合は、証明書の書類に

  • 自身の名前
  • 月額いくら受給するのか、もしくは奨学金全額でいくらなのか
  • いつから受給可能なのか
  • 奨学金のうち生活費としていくら使えるのか

などが記載されている必要があります。


申請に必要なお金に関して他にわからないことがあれば、こちらのウェブページをスクロールしていくと出てくる「You must be able to support yourself」

という項目をのぞいてみて下さい~。



説明2 学費支払い済みの証明書

学生ビザを申請する前に学費を支払っているという証明書も必要です。
学費の払い方はおそらく大学によって違うと思うのですが、私の場合は大学から5月初旬にメールで支払い請求が送られてきました。支払期限は1か月後の6月初旬まででした。
他の大学もおそらくそんな感じかなあと思うので、皆さんも支払いは送られてきたら期限ぎりぎりに払うのではなく早めに済ましておけば心の余裕が違ってくると思います。

(ちなみに私の大学では期限内に払わなかったらブラックリストに載せるよ~っていう脅しの内容がメールに書かれていました。皆さんもブラックリストに載らないように気を付けましょう!笑)

 

どこの大学も同じかとは思いますが、支払いはセメスターごとで、1度に大体50万円くらいの振り込みを2年の修士であれば4回、新学期が始まる前に振り込みます。

ちなみに、一番最初に支払ったときはちゃんと届くか心配で銀行の窓口にて済ましましたが、手数料が異常にかかったので二回目以降はWISE(元Transferwise)を使って支払いをしています。

※今後の大学院生活でWISEを使われる方は、大金を振り込む場合は送金制限の解除設定などが必要となってくるので、日本でそういうのも済ましておくと便利です!

説明3 保険加入証明書

こちらについては、学生としてスウェーデンに1年以上滞在するのか、そうでないかによって必要かどうかが変わってきます。

もし滞在予定が1年以内であれば、日本での海外保険またはスウェーデンの保険の加入が必要となります。

しかし、大学の学士、大学院修士、または博士などで2年以上滞在予定の場合は大学側が医療保険をカバーしてくれます。
この医療保険に関してはこちらの記事にもう少し詳しく書いてありますので、参考にしてみて下さい。

ちなみに、1年以上スウェーデンに滞在予定の方はパーソナルナンバー(日本でいうマイナンバーのようなもの)をスウェーデンで登録する必要があるのですが、このパーソナルナンバーを持っていれば、まず医療保険スウェーデン国籍の人と同じ治療費で受けることができます(日本でいう国民健康保険証みたいな感じですかね)。

 

そして、その上大学側が入学費を払った人に対して医療保険を自動的に付与してくれるので、特に保険に入る心配はないと思います。

 

実際に、ストックホルム大学のこちらのページにも、移民局に住民許可申請をする時、大学から正規留学が認められている場合はUniversityadmission.seから届いた入学許可証が医療保険加入証明書にもなりますよ~って書いてあります。

 

(私も実際申請時に保険証明書など出した記憶がないです)

なので、おそらく正規留学の方は保険はよっぽどのことがない限り必要ないと思います。

詳しくは自身の大学のウェブサイトでも確認してみてくださいね。


ちなみに、たしかビザの申請時に申請と一緒にメッセージが送れるのですが、私はそのメッセージ欄に「正規留学をするので保険は大学側がカバーしてくれます」みたいなことを書いた気がします。


書類がそろったら

書類がそろえば、書類をアップロード、提出して申請完了です。

以下のURLから申請できます ↓

www.migrationsverket.se

 

 

上のリンクに飛んでもらったら、下の写真の「Apply」マークをクリックしましょう。

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出典:Migrasionsverket


最初に登録する際は、スウェーデンのIDは持っていないので新しいアカウントを作る必要があります。

 

([Account]→[Username and password]→[Create new account]で作ることが出来ます)

新しくアカウント登録をした場合はページが戻ってしまう可能性があるので、その場合は最初に説明した「まずはどこに申請すればいいのかを知ろう!」の項目のところで申請ページまでの手順を書いてありますのでそれを参考に進めてみましょう。

ステップを踏んで申請が終われば後は結果を待つだけです。

結果は手紙にて送られてきます。
特に書類に問題なければ、許可証が届くまでには通常3か月ぐらい、スムーズにいけばもう少し早く届いたりもします。ただ、今年2021年はまだまだコロナの影響でいろいろと手続きの処理に時間がかかっているので、もう少し待たなければならないかもしれません...。

許可証をもらったら渡航前のビザの準備はこれで終了です。
渡航の際は郵便で送られてきた許可証を忘れずに持っていきましょう~。(入国時にパスポートと一緒に見せる必要があるかもしれませんので、持ち込み手荷物に入れておくように!)

 

ちなみに、申請の許可を待っている間は、こまめにメールをチェックしておきましょう!申請書類が足りない場合は何が足りないかの連絡が来ている場合があります。

「許可全然下りないな~」と思っていたら移民局からのメールを見逃していた!ということがないようにお気を付けください!


渡航後にやること

渡航後に移民局Migrasionsverketにて学生ビザのカードの発行手続きを行います。

移民局に行く際はまずはウェブページにて訪問時間の予約が必要です。

ウェブページから訪問の予約をして移民局に向かいましょう。

どこの移民局に行くにしても統一のMigrasionsverketにて予約が可能です。(予約に場所を選べる項目があります)

↓↓予約はこちらのページからできます↓↓

www.migrationsverket.se


特に9月初めだと学生ビザの発行で予約が殺到してなかなか希望の時間を取れない場合もありますので注意が必要です。


※現在はコロナの影響で人数制限をしているので、ちょっとイレギュラーな予約の仕方になっています。今年渡航される方はしっかりとウェブサイトをご確認の上予約してください。良く分からんかったら最寄りの移民局に電話して聞いてみてもいいかもしれません。

 

学生ビザは1年ごとに更新が必要

ビザは基本的に1年で切れてしまうので、1年以上滞在したいという方は新たにビザの延長申請手続きが必要です。その際、現時点で持っているビザが切れる前に新しいものを申請しましょう!じゃないと色々問題が起きてくるので。

延長をする際も、新しく奨学金の証明書/銀行残高証明書 他、在学証明書や成績証明書(これは実際に授業を修了しているかを確認するため)など諸々の書類が必要ですが、申請の仕方は上記のやり方と全く同じです。
延長申請の場合はこちらのExtend residence permit for higher educationのページから申請が必要です。

 

もし延長する時までにパーソナルナンバーという日本でいうマイナンバーカードのようなものをすでに持っている場合はそのナンバーで申請ができます。


許可が下りれば、カードも新しく更新しに再度移民局に赴く必要があります。


私の年に申請した時はちょうどコロナウィルスの影響でこういった公的手続きの事務処理に時間がかかっていたこともあったのかもしれませんが、

提出から申請が認証されるまで3か月かかりました。

もしかしたら通常は申請後から認証完了までもう少し早いかもしれませんが、とはいえ、もし夏休みの間日本に帰国したいとなったら、帰国までに住民許可が下りているほうが安全ですよね。

なので、3月初め、遅くとも4月には申請をしておくと安全だと思います。


その時、また一年分の生活資金を保証する残高を証明しなければならないので、その分の金額+今の住民ビザが切れるまでの月日に必要な必要最低限の生活費を足して、それに足る十分な残高を証明できるようにお気を付けくださいね!

 

※学生ビザが切れそう~!ってなった時の注意点として覚えておいてほしいことは、例えば夏休み日本に帰ったとして、

1、日本に滞在中にビザが切れてしまう

2、次の住民許可の申請がまだ降りていない。


この2つの条件がそろうとスウェーデンに入国しずらくなります。

ですので、帰国をお考えの際はビザの申請を事前にしっかりと済ませておきましょう。

ビザの延長をしている間に今持っているビザが切れてしまった!という方で、もしまだスウェーデン国内にいる方。その方は、今現在ビザを申請中ということで、スウェーデンから追放されることはまずありえません。ただ、気を付けてほしいことは、「ビザの許可待ち」かつ「今のビザが切れてしまった」人は、その状態で一度スウェーデンから離れてしまうと、次入国しずらくなりますので、スウェーデンからはあまり出ない方が身のためかもしれません。

逆に言えば、移民局も普通にビザの許可を下すに鬼ほど時間をかけるので、その結果を待っている間はビザが切れてもスウェーデンに滞在する権利はあります。

この辺、しっかりと頭に入れながら、来年度分の申請も早めにしておきましょうね!

 

卒業を伸ばしたいので学生ビザを延長したい場合

 

卒業は6月末の予定だけど、それまでに卒業できそうにない、みたいなことがあると思います。

とくにスウェーデンではびっくりするほどみんなバンバン提出を先延ばしにします。

 

なので最後の修士論文なんかは、大学側も修士論文提出期限を第1回~第5回くらいまで設けてくれています。結構そういうとこゆるゆるです。

 

そんな感じで、予定より卒業するのが長引きそうな場合は学生ビザの延長を移民局に申請する必要があります。

 

申請には、

  • 指導教官からの手紙
  • 延長期間を自分で申請できるのですが、それまでの学習計画を事細かに書いた紙
  • 銀行の残高証明書
  • パスポート、在学証明書

などなどを用意しなければなりません。

 

その申請法に、詳しくは以下のページをチェックしてみてください!

www.migrationsverket.se

 

卒業後のビザの延長

スウェーデンは大学や大学院を卒業した後、1年間仕事を探すためのビザ(job seeking visa)というものを手に入れることが出来ます。

→詳しくはこちらのページ

www.migrationsverket.se

 

これも前の項目「学生ビザは1年ごとに更新が必要」で書いた内容と同様、今持っているビザが切れる前に申請しなければいけません

この申請に必要な書類ですが、主に

  • 所属大学での卒業証書
  • パスポート
  • 銀行残高証明書

です。

 

その他、「Health Careシステムをスウェーデンで受けることが出来るという証明書」を提出するように言われますが、

これはパーソナルナンバーカードをもっていれば皆さんHealth Careを受ける権利はあるので、大丈夫です(と私の大学のプログラムコーディネーターの人が言っていました。)

 

ただ、大学を卒業することになるので、在学中に自動的に加入していた学生医療保険の対象者ではなくなってしまうので、病院代はすべて負担になります。ですので、皆さん健康には十分気を付けてくださいね!

 

※学生医療保険の対象者でなくなっても、パーソナルナンバーカードを持っていれば引き続き国民医療保険の対象者ではあるので、通常診療が鬼高くなるというわけではないです。スウェーデン国民が払う額と同じ額の診察料を払ってね、という意味です。

 

 

このJob seeking visaは、本来のビザの目的である「スウェーデンで仕事を探したい」から、という場合も当てはまりますが、「住民カードが6月で切れてしまうけど9月までスウェーデンで過ごしたい」などの目的で申請する人もいます。私です(笑)。

 

私の友人も私と同じような理由でこのビザを申請していました。

私の場合は申請はしましたが、結局この申請の許可が下りる前に帰国しました。

ちょうど卒業したのが6月、スウェーデンの夏の長期休暇と被っていたこともあり、おそらく手続きにかなり時間がかかったからだと思います(夏は仕事をしないスウェーデン)。

 

どちらにしろ、申請したという証拠が大事で、なぜかというと帰国の際に税関手続きで色々言われるかもしれないからです。特に私のように「もう少しスウェーデンに滞在したいから」という理由で延長する方は。

 

なので、それを避けるため、念のために「申請した証」をしっかり持っておけば帰国の際もスムーズかなと思っています。普通スウェーデンにはビザなしで3か月まで滞在可能なので、多分延長申請なくても大丈夫じゃね?とは思うのですが、試したことないのでわかりません。

(試してみたいという方いればその結果教えてください~!(笑))

ちなみに、上記のよこしまな理由でJob Seeking Visaを申請した時は、1年分の生活費を証明できるほどの残高は銀行に残っていなかったので、ある分だけで申請しました。(6か月分くらい?)


すると、6か月たった頃くらいに移民局から
「今6か月たったけど1年いたいなら残りの6か月分の生活費を証明できる銀行残高を見せてね」みたいな感じで連絡が来ました。
その時は既に日本に帰国しておりましたので、Case Closureのお願いをした気がします。

 

Covid-19によって起こりえるイレギュラー事項

さっきから割と何回も言っていますが、
本当に現在は新型コロナウイルスの影響でビザの許可が下りるのにも時間がかかっていますので、いつ申請が下りるかは本当に不確かな状況です...。

私の友人で4月に提出して許可が下りるのに半年以上かかったという人もいますし、半年以上たっても全く許可が下りず、最終的に帰国せざるを得なくなった人もいます。

そうならないためにも、早め早めに申請を行うに越したことはありませんが、とはいえすぐに下りない可能性もある、ということを考慮しておく必要があります。

皆さんが申請するころには少しでも状況がよくなっていることを願っております...!

それともう一点、滞在許可が下りる条件として、大学院の授業がキャンパスで行われる必要があります。もう少し詳しく言うと、申請期間のうちの半数以上が少なくともキャンパス授業である必要があるんです。

おそらく大学側、プログラム側も住民許可が必要な学生のためにキャンパス授業にするかしないかの考慮はたくさんしてくれているはずです!(キャンパス授業が当分難しいにしろうまくビザが下りるように調整してくれたりしているはず!)

ですので、不安であればプログラムコーディネーターに問い合わせれてみましょう。さすればしっかりと対応してくれます。

 

さっきもお伝えしましたが、申請の許可を待っている間は、こまめにメールをチェックしておきましょう!申請書類が足りない場合は何が足りないかの連絡が来ている場合があります。

「許可全然下りないな~」と思っていたら移民局からのメールを見逃していた!ということがないようにお気を付けください!

まとめ

今回はスウェーデンでの学生ビザの取得法について、割とみっちり説明してみました。

まとめとしては、

  • 申請に必要なものが何かをしっかりとSwedish Migrant Agencyをチェックしながら用意すること
  • 申請はなるべく早くすること(銀行残高を出す人は滞在開始予定日の三か月前より早くは申請しないように!)
  • 申請を待っている間はメールをこまめにチェックしよう!
  • 状況によっては許可が下りるのにかなり時間がかかる場合もあるということも考慮すること(特に新型コロナウイルスなどのパンデミック渦においては)

 

いつもまとめが雑すぎてすみません...!

このページが少しでも皆さんのお役に立つことを祈っております!

 

もしも分からないこと、不明な点などございましたら可能な限り頑張って答えますのでこちらにコメント、もしくはインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてDMを送ってくだされば対応いたします。

(返信に時間がかかる場合がございますがどうかご了承ください。)


いつも投稿が亀ペースでごめんなさい~!

現在修士論文にヒイヒイ言いながら取り掛かっている最中で、気が付けば4月になっていました...!

こんな感じでゆるゆるですがどうかこれからもお付き合いくだされば幸いです。

 

ご覧いただきありがとうございました!

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ストックホルム大学案内~メインキャンパス編その2~

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皆さんこんにちは~!
今少し日本に帰国中の筆者です。
一か月したらまたスウェーデンに戻るのですが、帰ってきた瞬間にスウェーデンへの入国制限が厳しくなり、

ついに2月6日以降から、PCR検査の陰性証明書なしでは入国できないみたいで、自分の帰国のタイミングの悪さに悲しくなっているところです(笑)

 

もちろん、検査証明を出すことは当然必要な処置だと考えているので、それに対する抵抗は全くないのですが、「ついにあのスウェーデンが!」という気持ちです。

因みに、2月7日現在の情報では、スウェーデンに入国するものは入国後7日間は自己隔離、さらに5日後に再度自身でPCR検査を受けて陰性を証明するように推奨(勧告)されています。※ご参考までに

確かにスウェーデンは今までの規制がゆるゆるだったので、こういった処置に対してもやっとか...!という感じではありますが、それでも14日間待機の日本に比べるとまだまだ緩い気もしますね。

とにかく今は自粛生活をしつつ、修士論文の執筆にとり組みながら、日本食を堪能しています。

さて、前置きはさておき、前回の投稿でストックホルム大学~メインキャンパス編その1~をご紹介しましたが、
本日はその続き、メインキャンパス編その2に入ります!

こちらのメインキャンパス編その2は主に、というか全面的にStudenthusetと呼ばれる建物のポテンシャルについて、色々情報も詰め込みながら目一杯プレゼンしていきたいと思います!

 


メインキャンパスを上から見たら

ちょっとわかりやすく説明するためにStockholm University のFacebook で掲載されていた写真をお借りします。著者がちょちょっと編集させていただきました。(写真自体の出典元はこちら

 

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Stockholm University Facebook の写真をもとに著者編集

(Edited by the writer/ Original photo is retrieved from Stockholm University|Facebook )

上から見ると、ストックホルム大学のメインキャンパスはこんな感じになります。

前回の大学案内で紹介したAula Magnaホールが左奥、右側手前には図書館がこんな感じで併設されています。

 

上の写真にA,B,C,D,E,Fとアルファベットを打ちましたが、実際それぞれA棟、B棟、C棟、D棟、E棟、F棟と呼ばれます。

 

例えば講義教室がB203 とか示されていたらこのB棟に向かえばいいわけです。A~F棟と図書館は全てつながっているので、A~F棟、そして図書館の間の移動はいちいち外に出なくてもできちゃいます。

因みにA棟にはカフェテリアと地下にはセブンイレブンが設置されています。

学生であればセブンイレブンのホットドッグが100円程と、とても安いので小腹がすいたらよく買いに行きます。


先ほど言ったランゲージカフェの部屋はF棟にあります。

 

写真からも分かるように、教育学部キャンパスはものすごく端の端にあります(笑)

 

駅から歩いて軽く10分ぐらいはかかる気がします。

なので教育学部キャンパスで授業を受ける際、地下鉄を使うのであれば少し早めの電車に乗ることが大切です。

しかし、教育学部キャンパスはFrescatiと呼ばれるバスの最寄り駅もあります。私はいつもバスで通学しているので、Frescati駅で降りて3分ぐらい歩けばキャンパスにたどり着きます。

 

教育学部キャンパスのお話はまた後で詳しく話しますね。

 

もう一度写真を見ていただくと、A棟のすぐ下にStudenthusetと書いてある場所があると思うのですが、

ストックホルム大学生としてとっても便利な所なのでこのStudenthusetについてもう少し詳しくお話したいと思います。

 

Studenthusetでできること

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出典:Stockholm University : Studenthuset

Student Union Membership (学生証のようなもの)が発行できる

まず一つ目、StudenthusetでできることはSudent Union Membershipの発行です。

 

ストックホルム大学は普通の大学と少し勝手が違っていて(と私が勝手に思っているだけかもしれませんが)大学の学生証というものは自動でもらえるわけではなく、自分で登録することが必要なんです。

 

そして学生証の発行は大学が請け負っているのではなく、関連団体であるStockholm University Student's Union (SUSと呼んでいます)という団体が請け負っています。

 

このStudenthusetの地下の一角にSUS団体のブースが置かれているので、そこに赴いて学生証発行の依頼をすることができます。

オンラインでもできます。)

 

この学生証のことをStudent Union Membershipと呼びます。

 

いまStudent Union Membership =学生証という感じで説明してしまいましたが、このSUSのメンバーになれば、学生証の発行以外にも色々と特典がついてきます。

 

というのも、SUSの活動は多岐にわたり、学生証の発行だけでなく、いろいろな面で学生生活のサポートをしてくれているので、例えばSUSのメンバーであれば学生寮が安く手に入ったりもします。

(しかしこの寮の件はいろいろとややこしいのでまた今度住居関連の話をする時にでも詳しく話します)

 

とにかく、このSUSメンバーに入っていれば、学生料金で色々なものが購入できるので、通学費を抑えられたり、レストランで学生料金で食事ができたり、なんてのもあります。

 

因みにオンラインで会員登録したい!という人はこのページから登録できます

オンラインで登録するにしてもStudenthusetに赴いて登録するにしても、
パーソナルナンバー(こちらについてもまた今度詳しく書きます)という日本でいうマイナンバーみたいなもの、


もしくはパーソナルナンバーをまだ持っていなければ、手に入るまでは大学に入学した時にもらえるTナンバーというTから始まるID番号を利用して会員登録ができます。ちなみにこのTナンバーはStudenthuset一階にあるInfocenter というところで手に入れることができるみたいです。

 

SUSのメンバーシップ料金は
1セメスター(約半年)で125クローナ(1500円前後)

1年分一気に払う場合は240クローナ(3000円前後)とほんの少しだけお得です。

 

ちなみに、メンバーになると、別に物理的なメンバーズカードをもらえるわけでなく、

Studentkortetというスマホアプリをダウンロードすることで携帯のアプリとしてメンバーズカードを保持することができます。プラスチックの無駄がなくてエコでいいですね(充電切れたときは証明できないという欠点もありますが)

 

アプリはここからダウンロードできます~!

初回設定に少し時間がかかりますが、このアプリをダウンロードすると、学生証だけでなく、お得なクーポンやお知らせなども見ることができます。ぜひぜひ学生になった際にはご活用ください♪

 

Academic Writing Serviceを受けることができる

これは英語で論文を書く際のアドバイスを色々受けたいという方にお勧めのサービスです。

 

こちらもStudenthusetの地下の一角にあります。英語での論文の書き方から参考文献の使い方などを教えてもらえたり、もしくは自分の書いた内容で意味が通るか不安な箇所がある場合は自分の論文をもっていって

文章の文法チェックをしてもらうこともできます。

 

その他にも参考文献の管理に便利なソフトウェアの使い方を詳しく教えてくれたり、学生同士集まって研究についての意見交換や相談、ディスカッションをする機会の場も設けてくれます。

 

総じて便利ですし、役に立つ情報も教えてくれるので語学面や勉強面で不安のある方に向けてのサポート体制が整っている場所です。

 

Academic Writing Serviceについて、詳しくはこちら ↓

www.su.se

 

Study Spaceも充実

 

Studenthusetにはカフェのような勉強スぺースも設けられています。図書館ほど静かすぎる場所はいやだ~!という人にはちょうどいい勉強場所です。

 

出典:Akademiska Hus

 

因みに同じ階にカフェも併設されています。なので小腹がすいたときはちょっとお手頃な値段でサンドイッチとかが買えたり、コーヒー片手に勉強~なんてこともでき、お手頃にカフェ気分が味わえます。

 

電子レンジも用意されているので、お弁当持参の人も温め直して食べることができます。

 

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Studenthusetのカフェ
出典:AIX Arkitekter

広々とした勉強スペースの他に個室タイプのグループルームもあります。これは図書館にもありますが、グループワークの作業をする時に便利です。基本的には事前予約が必要になります。グループルームの予約をしたい時は受付や職員の人に声をかけましょう。

 

Free Breakfastのイベントが行われる

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出典:AIX Arkitekter 

Free Breakfastと勝手に読んでいますがそんな名前ではきっとないと思います(笑)
Sudenthuset では定期的に朝ごはんがタダでもらえるイベントをやっています。

先ほどお話した、Student Unionのメンバーであれば、カードを提示すれば無料でグラノーラやヨーグルト、コーヒーなどを食べることができます。

毎月月末の木曜日、8:30~10:00に行われ、

コンセプトとしては月末でお金が無くなってきている学生を助けるための朝ごはん、だそうです。

 

 上の投稿は大分前の投稿ですが、2019年にも同じようにFree Breakfastのイベントは行われていて、参加したこともあるので、今も引き続き行われていると思います。
(現在はおそらくパンデミックの影響で開催されていないかもしれませんが)

とりあえず、ストックホルムに留学にいかれる学生さん、毎月末は要チェックです!


とまあこんな感じでStudenthusetは本当に色々できますので、知っておいて損はないところです。
というかストックホルム大学で生活を送るのであれば一度はお世話になるところです。

因みに、大学のグッズなどもこの建物で購入できます。

そんな便利な大学のハブであるStudenthusetのサイトページはこちらです ↓

www.su.se

天気がいい日は市内まで歩いてみましょう

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先ほど紹介したStudenthusetからストックホルム市内までは歩いて行けちゃいます。めちゃめちゃ近い、というわけではないのですが、例えばストックホルム中央駅までだったら大体1時間~1時間半で行くことができます。

私は歩くのが好きなので、天気のいい日は授業後に歩いて市内まで行くのを楽しんでいました。

森の中を抜けたり、住宅街を通ったり、市内にたどり着くまでにとにかく景色がころころと変わって、見ていて本当に楽しいので、歩くのが好きな人にとってもお勧めです!


下の写真は市内に行く途中の並木道です。

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 で、ずっと歩いていくとこんな感じの住宅街にたどり着きます。

 

 

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森を抜けて、住宅街について...この辺りは本当にのどかでゆったりとした時間が流れています。

 

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 (ちなみに上の写真、以前サイトページのカバーに使用しています。気付いた方いらっしゃいますかね?リサイクルリサイクル)


少しずつ拓けてきて、カフェもちらほら見えてくるので、
歩いて疲れたら、このあたりのカフェに行って一休みするのもあり。

(2023年追記:私の大好きだったCafé Foamという名前のカフェがこの近くにあったのですが、最近調べたら閉業していることに気づきました、、、、ショック、、、、)

 

これは市内についた辺りの写真です。

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本当に景色がころころ変わって楽しいので、どうか天気がいい日は街歩きを楽しんでみて下さいね!

 

ちなみに、大学周辺には湖もいくつかあり、授業後にピクニックに出かけたり、湖の周りを散歩したり、夕日を見に行くのもとってもお勧めです♪

是非皆さんも大学周辺、色々開拓してみて下さい♪


まとめ

ストックホルム大学案内~メインキャンパス編その2~では、メインキャンパスのハブと言ってもいいほど便利で役立つStudenthusetという建物について詳しく紹介してきました!


読んで下さり有難うございました!


最後に市内で撮った夕日の写真でも載せておきます。

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それではみなさん、また次回!


 

もしも分からないこと、不明な点などございましたら可能な限り頑張って答えますのでこちらにコメント、もしくはインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてDMを送ってくだされば対応いたします。

(返信に時間がかかる場合がございますがどうかご了承ください。)

 

ご覧いただきありがとうございました!

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ストックホルム大学案内 ~メインキャンパス編その1~

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まず初めに新年のごあいさつ

皆さん、お久しぶりです!
そしてあけましておめでとうございます!

長々と投稿できておらず新年あけて初めての投稿になります。

私の現在受けているプログラムでは修士論文前の最後の授業、修士論文の研究のための参考文献をあさりまくる授業の課題論文が終わり、とうとう修士論文期間に突入したところです。ここから先は5月初旬ごろまで授業やセッションもなく、あるとしても担当教授とのミーティングぐらいで、あとはひたすら修士論文を仕上げる時間になります。

 

全然登校できていなかったのは、年末はちょっとあんまり何もしないでおこうと思って心身をリフレッシュする時間に使っていたこと、年始は課題図書やら何やらで忙しかったことなどがあります。

 

私はブログは趣味として書いているだけで、このブログとは別にアルバイトもしながら勉強しています。今まではなるべく週に一回は投稿しようと意気込んでいたのですが、最近修士論文への研究時間など色々やることも増え、なかなかそれが難しくなってきてしまいました。


色々情報待っている方もいらっしゃるかもしれませんので、本当にそういった方がいらっしゃれば(実際いるのかな~?いらっしゃれば幸いです)本当に申し訳ないという気持ちでしかありません。

ですが趣味としてブログを書いている身として、やはりブログを書くことを無理してやろうと思ってしまうと、続けたい趣味も続けたくなくなってしまいますので、これからは割とゆるーく、できる範囲で頑張っていこうと思います。

 

なので今年もどうかそんな感じでよろしくお願いいたします。

 

そしていつも読んで下さってありがとうございます!

 

今回の記事で何書こうかな~とかいろいろ考えていたのですが、

今回はストックホルム大学構内お写真を色々な情報を交えながら紹介でもしてみようかな~と思い付きました。

他にも書きたい内容はたくさんあるんです。ビザの取得方法とか住居のこととかその他こっち来てからやった方がいいこととか色々。でも、今もし皆さんが例えばスウェーデンストックホルム大学院の出願をしたところだったら、

きっと色々気持ちとかそわそわしているかな~と思ったので、なんかもし合格したらうんぬんとかの実践に役立つ情報をどんどん出すよりも

ストックホルム大学で勉強することになったらどんな感じかな~」とか、

ストックホルムで暮らすことになったらどんな感じかな~」とか、

色々想像・妄想を膨らましている方が楽しいしかな~と勝手に思ったので、

しばらくはそんな感じで大学生活についてのんびり書いていこうかなと思います。
(お役立ち情報がさっさとほしいという方、いらっしゃったら連絡してくださいさっさと書きますんで!)

 

それでは主観的感想もまあまあ丸出しかな?の大学案内、スタートします~!

 

(ちなみにですが、ブログ写真として使っている最初の写真はストックホルム市立図書館の写真で、残念ながらキャンパスの図書館の写真ではありません...ごめんなさいいいい...。スウェーデン語ではStockholms stadsbibliotekと呼ばれ、市内にあるすごく素敵な図書館ですので、ストックホルムに訪れる際、ストックホルムで勉強する際は是非!立ち寄ってみて下さいね!)


まずはストックホルム大学への行き方

ストックホルム大学はストックホルム中央駅から地下鉄で4駅先の「ストックホルム学駅(Stockholm Universitet)」という駅を降りればすぐ目の前にあります。

市内からは少し北の所に位置しています。

  

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 駅を出たところはこんな感じです。

 

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こんな感じで、駅を出てすぐの所に芝生が広がっていて、8~10月ごろまでは外で日向ぼっこしながら勉強している人とか半身浴している人とかお昼寝している人とかざらにいます。

 

写真を撮った時は新型コロナウイルスの影響で人が全然いなかったのですが、

普段の夏のキャンパスのイメージは本当にこんな感じです↓

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出典:nannyakuten


因みに雪が降った日はこんな感じ(溶けかけていますが)。

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大ホールAula Magna

 

さて、道に向かって歩いていくと、右手に大ホールが見えてきます。

下の写真の手前側の丸いホールです。

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出典:Stockholm University

このホール、Aula Magna と呼ばれるのですが、大きなイベントや講演会、さらに毎年8月末~9月に行われるオープニングセレモニーにも使われます。

中はこんな感じです(写真はオープニングセレモニーの時の写真です)。

 

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オープニングセレモニーの日はこんな感じでストックホルム大学での生活に役立つ情報を色々と教えてくれます。また、ホールの外では日本の大学の入学式のような感じで(イメージとしてはもう少し大人しめですが)、いろいろな団体がブースを用意して様々なアクティビティに関する情報を共有してくれます。

 

どこでスポーツができるとか、インターンシップの支援団体とか、吹奏楽とか、なんかいろいろあります。私の年はAula Magnaの外でビタミンタブレットストックホルム大学のトートバッグをもらいました。北欧圏は冬は寒ーく暗いので、太陽光を浴びられない代わりにビタミンDサプリメントを採ることはマストです。

なので大学のオープンニングイベントでビタミンタブレットを配るあたり、北欧って感じがします(笑)



ちなみに、クリスマスのサンタルチア祭の時期にはAula Magnaで聖歌隊によるちょっとした催し物が行われたりもします。大学院1年のころ、私もこちらの聖歌隊による歌を聞きに行ったのですが、とっても素敵でした。コーヒーやルッセカットと呼ばれるスウェーデンでクリスマス時期によく食べられるサフラン入りのパンとかも用意されていた記憶があります。

 

www.instagram.com

 

こんな感じで、ホールではいろいろな行事が定期的に行われています。

では、ちょっと先に進んでいきましょう。

大学のメイン図書館 Frescati Library

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ホールを出てすぐ、こんな感じで分かれ道が出てくるのですが、今回はまっすぐ進んでみます。
因みに右側に曲がってまっすぐずーっと行けばStudent Husetという所につきます。ちょっとその辺は次の回でもう少し詳しく見ていきますね。

 

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まっすぐ行くと、なんだかスウェーデンの国旗が3つ見えてきました。(ちなみにこの写真、以前にもブログ記事のヘッダー写真として使いましたというどうでもいい情報。リサイクルリサイクル)

この建物は私も何なのかよくわかっていません...。この建物の裏側に日向ぼっこできるベンチスペースがあります。

 

そしてその建物の奥に図書館があります。

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図書館が見えてきましたね!この図書館は大学で一番大きな図書館です。他の建物に併設されている感じです。

まずはメインの建物の中に入ってみます。

 

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建物の中はこんな感じ。
左側に図書館があり、右側には授業の教室がたくさん併設されています。また、ランチや勉強に使えるテーブルがたくさん用意されています。

私はスウェーデン語の授業を受けていた時に良くここの建物の教室を利用していました。教室は大講義タイプのものからセミナールームなどの小ルームタイプのものまで様々です。

 

また、ランゲージカフェもこの建物の中にあって、写真の奥まっすぐ進んでいくつか階段を下りればたどり着きます。

 

ランゲージカフェとは...言語学習の交流の場です。自分がランゲージコーディネーターになって日本語を教えたり、もしくはスウェーデン語のお話会に参加してスウェーデン語を学んだり、その他いろいろな言語をお喋りをしながら学べる、そんなゆるーい言語の練習場所みたいな感じです。とりあえず行けばプログラム以外の色々な人と出会えるので、交流を深めるにも行っておくとお得です。


おっと、またも脱線しまいましたね、失礼失礼。

そしてこちらが図書館の入り口です。

 

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図書館の中の自習室スペース

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出典:QS|Stockholm University

図書館の中、あんまりいい感じの写真がなかったので、ここではストックホルム大学が提供しているFrescati図書館のバーチャルツアーのサイトを載せておきます!
Googleビューみたいな感じで図書館の様子が見られます。

www.theasys.io

 

図書館の1階は、隔離されている自習スペース以外の場所はお喋りOKです。なので、友人と話しながら勉強をする、という場合は1階で勉強するのがおススメです。

居心地の良さそうなソファなども多く設置されていますのでお勧めです。

 

他にもGroup Roomと呼ばれるグループワークなどに使える個室スペースも用意されています。基本的に事前予約が必要なので、こちらのページから事前予約をする、もしくは事前に受付の人に声をかけて予約します。
(※今現在は新型コロナウイルスの影響で制限がかかって使えないです。)

 

図書館についてもう少し知りたい人はこちらのページへ

www.su.se

 

 

図書館の入り口左側には小さなカフェが併設されています。図書館で勉強する前や授業の前によくここでコーヒーを買ったり、授業後プログラムのみんなとここに来てコーヒーを飲みながらたわいもない話をしたりしていました(過去形なのはオンラインラーニングに変わってしまったせいで今は友達と直接キャンパスで会うことがまずなくなったからです...悲しい)。

 

スウェーデンではコーヒーなどを飲んで友人や同僚とお喋りする時間をフィーカ [Fika]と言います。このカフェは、皆がフィーカをしに集う学生憩いのカフェです。

 

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入り口右側にはStudent Service Centerがあり、何か学習面やその他もろもろ生活面で問題や疑問がある時はここに行きます。

 

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出典:Service Centers| Stockholm University

 

いま執筆しながら思ったのですが、大学案内を色々情報をまとめながら話していくともう本当に莫大な量になることに気付きました...!!

読者さんが情報過多で疲れてしまっても申し訳ないのでちょっと小出しにすることにします~

 

てことで今回はこの辺で!

 

もしも分からないこと、不明な点などございましたら可能な限り頑張って答えますのでこちらにコメント、もしくはインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてDMを送ってくだされば対応いたします。

(返信に時間がかかる場合がございますがどうかご了承ください。)

 

 

ご覧いただきありがとうございました!

 

ストックホル大学案内~メインキャンパス編その2~に続く...!

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ミニコラム:研究内容は変わるものなの?

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皆さんこんにちは!


今日はブログと呼ぶには薄すぎるかなと感じる記事なので、コラムと呼ばせてください。

ミニコラムとして「大学院の研究と研究内容について」を少しだけお話してみようと思います。

 

 

皆さんもしかしたら大学院に入るとなったら研究内容は自分が入学当初に考えていたものをずっと研究しなければ、修士論文も動機書に書いた研究内容を書かなければ...!!と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

もちろん研究内容がずっと入学当初からぶれずにそのままということは、いろいろな授業を受ける上でその研究を頭に据えておきながら学習できるので効率はいいのかもしれませんが、全員がそうかと言われたらそんなことはありません。

 

 

大学院の研究においても、研究内容が変わることはよくあることですし、全然問題ないです。

基い、少なくとも多くの大学がそうだと思います。

例えば皆さんが大学入学当初からアドバイザーが決まっているような大学院に入学するのであれば、その特定の分野に精通した教授のもとで勉強することを決めているわけですから、ある程度限られた範囲でしか内容を変えることはできないとは思います。

 

ただ、ストックホルム大学院の教育学部の場合、一年の終わりごろになんとなく修士論文で研究したいと思っていることを提出し、それに合わせてスパーバイザーが選ばれます(基本的にスーパーバイザーを自分で決めることはできません)。

しかも、後日研究内容を変更したければそれは個人の自由です。

 

例えば、博士課程、PhDなどに行かれる方は、まず大学院に出願する際、かなり綿密で精巧な研究計画を提示する必要があるので、

大学院によっては研究内容を変えることが不可能な大学院もあるみたいです。(すべての大学院がそうということではありません)


しかし、大学院修士の場合は、割とそこらへんは自由なんじゃないかなと思います。

私の学科でも、とりあえず勉強しに大学院に入って、研究内容が最近になってようやく定まってきた、というクラスメイトも普通にいます。

 

私の場合も、もともとはスウェーデンの英語教育と日本の英語教育の比較研究(特にCLILという教育法を中心にした英語教育比較)を行う予定だったのですが、

 

入学したばかりの最初らへんの授業で、「日本とスウェーデンは教育システムが違い過ぎて比較するのは難しいよ」って言われて初っ端から出鼻をくじかれました。

 

以来、日本の英語教育に絞って研究を進めています。

英語教育分野という点ではあまり興味分野が変わっていませんが、当初予定していた研究内容とは大きく変わったことは確かです。

 

さらに、授業を受ける上で、フェミニズムジェンダー教育などにも興味を持ち始め、一瞬修論の研究をそっちに変えようかめちゃめちゃ迷った時期もあります。

 

大学院に入ってからもいろいろな授業を受け、文献を読むうえで、新しいことをいろいろ学ぶと思うし、沢山刺激を受けるはずです。

 

なので、他にやりたいこと、興味のあることにぶち当たった時には焦る必要はまったくないと思うし、選択肢が増えたことで迷いはあるかもしれませんが、研究内容を変えることがよくないことと感じる必要はまったくないです。

また、研究内容の詳しい研究法やデータのとり方、対象分野(研究対象が人なのか、何かの文献資料なのか、など)は、修士課程を進めるにあたって変更する可能性もありますし、外的要因などから変更せざるをえない場合もあります(例えば新型コロナウイルスのせいでやろうと思っていたフィールドワークができなくなってしまった、など)。

 

なので視野は狭め過ぎず、十分広げて、柔軟に対応することが研究する上で、というより割とどんな場面でも、大事なのではないかな、と思います。

 

 

もちろん研究内容が変わらないことは、それはそれで視野が定まっていて素晴らしいと思います。そして研究が定まっている方はどうか迷わずに突き進んでいってほしい。

 

しかし、今回は

「研究内容が変わってしまったらどうしよう」

と、もしかしたら不安になっているかもしれない人のために、

「全然気にしなくて大丈夫だよ!」

と安心させたくてこのコラムを書きました。


もしくは単純に大学院の研究内容事情が知りたい人のために、このコラムが少しでも役に立っていれば幸いです。

 

まとめると、


視野を広げながら研究することも悪くない。新しい興味分野に出会ったのならまた可能性が増えたということでそれはそれでまたよろし。

 

ということです。

 

なので皆さん、その辺はまったく気にしないでください!
それに同じ特定の分野のみを研究し続けるしんどさは、教授自身一番身に染みてわかっていると思いますので、きっとそこに対して攻め立てる教授はいないでしょう (そう願っています)。

 

基本的には最終的に一つに絞ればいいよ、的なスタンスで教授もいてくれますのでご安心を!

 

 

もしも分からないこと、不明な点などございましたら可能な限り頑張って答えますのでこちらにコメント、もしくはインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてDMを送ってくだされば対応いたします。

(返信に時間がかかる場合がございますがどうかご了承ください。)

 

来週からクリスマス休暇に入りますので次の投稿は年明けになるかと思われます。
来年も研究と両立させながら無理のない程度でブログを更新していきたいと考えておりますので、どうか来年もよろしくお願いいたします。

皆さんお体には十分気を付けて、
どうか素敵なクリスマス&年末をお過ごしください!
そしてよいお年を!

ご覧いただきありがとうございました!

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ストックホルム大学院について~教育学部編~

 

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こんにちは、お久しぶりです!

先週そういえばストックホルムでは少し雪が降りました。段々と本格的に冷え込む季節がやってきたので覚悟をしなければ!!という反面と、「雪積もらないかな?わくわく!」という気分が混ざり合っている最近です(笑)

街もクリスマス仕様になってきており、さりげない可愛さが街に広がってきています。

 

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皆さんもうすぐクリスマスですね。

今回のブログはそんなクリスマスの話とは全く1ミリも関係ないストックホルム大学院の話をします。

と言っても、私は別にストックホルム大学のことを何でも知っているプロというわけではありませんので、今日は私がここで何を学んでいるのかについてちょっとご紹介していきます~!

 

専攻ー国際比較教育学部

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私はストックホルム大学院教育学部の中の国際比較教育という学問を現在専攻しています。英語に直すとEducation with International and Comparative Specialisation という長い名前になります。

International and Comparative と学科の名前にも書いてある通り、院では国際的な視点で各国・各地域の教育政策を比較するような授業を行っています。

 

教師を目指している学部なの?

国際比較教育学科では、教師になるためのトレーニングや教育法などのプラクティカルな内容を中心に学ぶというよりかは、政策面などの教育を改善するための方法を学んでいきます。

なので、学科自体は教師になるためのTeacher Trainingなどを学べる場所ではありませんので、気になっていらっしゃる方はそこだけ注意が必要です。
(教員免許を取れるわけではないということです。)

 

逆に言えば、出願申請時に教員免許の保有は特に応募書類に含まれませんので、

学部時代のバックグラウンドは特に教育学部でなくでも申請できます。

 

私も学部時代は国際文化学部という学部で、(人文学部に属するのでしょうか?)教育学部とは全く関係ない学部を専攻していたのでその辺はご心配なさらず!

今までの経験を通していかに教育政策面に興味があるかの方が大事だと思います。

 

教育比較って何をするの?研究分野は何でもいいの?

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先ずは教育比較という分野についてなのですが、まあその名の通りある特定の教育分野に対して、国または地域ごとに比較して類似点や相違点について勉強します。

 

学部の名前にInternational と Comparativeが入っているように、学部での研究はいかに「国際的」な視点で教育を「比較」できるのかに重きが置かれます。

 

ところで、「教育」と聞かれたら、皆さん何を想像するでしょうか??

 

教育と聞くと、もしかしたら小学校や中学校、高等学校、または大学など、よくある教育機関などで行われる教育のイメージがあるかと思います。

 

しかし、それだけではありません。教育は全てにおいて必要な分野です。

例えば新しい会社に入社した時、研修を受けると思いますが、それも立派な「教育」分野の一つです。

 

塾やオンラインで受講できる語学レッスンなど、いわゆるノンフォーマル教育と呼ばれる分野ももちろん教育の一つです。

 

同期に映画製作における教育面について研究している人もいるし、特別教育、移民のための語学教育、Prison Educationと呼ばれる、刑務所に入っている人に向けて行う教育、職業訓練のための教育(日本語では職業教育と呼ばれるみたいです)なんかも「教育」の一つですよね。

 

つまり、「教育学」=学校などの期間における教育というイメージがありますが、そういうわけではなく、国際比較教育学部では自分の興味のある分野の中での教育政策を研究することができます。
 

具体的にどんなことを勉強しているの?

期間は2年間で、4タームに分かれています。第3タームまでは授業があり、毎月の月末(もしくは2か月に一度。単位数によって変わります)に授業内容に関する論文を提出します。基本的には大学院なので、自身の興味に合わせて研究し、レポートを提出するのですが、

授業のレポートでは、その授業で学んだことを内容に取り入れているか、授業の参考文献を使っているかなど、条件が授業ごとに課されており、その条件も満たさなければなりません。

もしも他の分野に興味が出てきたら、授業で自分のやりたい研究分野とは全く違う論文を書くことも可能です。私は基本的に英語教育について研究していましたが、ジェンダーに関するレポート論文を提出したこともあります。そのあたりは結構自由です。

他の大学や学部ではまた変わってきますが、大学院と聞くと、基本的にスーパーバイザー(修論を指導する人)が最初についていて、授業も特に多くはなく、自身の研究分野に没頭して研究していく、というイメージが多いかもしれませんが、

 

国際比較教育学科では、修士生2年の12月ぎりぎりまで授業があり、割とみっちりと授業が詰まっています。さらに言えば第3ターム半ば(2年の後半)まで自分のスーパーバイザーが誰だかわかりません。

とまあそんな感じです。

 

授業内容は本当に多岐にわたります。少しホームページに書いてある授業内容を見ながらさらっとどんなことをやったか&個人的な感想を紹介してみようと思います!

 

※2019年度時点のカリキュラムに対する感想ですので、今の内容は少し変わっているかもしれません!


※2021年3月に大学側が新しくウェブサイトを更新したみたいなのでURLも新しく更新しました!

 

※2023年5月:無事に卒業したので、以前かけていなかった最後2つの授業の感想も追加しました!

The Program Overview (2023年現在)

第1ターム

International and Comparative Education(9~10月)

…色々な教授から国際比較教育に必要な様々な視点について学ぶオムニバス授業。国際比較教育入門の授業。

このコースの論文は、「とりあえず書いてみい!」みたいな感じで書かされる。

 

Theory of Science (11月)

…英語で社会学系の論文を書くときには、自分がどの視点に立って物事を考えるのか(=理論的枠組み:Theoretical Framework)が大事なポイントになってくるが、その社会科学分野の研究でよく使われるそれぞれの視点について詳しく学ぶ。哲学的な授業だけどここでしっかり学べば論文を書く際に何が必要かなどの基礎が大分分かってくる。

 

Educational Planning-Theory and Practice (12月)

…UNESCOやWorld Bankの統計、教育方針(Policy document) などを使ってそれぞれの国や地域ごとの教育政策面における改善点、課題点をみんなで見つけていく授業。クリスマス~年明けにわたって論文課題を完成させなければならないので鬼。論文内容自体は難しくないがデータを集めるのに想像以上に時間がめちゃめちゃかかった記憶がある。

 

第2ターム

Education and Development (1月~2)

…第1タームの最後の授業ではどちらかというとUNESCOなどの国際機関の統計を学んできたが、この授業では、そういった統計や指標がどのように歴史的に発展してきたのかについて学ぶ授業。今までの視点とは180度変わった視点が得られる。いろいろな事柄を批判的に捉える視点も身に着けることができる。

 

Globalisation and Education(2月~3月)

…国際比較をするうえでGlobalization, Internationalizationなどを通した視点は必要であるが、Globalizationってじゃあそもそもどういう意味だろう?CosmopolitanismやNationalismと比べて何が違うの?といったそれぞれの用語の概念について学んでいく授業。知っておくと便利な用語なのでためになる授業。

Introduction to Educational Research Methods (3~5月)

修士論文で自分の研究したい内容、その研究に向けての具体的な計画にむけて(研究法、データの集め方、研究目的など)の大まかな内容を学んでいく。後で楽になるのでここでしっかりと学んでおくことがお勧め。私の学年はこの授業からがっつりとオンライン授業に変わってしまい、教授陣もオンライン授業になれていなかったこともあって少してこずったイメージがあるので、皆さんが行くころにはまたキャンパス授業に戻ってスムーズに授業が進むことを願っている。ちなみに、最終の修士論文では、ここで書いたのとまったく違う研究をしました。そんなもんです、研究って。

 

第3ターム

 

ここから修士2年生に入ります。
修士1年の間は、1タームの中で単位数7.5ECTSの授業が2つと、
単位数15ECTSの授業が1つ、合計3つの授業を受けるという感じでしたが、

修士2年の授業では、前半は7.5ECTSの授業が4つと、毎月ごとに授業が変わり、後半はがっつり修士論文の執筆に入っていきます。

また、第3タームからは選択科目が出てきます。1年の終わり、夏休みに入る前くらいにどちらにするか決めなくてはならなかった記憶があります(おぼろげ)。

選択科目では、9月分の授業を2つの選択肢から1つ選び、10月分の授業をさらに2つの選択肢から選びました。

2023年版のプログラムを見てみると、科目の内容は同じですが、私の在籍していた時と比べて選択できるタイミングが異なっております。

現在は「Human Rights and Education」と「Language and Education in an International Perspective」のどちらか一つ、

そして「Education for Sustainable Development」と「Educational Management and Leadership」のどちらか一つを選ぶ感じになっていますが、

私の時は
「Human Rights and Education」と「Educational Management and Leadership」のどちらか、

「Language and Education in an International Perspective」と「Education for Sustainable Development」のどちらかのパターンでした。

下記に書いている順番と感想は、私が在籍した当時のものになっておりますが、内容はさほど変わりないと思いますので、参考になればと思います!

 

選択科目1(下の2つのうちどちらか)

Education for Sustanable Development (9月)

…国連が提示しているSustanable Development Goalsに向けた教育政策について学ぶことができる。私は選択しなかったので感想は特に言えない。授業は楽だったと友達からきいた。

Human Rights and Education (9月)

…主にUN Declaration (世界人権宣言)の内容とその取り組み、特に人権教育の政策面について批判的視点で考察していく授業。課題もためになることが多く個人的にすごく面白かった。担当教員によっては課題図書として「この本読んでね~」とざっくりしか指定されないこともあるが、この授業では毎授業ごとにチャプター2~3個分を指定してくれていたので、授業のストラクチャーとしてもフォローしやすくて好きだった。
(決して楽だったとは思っていないけど。)

選択科目2(下の2つのうちどちらか)

 

Education Management and Leadership (10月)

…教育マネジメントや、実際に教育機関を率いていくために必要な知識について学べる授業。私は選択しなかったので感想は特に言えない。

 

Language and Education in an International Perspective (10月)

…言語、マルチリンガリズム、イマ―ジョン教育など、言語教育におけるそれぞれの用語の意味や言語学に関する歴史など、言語教育について広く浅く学ぶことができる言語教育入門の授業。まさに研究分野ドンピシャの授業だったので、めっちゃ期待した割にはまあまあだった記憶がある。現在は少し改善されていることを願う。

 

In-depth Studies in Research Methodology (11月)

…第2タームの最後に研究法の概要を学んだが、ここでは実際にその研究法をどのように使っていくのかを具体的に学んでいく。ここで大体自分がどのような研究法を修士論文で使いたいのかをなんとなく定めておくと次につなげやすい。ただ、質的研究法・量的研究法・ミックスメソッドなど、どれもこの授業では学べるので、授業を受けている間は自分の使いたい研究法だけに絞って勉強するのではなく、なるべく色々な研究法に目を向けて授業を受けることがお勧め(これからも研究を続けようと考えている人は特に)。

 

Specialised Literature (12月)
…自身の研究したい分野の先行研究を調べ上げていく授業。授業と言ってもレッスンは一回しかなく、そのあとは完全に自分次第。必要に応じてスーパーバイザーと相談しながら先行研究漁りを進めていく。最後に論文提出があるが、そこでは自身が先行研究で得た知識を発表していく。定期的にスーパーバイザーに課題論文を提出し、進み具合をチェックされる。

 

第4ターム

Master's Thesis in Education with International and Comparative Specialisation (1月~5月)

 

修士論文を書く。4か月はあっという間に過ぎるので、結構計画的に進まないと公判が大変なことになる。今まででどこまで研究内容や研究方法を詰められているかによってここの進み具合が変わってくる。

あと、第3タームの「In-depth Studies in Research Methodology」と「Specialised Literature」の授業で、研究方法や先行研究をしっかり勉強してまとめておけば、修士論文の入りの部分が大分楽になるのでお勧め。

 

5月に最終論文を提出し、6月初めに口頭試問がある。
口頭試問では、自分と評価教員、あとはもう一人同級生がOpponentとして参加する。
口頭試問では、最初にOpponentの人に私の論文について発表してもらい、その後Opponentからの質疑応答、そして評価担当教員からの質疑応答に移る。

教員からの質問は、担当教員によって厳しい質問があったりもするが、ひどい評価がつくというわけでもない。基本的にはちゃんと準備して考えていればこたえられる質問が多い気がする。

また、口頭試問の陪席は自由で、友達でも家族でも誰でも呼んでいいこととなっている。
たまに他の教員や、自分のスーパーバイザーが応援に来てくれることもある。

 

…とまあこんな感じです。


また、第3タームの選択科目ですが、ストックホルム大学の国際比較教育学科は割と先進的な学科なので色々新しい授業を毎年第3タームで取り入れています。実際に上記の選択科目内容も、去年と比べて少し変更しているみたいです。なので、もしかしたら皆さんが受けるときはまた少し変更された授業内容になっているかもしれませんのでそこだけご了承ください!

 

授業形態

日本の大学などでは大体1セメスターに複数の授業を受講して、学期末にまとめてテストを行う、課題を提出するといった複数の授業を並行して学んでいく形態が多いと思いますが、国際比較教育学科では期間ごとに1つの授業のみを受講します。期間内に論文課題時期が設けられているので、例えば1か月間のみの授業でしたら、最初の20~23日ぐらいまでは授業期間、あとの7~10日間は論文課題準備期間という風に決められています。

また、授業にもよりますが、週に平均3,4日は授業があります。


授業形態は
レクチャータイプの授業、クラス内でディスカッション、グループディスカッション、グループワーク、グループプレゼンテーションなどが主です。
グループディスカッション、グループワーク、グループプレゼンテーションはほとんどの授業で含まれます。

特に大変な時は午前中にグループワーク、午後にプレゼンテーションという怒涛の一日もあったりします。限られた時間でディスカッションを結論まで持っていき、

プレゼンテーション用に皆でパワポも作成しなければいけないので、本当に終わった後はぐったりします。

ただ、本当にアウトプットする機会が多いので、2年間を通して発言力・発表能力などは自然とついてくるかと思われます。

私も最初は発言をするのが苦手で、毎回グループワークやプレゼンテーションですごくエネルギーを消費していましたが、だんだんと発言する勇気というか、意欲がわいてくるようになります。(少なくとも私はそう感じます。)クラスメイトに慣れてくということも理由の一つかもしれませんが。

 

授業内で発言する人は確かに授業を活発にしてくれますが、発言しない人=何もわかっていない人というわけではありませんし、授業内で発言しないからと言って特に悪い成績を付けられることはありませんのでそこは安心してください。

ただ、わからないことはどんどん発言して自分のものにしていくことは自身の学びにつながるとは思います。

もちろん、グループワークやディスカッションではなるべく積極的に参加する姿勢は大事です。

課題図書は授業や教授によって変わりますが、大体一回の授業に論文2つ(トータル30ページ前後?)ぐらいが平均です。
たまに課題の本を一冊提示してくる教授や、ありえない量の課題量を提出してくる教授もいますが、期間ごとに一つの授業を集中的に勉強していくので普通に考えてそんな量を読むのは無理です(めちゃめちゃ読むの早い人でない限り)。

そういった場合は自分が面白そうだと思う章やためになりそうな章を一つ二つ選んで自分のペースに合わせて勉強することをお勧めします。


成績はどの様につけられるの?

まず成績自体は100%論文内容で決まります。

ただ、論文を提出できる条件として、出席率が80%以上を満たしている必要があります。

 

その他にも授業によってはopponent paper課題と言って、他の学生の論文を読んで評価し、評価内容を提出するよう求められる場合があります。これは成績には直接関係ありませんが、opponent paperを提出することが授業の参加完了条件として設けられています。

 

また、単位数15ECTSの2か月間の授業の場合は、opponent paper課題の少しグレードアップしたopposition課題というものがあります。
こちらは他の学生の論文を読んで他の人にどんな内容であったかプレゼンし、さらに論文を書いた当事者に対しコメントやアドバイス、質問などを行います。その様子を教授にもチェックされます。(成績を付けてくれる教授のみがこのoppositionに出席するので教授陣全員に見られるわけではありません。)

これは最後の修士論文のコースで行われる口頭試問の練習でもあります。

opponent paper 同様完全に成績内容には結び付きませんが、これに参加しなければ授業を完了したものとして認められません。

 

学科の特色

                 Close up of crystal globe resting on grass in a forest Free Photo

学科の特色として挙げるべきだと思うことは、本当に国際色豊かだということです。

学科の学生は世界各国から来ており、

ヨーロッパ含めアジア圏、北アメリカ大陸南アメリカ大陸、アフリカ大陸など、本当に様々です。

 

毎年40人ほどがプログラムに入ってくるのですが、本当に同じ国出身のクラスメイトがいる方が稀!というくらい、皆それぞれ全然違う国、所にルーツを持っています。

 

私の代も日本人は1人のみです。

 

本当にいろんな国から集まってきた仲間と関係を築いて行くことが楽しいのはもちろんですが、授業の中でも、色々な国の事例や教育事情などが飛び交い、色々勉強になります。

そして、他の学科生が何か日本のことで聞きたい時は私に質問をしてくるので、日本人代表としてプログラムに参加している気持ちになります。


いろいろな国からの視点が学べる他に、日本のことで思ってもみなかった質問を受けることもあり、日本人だから当たり前と思っていたことでも他の国にとっては普通じゃないんだ!と日本について気付かされることもあります。

 

とにかく日々クラスメイトとディスカッションしたりお話するのは本当に楽しいですし、お昼時間に一緒にご飯を食べながらお話をするだけで色々な面で文化を学べます。

 

もう一つ特色として挙げるのであれば、年齢問わず様々な人が学生として学びに来ていることです。

 

子育てをしながら修士を勉強している人もいるし、スウェーデンで働きながら勉強をしている人もいます。また、クラスメイトはクラスメイトですし、年齢問わず皆友達のように話すので、相手の年の差を気にしたり、考えたりすることも全くありません。

 

一方で、EU圏から来た人、もしくはスウェーデンに長年住んでいる人であれば学費を払う必要がないからなのか、途中でドロップアウトする人も少なくないことは事実です。

もちろん、いろいろな事情がありますし、自分に合うと思わなかったら無理に修士を続ける必要はことさらありませんが、

 

日本の大学よりも途中でやめていく学生が多いのは事実です。

 

私の学年も第1タームの終わりごろには2,3人の学生はやめていき、その後それぞれの事情、新型コロナウイルスパンデミックにより大学自体がオンライン授業に移行したことなども相まって、さらに数人の学生がいなくなってしまいました。

 

ただ、フレキシブルだと思うことは、おそらく日本の大学も同じだとは思いますが、事前に学部に伝えておけば、学費を余分に払うことをせずに一定期間休学することができます。

なので修士1年を終えてから休学して1年間インターンシップでフルタイムで働き、その後修士2年目として戻ってくるというケースや、育児の関係で1年間休学するというケースなんかもあります。

 

例えば、今年の例でいえば、オンライン授業に変わった事もあり、キャンパス授業に戻るまで休学するという選択をした学生なんかもいます。

 

 

といった風に、やめるのも続けるのも自分次第、自分の意思次第だということがよくわかります。

 

教授とのフラットな人間関係

もう一点スウェーデンの大学で特徴的だと思うのは、教授と学生との関係がとてもフラットだということです。

 

例えばそれは教授への呼び名でも見られ、スウェーデンの大学では基本的に教授の名前は下の名前で呼び、「Professor」などといった敬称はつけません。

 

いつも「Professor○○」「○○先生」などと呼ぶのに慣れていた私はなかなか最初は敬称を使わないスタイルになれませんでしたが、今ではすっかり下の名前のみで教授のことを呼んでいます。

 

また、もう一つ先進的だなと思う私の学科の特徴は、先生と代表生徒とのプログラムについての全体ミーティングが月に一度行われることです。

 

どういうことかと申しますと、毎年、学年で二人ずつ、Representativesという学生と教授との橋渡し役を担う代表生徒が選ばれます。選ばれた二人の代表生徒は、毎月開かれる教授とのミーティングに参加し、プログラムを通して出てきた同級生たちが抱いている疑問や問題点などを教授に直接持ち掛け、問題解決や疑問解消を図ってくれます。

 

このミーティングのおかげで学生間で抱いている様々な考えなどを、直接プログラムリーダーである教授に伝えることができ、さらに教授の直接の意見を学生側も受け取ることができるので、その都度問題や疑問を解消してくれ、とてもいいシステムだと思っています。

 

また、こういった学生からの意見が今後のプログラム改善や向上に大きく関わってくるので、とても役に立つ制度です。

 

授業以外に何かイベントとかはあるの?

授業以外にキャンパスで定期的に行われるイベントとしては

 

Mentoring Program...カジュアルな形式で教授や同期、同学科の他の学年の学生などと一緒に研究をする上での疑問点などを話し合うプログラム。完全に参加自由。教授に相談というよりは教授含め他の学生と一緒に話し合いながら進めていく感じ。

 

Almuni Panel …これはよく聞くやつかもしれませんが、アルムナイという同じ学科の卒業生が現在歩んでいるキャリアについて説明し、卒業後の進路などの可能性、選択肢を在学生にアドバイスしてくれる制度。年に1,2回くらいやっているイメージがある。仕事だけでなくPhDや博士課程を目指している学生向けのイベントもある。

 

Exchange Programme, Traineeship Program…学科でいくつか留学先として提携している大学があり、そこに半年間交換留学に行きたいという希望者のために毎年説明会を開催してくれる。割といろいろな提携先がある(詳しくはこちら。※ただし、このリンクに載っている大学の中で、ほとんどの大学は大丈夫であるがいくつかの大学はもう提携が切れてしまっていたりもするので注意が必要!学部の教員さん早く新しい情報更新して~)。留学プログラムと並行してインターンシップや卒業後のトレイニーシップに参加したいと考えている学生向けに説明会も開催してくれる。これも年に2回ぐらい。

 

あとは定期的なパネルディスカッション...PhDの学生のディフェンスや、他大学の教授によるプレゼン・ディスカッションイベント、学科の教授による研究発表など定期的に色々カンファレンスやイベントが開催される。

 

 

とまあこんな感じです。

その他に、参加自由の研修として、UNESCO研修、フィンランドのユヴァスキュラ大学への研修、ユヴァスキュラ大学・東京大学ストックホルム大学の三校合同セミナーなどもあります。

少し詳しく見ていきます。

 

UNESCO研修...毎年6月と10月にある。6月はパリにあるユネスコ支部、10月は確かドイツにあるユネスコ支部への見学ができる。見学料は無料。参加自由。ただし旅費は自分で払わなければならない。

 

ユヴァスキュラ大学研修フィンランドにあるユヴァスキュラ大学(University of Jyväskylä)に研修に行ける。そこで同じような教育学部のプログラムで学んでいる学生たちと交流しながらディスカッションなどを行う。10月のユネスコ研究と同じぐらいの時期に行われる。こちらも旅費は自腹。

 

三校合同セミナー(Joint Seminar)…毎年2月末ごろに行われるセミナー。ストックホルム大学に日本の東京大学フィンランドのユヴァスキュラ大学の学生たちがやってきて、プレゼンテーション、ディスカッション、ストックホルムの街巡りなどをして親睦を深める交流会。参加自由。運が良ければスウェーデンの高等学校や小学校などへの見学に連れていってくれる。

 

プログラムを通しての感想

まだ私はあと半年プログラム完了までに残っているのですが、このプログラムを通してやはり一番成長したと感じるのはアカデミックスキルです。それは英語での学術論文の書き方もそうだし、理論的枠組み、研究法など、割としっかりと教えてくれる学科だと思っています。

ここに来るまでは英語の論文の書き方なんて全く知識もなかったのですが、今ではしっかりとした論文が書けるようになりました。これは先ほども言った通り、プログラムでは毎月、もしくは2か月に一度論文を仕上げなければならないのでその分練習する機会をたくさん与えられているからだと思います。

 

また、ディスカッションスキルも確実に伸びたと思います。割と生徒参加型の授業が多く、それなりに積極的参加が求められる学科だからこそ身に着けることができたスキルだと思います。それに加えてグループワークもたくさん設けられているのでチームワーク力なども身につきます。

 

あとは授業を通してクリティカルに、批判的に物事を考える力もつきました。私は割と見たもの、読んだものをそのまま鵜呑みにしてしまう習性があるので、まだまだ伸びしろだらけですが、それでも依然と比べて、他の論文などで説明されている事柄や表現のされ方に対して敏感になるようになりました。

 

もちろん客観的に見てプログラムの改善すべき点などは多少はあると感じますが、上記に述べたように、総じてしっかりと学習面のサポート含め環境が整っている学科だと感じます。

 

一点、言うとすれば、「めちゃめちゃ忙しい」ということです。まじめに取り組んでいれば単位はもらえるので、そこまで難しいとは感じませんでしたが、なんせ課題論文の提出の後に休みなく次の授業が始まったりするので、忙しい、休む暇がない、などで体力を結構使います。

修士課程はどこでもそんなものなのかな?皆さん適度に息抜きしましょうね。

 

私は基本的に勉強が好きですし新しいことを学ぶことが好きですが、それでも毎日課される論文の課題に辟易することもありますし、授業が終われば次の日の授業の課題図書を読んで…の繰り返しにつかれることもあります。しかし適度に力を抜いて休憩を取りながら、毎日課される課題に真摯に取り組んでいけば卒業後にはきっとすごく成長していると思います!

 

まとめ

今回はストックホルム大学教育学部、国際比較教育学科(Stockholm University Department of Education with International and Comparative Specialisation)についての具体的なプログラム内容について学科の授業内容、授業形態、特色などを中心に紹介してきました。

 

一応思いつく限りプログラムの内容や特色について書ききったので、皆さんもなんとなくプログラムのイメージがつかめていることを願っています。

 

もしも分からないこと、不明な点などございましたら可能な限り頑張って答えますのでこちらにコメント、もしくはインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてDMを送ってくだされば対応いたします。

(返信に時間がかかる場合がございますがどうかご了承ください。)

 

 

ご覧いただきありがとうございました!

 

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私がどうしてスウェーデンの大学院を選んだのか

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こんにちは。
スウェーデンでは最近すっかり日も短くなり、とうとう16:00までの授業を受け終わって外に出てみたらもう真っ暗!というような時期になってしまいました。

そろそろ冬に備えて色々心の準備をしておかなければと思っているところです。

 

以前北欧留学大使 Norr Ambassador という北欧留学情報を発信しているインスタグラムにて1週間北欧留学大使を務めさせていただいた時にも少し触れましたが、


その後も何人かの方から何故スウェーデンにしたのか、ストックホルム大学院を選んだのか、などなど質問をいただいたので、今回の記事は私が何故ストックホルム大学院にたどり着いたのかについてお話ししていこうと思います。

 

私の例はもしかしたら異例かもしれないので、参考になるかはわかりませんが。。。
私も昔は大学院に行くか迷っていた時期がありましたので、その時を振り返って書いてみた今回の記事は、現在大学院に行こうか迷ってらっしゃる方の何かの役に立つかもしれない!そう願っています。

 

なので今回のブログ記事は大学院、その他留学に悩んでいらっしゃる方のための応援記事です!

 

今回の記事は私の個人的体験談を存分に書いていますのでかなり主観的感情的な記事になっているかもしれませんが、どうかお許しください(笑)

 

 

大学院、そして海外の大学院に行こうと思ったきっかけ

やりたいことが分からなくなった留学時代

どこから話していいのかわかりませんし、おそらく全ての要素を書き切れるかは分かりませんがまずは大学院に行こうと思ったきっかけについて語ってみようと思います。

 

大学時代は国際文化学部という学部に所属しており、学部の名前が国際文化というだけあって、学部の多くの学生は在学中に交換留学に行くような環境に身を置いていました。


もちろん私も例に漏れずその中の1人で、学部時代はベルギーのルーヴァンカトリック大学に1年間交換留学をしていました。

 

私は中学校の時から「絶対〇〇高校に入って△△大学に行って留学する!」と心に決めていて、行きたいと思っていた高校、行きたいと思っていた大学、そしてしたいと思っていた留学に行くという夢が叶った時、その先の野望や夢が全くないことに気づき、どうすればいいのかわからなくなったのを覚えています。


交換留学に行く学生が多くいた私の学部では、留学が終われば普通に就職活動して働く、という、いわば決められたよくあるレールのようなものが敷かれていて、留学前はそのレールに乗って私も社会に繰り出していものだと思っていました。


しかし、上述したように、野望や夢がなくなってしまった状態で、何がやりたいのか、何をして働きたいのかを見つけ出せず、このまま何がしたいかわからないままで働くべきなのか疑問に思いながら帰国時期、就活時期が近づいてきていることにただただ焦りを感じていたことを覚えています。

 

そんな中、留学先のベルギーで出会った海外の友人や寮の知人は、修士生だったり、学士2回目 (second bachelor) だったり、学部生でも文系理系問わず卒業後はほとんどの人が修士課程に行くと言っていて、
なぜ私はこんなに焦って就活しようとしているのだろうと思い始めていました。


また、就職を考えた際、海外で働きたいということも視野に入れていたので、そうなった場合、修士号を取得しておいた方がキャリア形成に役立つのではないかと考えていたこともあり、少しずつ大学院への道を考え始めました。

 

勉学への好奇心

そしてもう一つ、大学院に行こうと決めた理由が、おそらくこれが一番の決め手だったと思うのですが、

単純にアカデミックな環境で勉強するのが好きだったからです。

 

特に好きなもの、興味のあるものがあればとりあえず出来るだけたくさんのとこを知りたいと思うタイプで、学部時代も芸術史を学ぶために建築学部のヨーロッパ建築史の授業を取ったり、学部の交換留学時代も修士課程の授業に挑戦してみたりと、とりあえず気になるものはやってみるという性格だったこともあり、

 

もっと色々勉強したい。何だか学び足りない気がする。と思い始めたことが大きなきっかけだったと思います。


加えて、学部時代は国際文化という、いわば国際的な視点であれば何でも学べてしまうような学部で、特に自分の中で学部を通してこれを極めた!といえるものが特になく、もっと学問を深く学んでみたいと想いが強くあり、そういったこともあって大学院に行くことを決めました。

教育学とは無縁であった学部時代から

現在ストックホルム大学院で教育学部に所属している私ですが、学部時代は特に自分が教育の道に進むなどとは思っておらず、当時ヨーロッパ芸術史が興味分野だったこともあって留学前・留学中にはベルギーを含めたヨーロッパの芸術史を学んでいました。

(なので今教育学に興味がある方で教育学のバックグラウンドがないからと迷っていらっしゃる方、安心してください何とかなります)

 

ただ、それと並行して、英語教育に漠然とした興味があったのを覚えています。例えば学部留学では、多くの場合一定の英語テストのスコアをクリアしていなければ留学資格が得られない、ということはどこの大学でもあてはまるかとは思います。


私は英語自体は好きだったのですが、テストのスコア、特にスピーキングのスコアを取るのに昔から苦労していたので、そういった経験もあって、日本で今まで学んできていた英語教育に疑問を持っていました。


そして、ベルギーに留学に来た時、ベルギーの学生達、特にオランダ語圏から来た学生の英語能力の高さにとても驚きました。(※ベルギーはオランダ語、フランス語、ドイツ語と三つの公用語があり、言語によって三つの共同体に分かれています。私の留学先はオランダ語を話す共同体に位置していました)

「ベルギーのオランダ語圏の人たちは何故こんなに英語が話せるの!?」という単純な驚きと興味が、おそらく英語教育として教育学部を目指すきっかけだったと思います。

 

そこから帰国まで3ヶ月を切った2018年の4月ぐらいにこれからの将来について考えていた時に、両親に大学院に行こうか迷っていることを打ち明けました。当時大学院の話を持ち出した時、両親の反応は「大学院に行って何したいの?そのあとどうするの?」という私に対する懐疑的なものでした。

 

それとなくしかししっかりと就活に専念することを諭された私は、それでも自分のやりたいこと(大学院に行って勉強をすること)を今諦めてしまったら、挑戦せずに終わってしまったら多分一生後悔する、

そう思って就活と並行させながら大学院の出願をすることを決めました。


両親にも大学院の出願は1月末ごろに終わるので、それが終われば全力で就職活動をすると約束し、言った通り1月末までは大学院出願を、大学院出願後は結果が出るまで就職活動に取り組みました。


大学院を決める際、私は得られる知識のレベルは日本でも海外でもさほど変わりないと思っています。というかむしろそれは本当にどこの大学行くかによって変わってくると思っています。

 

しかし、海外の大学院に行く場合、知識だけではなく、生活力、英語で勉強という挑戦など、プラスαで色々な付加価値が付いてきます。

 

なので、どの大学院に行きたいのか考えていた時、どうせ行くのなら、知識プラスαで自分に付加価値をつけたいと思っていました。


また一年の交換留学の経験を終えて、当時は日本で暮らしたいのか、海外で暮らしたいのかまだよくわからない状態だったので、どうせなら海外で生活してみて、日本の生活スタイルと海外での生活スタイル、どちらが自分に合うかをもう一度よく考えるためにも、海外の大学院に言って海外の生活にもう一度挑戦してみたいという気持ちがありました。

ストックホルム大学院を選んだきっかけ


ストックホルム大学のプログラムに行き着いた経緯としては、

  • 以前の留学経験から自分はヨーロッパがとても好きであることに気付いたので、ヨーロッパの生活を中心にみていた(かつ学費や生活費的にもアメリカやカナダの大学院は少し大変かなとも思っていた)
  • イギリスやオランダでは1年間のみの修士プログラムなどがあるが、交換留学を通して1年は本当にあっという間だし、もう少し時間をかけて研究、勉強したいと思っていたので、2年間のプログラムを積極的に探していた
  • エラスムスプログラムなども少し考えていたが、一方の目的として現地の生活スタイルに自分の性格が合っているかを確かめたかったので、半年や一年だけでは現地のことをしっかり把握することは難しいのではないかと思い、半年や一年ごとに場所を移動するエラスムスプログラムよりも同じ大学に2年間通うタイプの修士プログラムの方が自分には合っていると思っていた。
  • 私は教師になりたいというよりも、教育の政策面や各国の教育政策を比較することに興味があったので、そういうことが勉強できる学部を中心に探していた。
  • もともと北欧で暮らしてみたいという夢を少し抱いていたこと&北欧=教育に力を入れている国という単純なイメージから、北欧を視野に入れながら大学院を探していた
  • また、多くの教育学部は大学院レベルであれば教員免許を持っていることを応募要件としている学部もあり、教員免許など学部時代に取得していなかった私は教員免許を持っていなくても学べる教育学部を探していた。
  • あとは語学要件的にも自分の語学レベルに合った大学院を探していた

 

これらの点から、過去の記事で申し上げました、QS World University Rankingsなどの大学ランキングを利用して、たまたま見つけたのがストックホルム大学の国際比較教育学部でした。私は大学院進学以外にも就職も並行して行っていたので、大学院の出願はストックホルム大学院のみにしました。(単純に時間や余裕がなかったこと、この学部を超えるプログラム・私が申し込むことが可能な教育系のプログラムが単純に見つからなかったことも理由にあります)

というわけで今に至ります。

 

 

日本に横たわる文系の大学院という壁

何人かの方から文系の大学院進学に対しての周りの反応が悪くて自身が出ない、等という声を頂きましたが、その気持ちよくわかります。

 

私も大学にある就活相談センターで最初相談をした時、両親に最初に話を持ちかけた時、友達に相談した時「文系で大学院に行って何になるん?」「大学院まで行って何がしたいん?」「それって逃げなんじゃないん?」みたいなこと言われたこともありました。もちろん何人かの友人や教授は応援してくれましたが。

 

日本には「文系大学院=就活からの逃げ」「文系の大学院=その後就職難になる」みたいなレッテルが張られがちですよね。

 

なんとなく日本の社会って、目の前にレールが引かれていて、それに乗って高校進学、大学進学、そして大学3年生になったら当たり前のように就職活動を始める。というような決まった路線がありますよね。

 

もちろん、これがダメ、と言っているのではなくて、
日本では就活が一気に始まって「新卒採用」という枠があるからこそ入社後トレーニングや研修をして育てていく期間が会社ごとに設けられています。


そのおかげで、実際に働く企業や部署で必要なスキルなどは働きながら伸ばして行けるので、採用時には良くも悪くもそこまで知識を重要視されません。

 

一方、ヨーロッパや他の一部の国では新卒採用というものがありません。つまり、全員一括4月入社、という文化がないので、インターンシップやトレイ二ーシップ、バイトやボランティアなどを通して、自分自身でスキル、知識を磨いておかなければなりません。


さらに会社では今までの実績を見て採用を判断されるので、むしろ大学院に行っておかなければ・インターンに行っておかなければ仕事が手に入りにくい、ということがあります。

 

なので、こうして比べてみると新卒採用や日本の企業文化が必ずしも悪いというわけではないのですが、私や今読んで下さっている皆さんのように大学院を真剣に考えている人、
まだまだ勉強を続けたいんだ、という人にとってみると、自分がそのレールから外れていくことがおかしいように感じてしまってるんじゃないかと思います。

 


結論から言うと、文系の大学院も全然悪くないよ、ということが言いたいです。そして大学院の2年間を自分のものにするかは皆さん次第で、消して他人の指標で測られるべきではありません。

 

私は上記の理由で大学院に行くことを決めましたが、大学院に行きたいという理由は人それぞれです。そして自分の中でそれが全うな理由であればどんな理由であっても大丈夫だと思っています。そして、行った先で可能性を広げるか広げないか、自分の視野を広げるか広げないかは完全に皆さん次第です。

 

後は私がいつも自分に言い聞かせてきたことなのですが「自分で決めた道は自分で責任を取る」ということです。


逆に言えば自分のやりたかったことを諦め、人に言われて違う道を選んだとしたら。選んだ道の先で、もし上手くいかないことがあった時、他人を責めてしまいかねません。私はそれがすごく嫌だったんです。


もちろん自分が選んだ道ですべて正しかったと思ったことは全くありませんが、少なくとも選んだことへの後悔は他人に言われて選んだ道に比べてずっと少ないです。


それに自分が選んだ道であれば「まあ、自分が選んだからな」と自分で納得できると思います。


また、海外大学院の大学院に文系として今在学している身ですが、スウェーデンの大学院に来て後悔は全くしていません。

これは次の勉強面についてお話するブログでも少し紹介しますが、勉強面に関して言えばアカデミックな知識はもちろんのこと、今まで以上に色々な面で深い知識を得て来ていると身に染みて感じますし、何より新しいことや視点を学べる事が楽しいです。これは日本の大学院に行ってもきっと同じだと思います!


海外の生活、ということでいえば海外に住むというだけで日本とはまた違った刺激的な日常が送れることは確かです。毎日が新鮮で真新しく感じます。

スウェーデン生活に関して言えば、

刺激的なのは刺激的ですが、システム的にも社会的にも非常に移民が暮らしやすい国だと感じます。なので、刺激的な生活がしたいけど刺激的すぎるのは疲れる・穏やかな時間も欲しいという方はスウェーデンは持って来いの国なのではないかな、と感じます。

 

私に関して言えば、段々日本が恋しくなってきているので、大学院修了後はしばらくは日本に戻ることを考えています(もちろんスウェーデンの生活に不満があるとかではないです)。それもこれも、スウェーデンに住んでいたおかげで知ることができたので、そういった点で今の海外大学院の生活に感謝しています。

 

最後に言いたいこと

今回日記的なブログになってしまったのでまとめることは特にないですが、どうか皆さん、今大学院に行くか迷ってらっしゃる方がいらっしゃれば

「大丈夫や。とりあえずやってみい!」

って言ってあげたいです。

 

私も大学院に合格したものの、大学院に行くか就活を続けるかすごく迷っていた時、大学先の就活相談センターの方が

「将来なんて分らんことだらけなんや。ちょっと先も何が起きるかなんかだーれもわからへん。だから今やってみたいことがあるんやったら、それをできるチャンスを与えられているんやったらしっかり掴んできい!それに行った先にはきっと新しい可能性がいっぱい溢れてる。だから大丈夫や!」

 

と言って背中を押してくれたことを覚えています。(私はこの一言で大学院進学を決めたといっても過言ではないです。)当時のメンターさんには本当にものすごく感謝しています。

 

そしてここに来た今、本当にメンターさんの言葉に同感しています。ですので、全く同じことを昔の私のように院進学を迷っている方に、今実際大学院在学中の立場から言ってあげたいです。やりたいことがあるのなら、それができるチャンスが与えられているのであれば迷わず掴んで下さい!その先のことは何とでもなります。


最後に、

私の大好きなバンドBUMP OF CHICKENの曲の中に

「期待以上のものに出会うよ、でも覚悟しておくといい」

という歌詞があります。(どの曲のこと言ってるかわかる方いらっしゃるでしょうか?)

大学院進学や、海外生活、また新たなる挑戦に立ち会う時、もうまさにこの歌詞の通りだと思うんです。

 

海外での大学院生活はもちろん楽しいことばかりではありませんが、それ以上に得られるものは大きいと思っています。というか大きいです!


なので皆さん、どうか自分を信じて頑張ってください。


何かご質問ある方はインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてコメント下されば対応いたします!

読んでくれてありがとうございました!

 

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