ToMoLog’s blog

海外大学院について、ストックホルム大学院についてのあれやこれやをつづっていきます。皆さんの海外留学・スウェーデン留学のお供となれるようなブログを目指しています。

大学院出願 スウェーデン編

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お待ちされていた方は大変お待たせしました。今回からやっとスウェーデンの大学院編に入ります。

 

今回お話しするのは大学院出願の流れについてです。 博士課程はまた出願、選考方法が変わってきますので、こちらは主に修士課程のプログラムに出願しようと思っている人のためのページとなります。

学士課程も出願方法は同じですので、スウェーデン大学の学士課程をお考えの人にも今回の内容は役立つかと思います。

 

 

スウェーデンの大学院出願はオンライン申請で完了

 

今やどこへ行ってもカード払いで、現金払い不可のお店も稀ではないほど電子化が進んでいるスウェーデンですが(その割にたまにトイレは現金が必要な場合があるのは何とかしてほしいところですが)、

 

そんなスウェーデンでは大学院の出願もウェブサイト上でできてしまいます!

 

なので、必要書類さえ集めればそれをスキャンしてウェブ上にアップロード、あとは結果を待つだけと、すごくあっさり終わってしまいます。それはもうあっさりすぎて不安になるくらいあっさりです笑笑

 

そんなあっさり塩味のスウェーデン大学院の出願をもう少し詳しく見ていきましょう。

 

 

スウェーデン大学を管轄しているウェブサイト

 

先程スウェーデンの大学・大学院の出願はウェブ上で完了しちゃうと申し上げましたが、さらにすごい(と個人的に思っている)のがスウェーデンには全大学のプログラムを統轄しているウェブサイトがあることです。

スウェーデンの大学プログラム・修士プログラムであれば全てそのウェブサイト上で書類をアップロードして申請ができてしまいます。

 

そのウェブサイトがこちら、University Admissionsです↓

www.universityadmissions.se

 

University Adminissions のウェブサイトによれば、現在スウェーデンには39もの大学が英語での学士・修士・博士プログラムを提供しているそうです。

 

これらのプログラムに申請するためには、まずはアカウントが必要ですので、自分のアカウントを作成しましょう。

どの様な方法でもアカウントを作成することはできますが、一つの方法としてホームページに飛んでいただければ、右上に「My pages」というものがありますので、そこをクリックし、新規作成を行ってください。

 

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University Admissions Sweden ホームページ

 

下の写真のようにスウェーデンのIDカードをもっているかアカウント作成時に訪ねされますので、スウェーデンに現在お住まいでない方はNoをクリックしてアカウント作成手続きを行ってください。

※ちなみにパスワード作成時に必ず大文字、小文字、数字、そして記号(ハイフンやコンマなど)すべてを含むように尋ねられますのでお気を付けください。

 

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作成したら、自身のアカウントにプログラムを追加できるようになります。

[Menu]→[Search for courses]に飛んで自分の出願したいプログラムを追加してみましょう。

 

コード入力でプログラムを追加

スウェーデンのプログラムは、プログラムごとにプログラムコードというものが決められているので、プログラムの選択方法の一つとして、コードを入力してプログラムを自身のアカウントに登録する方法があります。

コース検索ページの一番上に、キーワードや大学名、プログラム名を検索できる画面がありますので、そちらにコードを入力して検索をかけてみましょう。

 

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フィルターを使って検索

もしくは、コードがわからなければ大学の名前を検索してそこから登録することも可能です。

また、コース検索ページの左側にフィルターをかけて検索できるページがあるので、そこから「大学」「学部」「学位レベル」「言語」でフィルターをかけてプログラムを選択することもできます。

 

下の画面は試しに「Stockholm University」「Social Science and Behavioral Science」「Master's level」で検索をかけてみたものです。

 

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皆さんの申請したいプログラムが見つかれば「select」を選択しましょう。そうすればページ右上の「My selection」というカバンマークの付いたところに選択した分だけ数が追加されます(下の写真のような感じ)。

 

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EU圏外からの出願は申請料がかかる

もしスウェーデン在住ではない方、EU圏外から出願を申請しようとしている方は、一律900kr (大体1万円ほど)が出願料としてかかります。

これはどれだけの数のプログラムを申請しようとも値段は変わらず、プログラムを1つ申請しても5つ申請してもかかる値段は900kr のみです。

 

書類を提出する際にどちらにせよ出願料を払うように請求されるのですが、先に終わらせておきたければ「My page」から「Application fee」に飛んで支払いを済ましてておくことができます。確実に申請する予定であれば先に支払いは済ませておいた方が楽です。

 

出願申請に必要な基本的書類

大学や学位レベルによって提出書類は変わってきますが、私の現在通っているストックホルム大学院の修士プログラムであれば

  • 教育学部もしくは社会科学部、人文学部などの学位を修了しているという証明書
  • 成績証明書
  • 英語のスコア
  • 動機書

が提出書類の必須条件としてありました。

ただ、私が実際に出願をした時はまだ学部を卒業しておらず、卒業証明書を出せる状態ではありませんでしたので、卒業見込み証明書と大学の成績証明書、そして在学証明書を代わりに出しました。スウェーデンの大学院では、University Admissionsのウェブサイトでも述べられているように、学部の最終学年であれば大学を卒業していなくても出願することができます。

 

私と同じ境遇の方がいらっしゃれば、こちらのUniversity Admissionsのページを参考にしてみて下さい。

 

しかし、プログラムによってはたまに卒業論文の提出を尋ねられる場合もあります。私が出願を考えていた時期はルンド大学の教育学部とかがそうだった気がします。
あまりそのようなケースはいままで聞いたことがないので、最初提出書類を見た時は本当に驚きました。当時まだ卒論を書いていなかったので出願は断念したのを覚えています。

このように、プログラムごと、大学ごとに提出内容が変わってきますので、しっかりとプログラムごとの提出物リストを作成しておくことをお勧めします。

 

ちょっとややこしかった記憶

目次題名が雑で申し訳ないのですが、私が実際に申請をしようと思ったときにややこしいと思ったことは、

大学プログラムとUniversity Admissionsのウェブサイトが完全に連携してしまっているがゆえに、プログラムのウェブサイトとUniversity Admissionsのウェブサイトを行ったり来たりしないといけなかったことです。

 

例えば今私が受けているストックホルム大学のプログラムですが、出願要件のページは下のような感じで、

例えば提出書類項目の1番最初の卒業証明書の部分の「Click here fore more information」をクリックするとUniversity Admissions のページに行きつき、

そこでまた自分の条件に合った必要提出書類を探さなければならず、二度手間感を感じたのを覚えています(笑)

 

ストックホルム大学のプログラムウェブサイトの問題でしょうか...?)

 

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なので以下、少しでも皆さんが理解しやすいように少し誘導させていただきます。

 

国ごとに提出書類が若干違う?

まずは以下のページを見ていただければわかるのですが、スウェーデンの大学では国ごとに若干提出書類が変わってくるみたいです。

 

www.universityadmissions.se

 

上のページを開いてスクロールしていただくと、下の写真のように「Select your country」というページが出てきます。日本国籍の方であれば日本を選択し、必要提出書類を確認しましょう。

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ちなみに下のページが日本のページです。

www.universityadmissions.se

 

上のページを参考にしながら、大学のプログラムページと照らし合わせて、自分の現在の状況に合った必要書類を提出していってください!

 

書類が揃えばアップロード

書類がそろえばUniversity Admissionsにアップロードして提出していきましょう。 

このUniversity Admssions に申請する際、素晴らしいと思う点は、一度ウェブサイトにアップロードした書類は他のプログラムの出願にも使えることです。

 

複数のプログラムに出願をする際、共通の提出物(英語のスコア、成績証明書など)があると思います。

University Admissionsのページではそういった共通の提出物は一括して管理できるようになっているんです。

 

なので、大学ごとに必要書類を別々に集めて提出しなければならないプロセスと比べると大変手間が省けて出願者からしてみればとてもありがたいです。

 

さて、その共通の提出物のアップロード方法なのですが、

University Admissionsのウェブサイトから

「My pages」→「Documents」に飛びましょう。

そしたら下のような画面が出てくるはずです(少し画像が古い場合はご容赦ください)。

 

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上のように、英語のテストスコア、IDカード(大体の場合はパスポート)、成績証明書、卒業証明書(卒業していない人は卒業見込み証明書・在籍証明書)をアップロードできるようになっていますので、「Upload documents」から書類を提出していきましょう。

 

こちらの共通提出物のアップロードが完了したら、その他プログラムごとに必要な他の提出書類をアップロードしていきます(「My pages」→「Application」から各々の提出書類を提出できたはず!2年も前のことなので記憶が定かでないのですが...間違っていたらどなたか教えて下さい)。

書類漏れがないか確認をして提出完了

提出物のアップロードが完了したら、

書類漏れなどがないか何度も確認しましょう。

また、特に複数のプログラムを申請する方は、提出物が大学ごとに合っているか、間違えて違うプログラムの動機書を提出していないかなど、しっかりと確認しておきましょう。

 

確認が終われば提出をして申請完了です。お疲れさまでした!

 

出願期間と合格発表について

スウェーデン大学院の出願期間は大体10月半ばごろ~翌年の1月半ばごろまでです。

その後4月初旬に合格結果が分かります。

 

まとめ

まとめとして、スウェーデンの大学院申請は

  • University Admissionsという機関が一括して出願書類を取り扱っている。
  • 申請時、出願の数に限らず一律900krが必要。
  • 出願に必要な書類は、「どこの国から申請するのか」によって、そしてプログラムによってまちまち。卒業論文の提出を求められることもある。
  • 提出は全てUniversity Admissionsのウェブサイトで!
  • 提出期間は大体10月半ばごろから翌年の1月半ばごろまで、合格発表は4月初旬ごろ。

こんな感じでしょうか。

 

もしも分からないこと、不明な点などございましたら可能な限り頑張って答えますのでこちらにコメント、もしくはインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてDMを送ってくだされば対応いたします!

(返信に時間がかかる場合がございますがどうかご了承ください。)

 

また、しっかりとウェブサイトで確認しながら執筆したので、間違ってはないと思いますが、少し記憶も頼りながらこちらのブログを作成いたしましたので、万が一どこか情報が間違っている等ございましたら上記の方法でご連絡、ご指摘くださればと思います!

 

今回はスウェーデンの大学院出願法についてご説明してきましたが、こちらのページが少しでも皆さんのお役に立てればと思います。

 

ご覧いただきありがとうございました!

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動機書の方向性

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皆さんこんにちは。
今回の記事は行きたい大学を見つけられた方に、

次のステップとして出願時に必要になってくる動機書についてお伝えしていこうと思います。

大学の申請にあたっていろいろな書類、成績表だとか英語スコアだとか推薦書だとかが必要だと思いますし、今年度出願したいとお考えの方はもしかしたら今書類集めの真っ最中かもしれません。

 

動機書も、多くの大学が出願書類として提示していますものの一つです。

私は個人的にこの動機書が合格を決める一番の要だと思っています。要は英語のスコアがどれだけ良くても、英語スコア=足きりのための判断材料として見られるだけで、最終的にみられるのは動機書だと思っています。

別に根拠なく言っているわけでなく、実際に私の今受けているプログラムでは動機書が一番見られるみたいです(教授情報)。また、動機書はテストや成績とは違って、書き方次第で立派に仕上げることができると思います。なので皆さんしっかり動機書は手を抜かずに書いてほしいです!

 

 

今回は、海外大学院に出願するにあたって私がどのようなポイントを意識しながら動機書を書いたのか、伝えていきたいと思います。

 

もちろん私は動機書のプロではないですし、皆さんに書き方を指導するつもりもさらさらないです。

 

ただ海外大学院に行く際にこういうことを書いたよ〜ってこと、実際に現在スウェーデンの大学院で勉強している身の私が言えば、なんとなく動機書の方向性や基準がわかるんじゃないかな、と思ってこの記事を書いてるだけです。 なので、「私はこうしたよ~」て言ってるだけなので、どうか参考程度で受け取っておいて下さい!

 

 

 動機書とは?就活で例えると...

 

海外大学院の動機書とは、就活でいう「志望動機」と「自己PR」を組み合わせたもの。

 

あまり就活とか仕事を海外の大学院の例に使いたくはないのですが、わかりやすいので使わせていただきます。

 

海外の大学院を出願するときに書く動機書の内容は、就活でよく聞かれる「志望動機」と「自己PR」を組み合わせたものと考えるとわかりやすいです。

 

志望動機=御社を選んだ理由=プログラムを選んだ理由

動機書を書く際、どうしてそのプログラムに行きたいと思ったのか、という内容を論理的に書くことが必要ということは皆さんご存知かと思います。

これは本当に就活で聞かれる志望動機と同じで、 就活で志望動機を聞かれた時は、

 

  • 何がきっかけでその業界に興味を持つようになったのか
  • その中でも志望企業のどこが好きなのか
  • 何が自分と合っていると思うのか(企業理念など)

 

をなるべく詳しく説明すると思います。

 

大学院の動機書もこの就活の志望動機と同じで、上のを大学院の動機書バージョンに変換してみると、

 

  • 何がきっかけでその分野に興味を持つようになったのか
  • その中でも志望している修士プログラムのどこが好きなのか
  • 何が自分の興味分野と合っていると思うのか(プログラム内容など) 

 

になります。

なので、動機書を書く時はこういったポイントを抑えながら書いてみてください。

 

自己PR

就活の自己PRと同じで、大学院の動機書でもいかに自分が今まですごいことをしてきたかを存分に伝えてください。

特に大学院の動機書では、関連分野に関する勉強や仕事、ボランティアなどの取り組みをいかに行ってきたかを伝えるのが大事です。

 

ポイントは「嘘はつかない、けど言い回しを考えることです。

こんなこと言っていいのかわかりませんがそれは就活でも大学院の動機書でも同じことだと思っています。

例えば、私の場合は関連分野に関する授業を大学時代にあまりとってきていなかったことがネックではありました(学部では国際関係分野を幅広く勉強してきていたので、教育関連の授業をあまりとっていませんでした...)が、そんなこと動機書には書く必要がないし、書かなくていいと思っています。代わりに私は少なくとも2.3個ほどは教育系の授業は取ってきていたのでそこに重点を置いて書きました。

例を挙げると(とりあえず日本語で)

例)

私の学部は国際関係を主に扱う授業だったので、教育系の授業は実はあまりとれていないのですが、そのなかでも学部時代は「教育比較政策」などの授業から、各国の教育政策についていろいろな事例を研究してきました。

私は学部時代国際関係学部に所属しており、学部時代は「教育比較政策」などの授業から、この(出願先の)プログラムにも直接関係してくる各国の教育政策についていろいろな事例を研究してきてきました。

 

みたいな感じです。

 

嘘はついてはいけませんが、自分に不利になることを動機書では言う必要がありませんので、そのような個所はどんどん省いていいかと思います。

 

この上記2点、志望理由と自己PRを頭に入れていただきながら、実際に私が使った文章のレイアウトをお伝えしていこうと思います。

 

まずは母国語で書きたいことを考えよう

動機書の書き方の例に行く前に一点お勧めしておきたいポイントは、

志望動機を考える際、英語で始めるのではなく、皆さんの母語で考えること

です。今これを読んでいる人の多くは日本語が母語と思いますので、まずは伝えたい内容、もしくはがっつり動機書全文を日本語で書いてみてもいいかと思います。母語で書いた文章の方が自分で後で読み返したときに違和感を感じやすく、言い漏れている内容などに気付きやすいです。また、文書校正、推敲も母語の方が慣れ親しんでいるので行いやすいです。なので、よほど英語に慣れ親しんでいる方でない限り、日本語でまずは内容を考えてみてはどうでしょう。

 

動機書の書き方の例

1.冒頭で研究したい内容を伝える

まずは自分が大学院で何を研究したいのか端的に、一文やニ文程度で最初にぶち込む。

 

☆メモ

動機書は読み手にいかにわかりやすく皆さんの動機を伝えられるかがポイントになります。最初に自分の意志や研究内容を端的に伝えることで、読み手にインパクトを与えることができ、さらに読み手が「あ、この人はこういうことがしたいんだな」と理解することで読み進めやすくなるというメリットもあります。

 

2.今まで何をしてきたのか

  • 今までどんな勉強をしてきたのか
  • どんなイベント、団体、仕事に関わってきたのか
  • どのようなボランティア活動をしてきたのか 

などをできれば具体的に説明し、それを踏まえてどうして自分がその分野(研究関連分野)に興味を持つようになったのかを明確に伝える。

 

☆メモ

ここで私は過去の経験をぶっこみました。今まで取ってきた授業、学部時代の卒論内容、学部時代の交換留学で学んだことなど。

そして、過去の経験や学びからどうして自分は冒頭で説明した研究内容や意志を持つに至ったのかをなるべく具体的に説明しました。

 

3.ここで「私大学のプログラムちゃんと調べましたよ」アピール

具体的にどういうことかと言いますとまず上記の段階で自己PRと研究分野に興味を持った内容を伝えたと思いますが、まだ「なぜこの大学のこのプログラムじゃなきゃダメなのか」の部分が伝えきれていません。なのでここから存分に伝えていってください。そしてこの部分がプログラム志望理由の論理的根拠になると思うので個人的に一番大切かと思っています。ちゃんと調べましたよアピールすることで「あ、こいつ分かってんじゃ~ん」ってプログラムの教授に思ってもらいましょう。

 

☆メモ

私はプログラムの授業内容を入念に調べ、その中で自分のやりたいことにピタッとはまっている(しっかりピタッとはまっていなくてもこの場合はいいかと思いますが)授業を見つけて、自分の研究分野と授業内容を関連付け、なぜこのプログラムで勉強することが自分にメリットがあるのかなどを伝えました。

また、プログラムを出願するにあたって、教授の研究内容(全員でなくていい)をしっかりと把握しておくことが必要です。理由はいくつか挙げられますが、

  • 現時点で尊敬できる教授がいそうかどうか
  • プログラムが自分に合っているのかどうか
  • 自分のやりたいことと似たようなことをしている教授がいないかどうか

が分かるからです。大体プログラムの教授のプロフィールは大学ウェブサイトから閲覧できるようになっています。プロフィールからどのような研究を教授がしてきているのかを確認し、時間がある場合はウェブサイトに掲載されている教授の論文も少なくとも1つくらいは目を通しておく方がいいと思います。

プログラムの教授の研究内容が大体わかったら、自分の研究内容に関連していそうな教授の名前を何名か上げ、「このプログラムには~を研究されてきたA教授とB教授がおり、これらの教授は私が~~を研究する上で参考にしていきたい内容を熟知していると思うので、このプログラムを専攻したい」

 

みたいな感じで行ってみてもいいと思います。

 

4.最後にもう一度自分がここで勉強したいという意思をしっかり伝える

 最後に「このプログラムでしか私のやりたいことは学べません!本当にやりたいことにピッタリなんです」みたいなことを強調しておきましょう。字数が余れば上記の内容を軽くまとめてからでもいいと思います。

 

書き終わったら

動機書の内容構成が終わったら、まずは内容自体に首尾一貫性があるかどうかを何度も読み直して確認してみて下さい。1,2日動機書のことには触れず、頭をリフレッシュさせてからもう一度読んでみたりするのも客観的に読みやすくなりお勧めです。

 

これで再確認をして大丈夫と思ったら英訳に直していきましょう。

 

 

まとめ

今回は動機書の書き方について少しでも役立つ情報を伝えられればと思って書いてみました。

ポイントとしては

  • 大学院の動機書=「志望動機」+「自己PR」
  • まずは動機書内容を日本語で考えてみよう
  • 動機書冒頭でやりたいことを伝えて、教授陣の心をつかんでおく
  • 自分の今までの経験を存分にアピール
  • からの「プログラム内容めっちゃ調べてますよ私」アピール
  • 最後にもう一度プログラムに入りたい意思を伝える
  • 文章完成後は首尾一貫性をチェック

英訳が仕上がったら、自分の周りで英語が流暢な人、大学にいる英語講師の方に表現が変ではないか、内容が伝わるかどうかを確認してもらいましょう。

 

私のプログラムでは動機書はA4一枚のみで、その中に書きたいこと全部詰め込むのがなかなか大変で苦労しました。実際にいくつか不要な個所を見つけて削ったりするのが一番大変だった記憶があります。

動機書の文字数に制限がない場合も、あまり長々と書くことはお勧めしません。プログラムの教授は自分の他に何百という他の人の動機書も確認していますので、だらだらと綴るのではなく伝えたいことを端的と、明確に伝えることが大切だと思います。

 

その辺にお気をつけて、あとは自分らしさを存分に出して味のある動機書を作ってみて下さい。心から応援しております。

 

何かご質問ある方はインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてコメント下されば対応いたします!

 

ご覧下さり有難うございました。

この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです!

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海外大学院、あなたはどのタイプ?

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行く前に知っておきたい!自分のニーズ

 

以前学費のこと、大学でどのようなことをしたいかに合わせて海外大学院の選び方をご紹介してきましたが、今回は大学院を受けるにあたってもう少し他の面での自分のニーズを考えながら大学院を決めていく、絞っていく方法をご紹介していきたいと思います。

こちらはいつもより軽めの記事になっていますし、書くまででもないのかなとは思いますが、なんとなく言いたい情報だったのでアウトプットしておこうと思って書いてみました。なので、さら~と軽く読んでみてください~。

 

 

 

いろんな場所に住んでみたい?それとも同じ場所に住み慣れたい?

 

一つ目のポイントは「場所」です。

 

修士課程といえば、大体は2年間の場合が多いかと思いますが、人によっては同じ場所で2年間よりもいろんな場所での海外生活を満喫してみたい!という方もいらっしゃるかと思います。

 

そういった方には前回もご紹介したErasmus Mundus Joint Master Degreesという修士プログラムがお勧めです。

こちらのプログラムは欧州連合国(EU)が提携しているプログラムで、

EU内の国で、同じプログラムを持っている大学同士で提携し、2年間を通して同じプログラム内容を違う大学で学んでいくものです。ちなみにプログラムによってはEU圏外の大学とも提携を結んでいることがあり、アメリカやメキシコなどにも行けたりできます。

 

このプログラムでは同じ大学に2年間通うのではなく、大体1年から半年ごとにプログラムの提携を結んでいる大学間を移動しながら修士プログラムを修了していく感じです。

 

滞在できる期間は本当にプログラムによってまちまちですが、例えば

「A大学で少なくとも最初の1年は勉強してね!そのあとはB大学かC大学どっちかに必ず半年いてね~。あ、でも最後のセメスターはどこにいてくれても(Aに戻ってもBかCに引き続きいてくれても)大丈夫だよ~」

というプログラムもあれば

「半年ごとに必ず提携内の違う大学に移動してね~」

というプログラムもあります。

 

逆に言うとずっとその場にいたくてもプログラム上移動しなくてはいけないので、プログラムを選ぶ際(こちらのカタログを参照してみて下さい)は、

どの提携国、提携大学に行っても自分が満足するか、

大学院生活を納得して過ごせるか

が大切になってきます。海外で暮らす際に国との相性は大変大切だと思いますので。

とはいっても実際に住んでみないと相性なんてわからないかもしれませんが、少なくとも行く前に悪い印象を持っていないかどうかは大切だと思います。

 

ただ、このプログラムは

「大学院生活の間にいろいろな国で滞在経験をしてみたい!」

「どの国が自分に合っているのか今はわからないのでとりあえず色々試してみたい!」

と思っていらっしゃる方にはピッタリだと思います。

 

また、先ほども言いましたように、Erasmus Mundus Joint Master Degreesではイギリスの大学、カナダやアメリカの大学もプログラムによっては提携を結んでいることがあります。前回の大学院の学費についての記事でもお伝えしましたが、イギリスやアメリカの大学院に正規留学をしたければお金がかなりかかってしまいます。

奨学金を手に入れて頑張るという手もありますが、このエラスムスのプログラムであれば、学費がだいぶ低く抑えられる上に、

アメリカやイギリスなどの学費の高い大学で半年以上は勉強できるチャンスもあります。

なので学費の高さで大学院をあきらめかけている方は、このジョイントプログラムはあこがれの大学で、行きたい国で勉強できるチャンスかもしれません。

 

エラスムスプログラムについての詳しい調べ方はこちらの記事に書いてありますのでどうぞそちらも合わせてお読みください。

ちなみに奨学金についての記事はこちら

 

もちろん、Erasmus Mundus Joint Master Degrees以外にも選択肢はあります。

普通に海外の大学院に正規入学をして交換留学をするという手もあります。

こちらはストックホルム大学の私の修士プログラムの例になってしまいますが、交換留学先として、EU圏であれば

イギリス、ドイツ、フランス、ポーランドフィンランド、オランダ

などの大学に、

EU圏外であれば

アメリカ、ニュージーランド、日本

などの大学に、修士2年目の最初の半年間は交換留学できるシステムがあります。

留学するための一定の条件などは大学によってはもしかしたらあるかもしれませんが(私のプログラムでは、授業の成績がある一定以上でなければならないという条件があります)

交換留学プログラムを使って他の大学、他の国に行くという手もあります。

こちらも交換留学ですので、ホームの大学に学費を払ってさえいれば、現地で学費を払う必要はありません。

また、以前もお話しましたが、留学先によっては奨学金をくれる大学もあります。例えば、ストックホルム大学からの交換留学であれば、EU圏内での留学だと国籍関係なく自動的にエラスムス奨学金という奨学金がもらえます。

 

なので、行きたい大学院のプログラムが交換留学プログラムを持っているかはまず初めに確認する必要がありますが、いざとなればエラスムスプログラム以外にも選択肢はありますので、是非是非視野を広げてみてもいいかと思います!

 

ずっと同じ場所で修士プログラムを受けたい方

 

転々と色々な所で勉強してみたい方もいれば2年間同じ場所を堪能したい方もいらっしゃるかと思います。

 

そんな方には大学院が独自で提供している修士プログラムに応募するのがいいと思います。

 

私もどちらかというとこちらのタイプでした。

実は学部時代はベルギーに1年間交換留学をしていたのですが、

現地の生活、様子など、しっかりと現地の雰囲気を把握するのに私の場合は1年じゃ足りないのではないか??とベルギー生活の経験で少し感じていました(もちろんあくまでも個人的意見です)。

 

特に実際に大学院に行く前は、スウェーデンが自分の価値観や生き方に合っていればそこでその後も暮らしていくのもありだなと思っていました。

ですので、しっかりと自分に合っているかを見定めるには、

まず半年だけだと行くタイミングや季節によって判断も変わってきそうだなと思ったことや、1年ではなんとなく物足りず終わるのかなと思ってしまったことから、

2年間は絶対に現地で生活しようと決めました。こうした理由も、今のプログラムを選ぶきっかけになったと思います。

 

上記のように、いつまでその場所にいたいかどうかなど、「自分の中の『場所と期間』のニーズ」を考慮してプログラムを選んでみてもいいかと思います。

 

 

いつまで勉強したい?

 

2つ目のポイントは「時間」です。

つまり、いつまで勉強したいかです。

 

大体の大学院は皆さんもイメージしている通り2年間で修士を終わらせるというプログラムが多いです。

 

ただ、いくつかの国は1年間で終わる修士プログラムも提供しています。

 

修士はとりあえず自分のキャリアのために取りたいので早く終わらせたいという方や、

色々考えるとなるべく早く働きたいので1年の方がいい、

ステップアップのために海外の修士課程に挑戦してみたいけど2年間も住むのはしんどいかも、、、

 

などなど、いろいろな理由が考えられますが、とにかくなるべく1年間で修士を終わらせたいのであれば、英語の修士プログラムの場合、

イギリスの修士課程は1年間で終わる場合がほとんどです。

他にも、オランダの大学院プログラムもいくつか1年間で終わるものがありました。

 

なので、イギリス、オランダあたりで修士課程を探してみるのがいいかと思います。

上記の2か国以外にも1年の修士プログラムを持っている国や大学はあると思います(私がまだ存じていないだけで)。

 

前回大学院の学費についての記事studyportalsについてご紹介しましたが、このstudyportalは勉強したい期間の指定なんかもできる、本当に有能なウェブサイトです。

 

study.portalsウェブサイトに飛んでもらって、行先をヨーロッパとかで指定すれば、
検索結果から、Duration(期間)の条件を絞ることができます。

(使い方詳しくは↑の記事の「EU各国大学院学費」の部分を読んでみて下さい。)

 

ちなみに大学院の探し方はこちらの記事に書いてありますのでどうぞ合わせてご覧ください。

 

1年間のプログラムですと、1年間で修士論文を書き上げなければならないので、

かなりわたわたしながらの卒業だったり、研究内容がしっかり決まっていない場合であれば考え切らないままに修士論文期間に突入してしまうこともあります。

なので、「じっくり勉強したい」、「焦りたくない」、「まだ研究内容がはっきりしっかり決まったわけではないので時間に余裕が欲しい!」という方は2年間の修士プログラムを探してみるのはいかがでしょう?

 

ちなみにイギリスの大学に行きたいけど1年は短すぎる!と考えている方がいらっしゃれば、

先ほどもお話したように、Erasmus Mundus Joint Master Degreesでイギリスの大学で勉強できるプログラムを探す、

もしくは2年間の大学独自の修士プログラムで、イギリスへの交換留学ができるプログラムがないか探す、という方法もあります。

 

まとめ

 

今回はかなり短めのブログ記事となってしまいましたが、期間や場所、時間を考えることも海外の大学院を選ぶうえで大事な要素となると思います。

 

大学院を選ぶ際は、自分の興味分野や学費に合わせて、

 

  • どこにどれだけいたいのか

→転々と色々な所に住んでみたいならエラスムス修士プログラムや大学先での交換留学を考えてみるのがお勧め。

修士プログラム中はずっと同じ場所で暮らして現地での生活をしっかり把握したいという方は大学院独自のプログラムを考えてみるのがお勧め。

 

  • いつまで勉強したいのか

修士は早めに終わらせて次のキャリアに進みたいという方はイギリスやオランダなどの1年間で卒業できる大学院を考えてみるのがお勧め

→勉強はじっくりしたいという方は2年間の大学院プログラムを探すのがお勧め

 

の2つの点を考慮してみて下さい。

 

こちらの記事が少しでも皆さんのお役に立ちますように...!

 


何かご質問ある方はインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてコメント下されば対応いたします!

ではでは~!

 

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海外大学院のための奨学金一覧

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皆さんこんにちは!
前回の記事では海外の大学院にかかる学費の比較について投稿してきましたが、今回は奨学金情報について詳しくご紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

 

これだけはチェック!
給付型奨学金がほぼ全部網羅してある一覧表!

なんだか商品売り出しみたいな陳腐な題名になってしまっていますが、本当にこの一覧表だけは手元に持っておいてほしいというものがあるんです。

もしかしたらもうご存知の方もいるかもしれませんが、以下の海外留学支援サイトが提供してくれている海外大学院に行きたい人のための給付型奨学金情報がもうどのウェブサイトやブログの奨学金情報よりも完璧だと思っているので是非是非チェックしてみてほしいのです!

ryugaku.jasso.go.jp

 

上のサイトに飛んで、使途の方にスクロールしていただきますと、下のスクショのように、種類ごとに詳しく分けられた奨学金一覧が拝めます(すごい!)

ちなみにこちら、印刷用にすべての一覧をパンフレット形式で確認することもできます(ホームページ上部のパンフレット写真の横に「印刷用奨学金パンフレットデータPDF」というものがありますので、そちらをクリックしてください)。


こちらの奨学金一覧の素晴らしいところは、応募要件、応募期間、募集人数や支給金内容が一覧表で拝めるところです。

こんなに奨学金の種類があるなんて知らなかったと思ってくださっている方がいるならば、もうそれだけで今回このブログを書いた甲斐があります。

 

ただ、この一覧だけだと多すぎて目を通すのも大変かとは思いますので、今回いくつかピックアップしてみようと思います。

 

JASSO奨学金

奨学金月額:9~15万円+学費年間250万円まで
支給期間:修士2年、博士なら原則3年
語学要件:TOEFLスコア100もしくはIELTSスコア7.0以上(文系の場合) 
応募期間:10月中旬まで


こちらの奨学金は皆さんご存知かもしれませんが、独立行政法人日本学生支援機構 | JASSOが出している奨学金です。

 

奨学金は月額9~15万円ほどで、プラス年間の学費が250万円まで支払われます。

こちら数年前までは語学の規定がなかったのですが、数年前からTOEFLスコア100、IELTSであればスコア7.0以上(文系の場合)、もし志望先が英語以外の語学を必要とするのであればその語学のC1レベル以上の語学スコアが応募要件として必要になってしまいました。

 

なので今このブログを見ていらっしゃる方で、まだ時期が間に合うのであれば奨学金に向けて語学力を磨いておくといいかと思います!

ちなみに文系の海外大学院を目指す方で、奨学金を探していらっしゃる方は、大体多くの奨学金が応募要件としてTOEFL100点以上、IELTS7.0 以上を規定として定めている場合が多いので、奨学金が必要な方は早め早めに語学スコアを取っておくほうがストレスがかからないのでお勧めです。

ただし、語学スコアは大体2年たつと無効になってしまいますので、奨学金、大学院に応募する時に有効期限切れてた!ということがないようにその辺もお気を付けくださいね。

 

JASSO奨学金について詳しくはこちら

www.jasso.go.jp



CWAJ海外留学大学院女子奨学金

奨学金月額:年間300万円

募集対象:日本国籍を持つ女性

支給期間:一年間

語学要件:文系:TOEFLスコア98もしくはIELTSスコア7.0以上 
     理系:TOEFLスコア88もしくはIELTSスコア6.5以上

応募期間:10月中旬まで

その他:重複受給可、ただし年間200万円まで

こちらの奨学金一般社団法人CWAJという団体が出している奨学金で、女性の社会進出を目指して作られた奨学金なので募集対象は女性の方のみです(こちらは残念ながらジェンダーとしての女性は対象にはならないかと思います,,,)。

女子学生の方で海外の大学院をお考えの方はこちらの奨学金も考慮に入れてみてはどうでしょう。

CWAJ海外留学大学院女子奨学金について詳しくはこちら

cwaj.org

 

 スカンジナビア・ニッポンササカワ財団助成金

支給期間:一括支給

語学要件:特になし(申請時提出は必要)

応募期間:1月中旬まで

その他:北欧の大学院または研究機関への留学を目指す人が対象、重複受給可、在日外国人でも応募可

 

こちらのブログをよく見て下さる方は北欧の海外大学院を考えていらっしゃる方が多いのではないかと思いましたのでこちらの奨学金も載せておきます。

スカンジナビア・ニッポンササカワ財団助成金デンマークフィンランドアイスランドノルウェースウェーデンの大学院を考えていらっしゃる方で、北欧についての研究を考えていらっしゃる方、具体的な研究内容をお持ちの方に持って来いの奨学金だと思います。特に語学要件の規定はなさそうです。

また、こちらの助成金はプロジェクト内容、研究内容によって予算が変わってくるので、特に決められた支給内容というものもないようです。

 

この助成金は、2020年10月の時点ではまだ2021年度分の募集期間の発表はされていませんが、大体12月初旬から1月中旬まで募集が行われるようです。


スカンジナビア・ニッポンササカワ財団助成金の詳細はこちら。

 

 

国際ロータリー補助金

地方自治体が出している奨学金ロータリー財団が出している奨学金なんかも比較的母体数が減るので競争相手が少なくお勧めです。

 

ロータリー財団とは、平和維持活動、国際社会貢献などを目的として奉仕活動などに従事している団体のことです。ロータリー団体自体は日本だけでなく他の国にも存在します。この団体が、海外留学を中心として、学びを生かして社会貢献をしたい!という方に一定数の補助金を出してくれています。申請先は皆さんの出身地、出身大学によって異なってきます。つまりどういうことかと言いますと、ロータリー財団と一言で言っても、地区ごとに活動している団体が異なるわけです。例えば、東京であれば国際ロータリー第2750地区に入るわけですが、この東京のロータリー財団に補助金を申請したければ、

  1. 住民票が東京にある
  2. 現在通っている大学が東京にある

のいずれかの条件を満たす必要があります。

 

それを踏まえたうえで、ロータリー財団の出している補助金によってもいくつか種類がありますので、順番にご説明していきます。

 

①地区補助金

こちらは特に学術分野に関係なく申請できる補助金です。地区によって支給期間や支給内容は変わってきますので、ご自身の出身地、もしくは大学先の大学が位置しているロータリー地区やロータリー財団を調べ、ウェブサイトを確認してみて下さい!

 

②グローバル補助金 

グローバル補助金はどの学術分野でもOK!というわけではなく、研究分野が持続可能な開発に関する以下の6重点分野:

  • 平和構築と紛争予防
  • 疾病予防と治療
  • 水と衛生
  • 母子の健康
  • 基本的教育と識字率の向上
  • 地域社会の経済発展

の分野で研究をしたい人のための奨学金になっております。
こちらの地区補助金と同じく語学要件などはなく、いかに上記の6つの分野に重きを置いているかが選考対象として見られます。

支給金に関しては地区補助金よりも基本的には高く、研究に必要な費用は大体カバーしてくれます。また、他の奨学金との重複受給も可能です。

6重点分野について詳しくはこちら

③平和フェローシップ補助金

平和フェローシップ補助金は、平和と開発における分野で海外の修士課程を受けようと思っている方のための奨学金ですが、受ける前にいくつかの注意が必要です。

 

まず初めに、応募要件として、「関連分野の学士号を取得していること」と「関連分野での職歴がフルタイムで3年以上あること」が求められます。なので、海外の大学院に学部卒業後ストレートで行きたい!という方は残念ながらこちらのフェローシップ補助金は応募することができません。
逆に言えば、少し働いてから修士に挑戦しよう!という方で、開発分野を研究内容として視野に入れている方がいれば、是非是非頭に入れておいてもいいかと思います。こちらも研究に必要な経費は全てカバーしてくれます。

 

 

以上のようにロータリー財団から奨学金に申し込む手もあります。
支給期間や支給内容、申請期間など、本当に地区によって異なるのであまりこちらでは詳しく期間を提示することはできませんが、自分の出身地、大学がどの地区に位置するのか調べて、地区ごとの申請期間を把握しましょう。
(結構ややこしくてウェブサイトを見てもよくわからないことも多いので、わからなければ自身の地区のロータリー財団に直接連絡してみてもいいかと思います。)

 

ただ、大体はグローバル補助金→地区補助金の順に応募期間の締め切りがあると思いますので、それを考慮しながら詳細を調べてみて下さい!

 

www.rotary.org

 

渡航直前!渡航中でも申請可能な奨学金

基本的に給付型奨学金の場合は大体締め切りが前年の9月末ごろ~遅くても1月末であることが多く、多くの奨学金は大学院生活がいったん始まってしまうと申請できないのですが、中には渡航直前に申し込める奨学金渡航中も申請できる奨学金もあります!

一般財団法人 金澤磐夫記念財団

支給内容:100万円

語学要件:特になし

応募期間:毎年4月末ごろまで

 

一般財団法人金澤磐夫記念財団奨学金は、海外の大学での学士、修士、博士を目指す学生向けの奨学金です。締め切りが4月末なので、大学院によっては合格が決まった後でも応募することができます。自身の将来における目標を800字の論文に書いて応募、その中から選考が決まります。語学要件も特にありません。

 

一般財団法人金澤磐夫記念財団について詳しくはこちら(現在応募受付がされていないみたいなので奨学金内容の確認は取れませんが...)

dyart.jp

財団法人 本庄国際奨学財団

支給期間:海外大学院在籍期間

支給内容:(1) 月額 20 万円を 1~2 年間
     (2) 月額 18 万円を 3 年間
     (3) 月額 15 万円を 4~5 年間

語学要件:特になし(申請時提出は必要)

応募期間:毎年4月末ごろまで

その他:重複受給不可 
    博士課程、修士課程ごとに年齢制限がある。

    大学院修了後は、日本において勤務することを確約できる者。

 

本庄国際奨学財団が出してくれているこちらの奨学金も、締め切りが4月末なので、合格が決まった後に応募することができます。また、こちらは大学院に通っている間でも応募が可能みたいなので、修士1年目にもう突入してしまったよ~!という人もチャンスがあります!

 

本庄国際奨学財団について詳しくはこちら

www.hisf.or.jp

 

公益財団法人 重田教育財団

支給期間:2年間

支給内容:月額 20 万円

語学要件:特になし(申請時提出は必要)

応募期間:毎年6月末ごろまで

 

公益財団法人重田教育財団奨学金も、渡航直前に申請が可能です。ただ、募集要件として「経済的な理由により留学費用の支弁が困難であること」と書いてあること、世帯の所得証明書が必要であることを考慮すると、世帯所得を大きく考慮に入れている可能性はあります。

特に所得額の上限が定められているわけではないので、とりあえず応募してみるのは良いと思いますが、親の所得が十分な場合、選考対象にはならないかもしれませんね。。。

 

公益財団法人重田教育財団 奨学金について詳しくはこちら

s-ef.or.jp


海外でもらえる奨学金

日本にこんなに海外大学院用の奨学金があるのであれば海外にあるのも当然です!
大学先でも奨学金を設けてくれていたりすることもあります。また、国の奨学金情報や奨学財団を提示してくれているウェブサイトなどが必ずありますので、諦めずチェックしてみて下さいね。

ちなみにスウェーデン政府が出している奨学金については、アフリカ大陸、中東、東南アジアから来た学生のための奨学金はたくさんあったのですが、日本人が応募できる奨学金は少なかった気がします...。


ちなみに私が見たのはこちらです。

si.se

ただ、もしかしたらこんなところに!みたいなのがあるかもしれませんし、私が見逃しているものもあるかもしれませんので行先の大学院の学部オフィスに聞いてみたり、大学のウェブサイトをチェックしてみてもいいかもしれません。

 

他の国に行こうとお考えの方は「[Country Name] Scholarships for Master Programs」とかで探してみて下さい!ちなみにいくつかの外国政府の奨学金は先ほど紹介した海外留学支援サイトでも確認することができますので、ご確認ください。

 

大学先で留学!エラスムス奨学金

後はヨーロッパ圏の大学院に行くのであれば、大学院先で交換留学をするという手もあります。大体の国は修士課程は2年間なので1セメスターのみとなってしまいますが、もしEU圏内で留学を考えている方は、エラスムス奨学金という奨学金が自動的にもらえます(大学先で申請する必要はあります)。

交換留学ですので、もちろん現地の大学院の学費は払う必要はありません。

なので、交換留学を通してエラスムス奨学金をもらうという方法もあります。金額は国によって変わってきます。

 

大体もらえる額は月これくらいです(2020年現在)。

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Retrieved from: https://www.lunduniversity.lu.se/current-students/study-abroad/grants-and-scholarships-study-abroad/study-erasmus-mobility-programme/applying-erasmus-mobility-grant


進学される大学先に大体詳しい情報は掲載されていますので、大学先のウェブサイトから「[University name] Erasmus+ Scholarship」とかで調べてみて下さい!

 

 

貸与型奨学金という手も


その他、給付型奨学金以外にも貸与型奨学金というものがあります。こちらの奨学金は将来働き始めたら返済が必要なもので、利子付きで返済をしなければならないものと、利子なしのものがあります。

 

JASSO貸与型奨学金

JASSOでは海外大学院に行く方のために利子付き奨学金も出しています。
こちらは修士課程であれば月2万円~12万円まで自身の経済状況に合わせて選ぶことができます。

また、途中月からでも(入学した後でも)卒業月の3か月以上前であれば申請することが可能です。さらに需給を辞退したければいつでもやめることができます。

ただし手続きがややこしいので大学在学途中で申請する可能性のある方はせめて募集要項一式はあらかじめ準備しておくことをお勧めします。

 

JASSO海外大学院奨学金(貸与型)について詳しくはこちら

www.jasso.go.jp

 

山口育英奨学会

公益財団法人山口育英奨学会という団体も貸与型の奨学金を出しています。こちらは特に海外大学院用というわけではありませんが、海外大学院を目指す方も選考対象になります。

奨学金の種類:無利子貸与型

募集期間:毎年5月初旬まで

給付金額:月5万円

その他:給付型奨学金との併用は可能

 

給付期間は月5万円と少し少なめですが、無利子ということと、1年間在学すれば1か月分の5万円を免除、さらに毎年8月に行われる奨学会に参加すれば2か月分の10万円が免除されるという、貸与型の奨学金の中ではとてもありがたい奨学金なのではないかと思います。

 

山口育英奨学会の奨学金について詳しくはこちら

yamaguchi-esf.or.jp

 

まとめ

まとめとしては

 

とまあ、めちゃめちゃざっくりまとめるとこんな感じです。

 

正直最初に紹介した海外留学支援サイトのページで、給付型奨学金の詳細はほぼほぼ把握できるので、この記事の情報量が多くてしんどいって方はとりあえず一番最初に紹介したサイトだけは保存しておきましょう!そこに大体の情報が含まれていますので!

2020年10月下旬現在、奨学金応募期間の締め切りが近づいてきている時期かと思いますが、まだまだ間に合う奨学金もいくつかあります。なので奨学金一覧表とにらめっこしながら、応募要件がそろう限りどんどん応募していきましょう。

※ただし、重複受給ができない奨学金もありますので、そのあたりはお気をつけてくださいね!

 

また、実際に現地で生活を始めてみて経済的に不安になってきたら、学業とのバランスが取れる程度でアルバイトをする手もあります。そちらについてもおいおいまた話して行けたらなあと思います。

 

またこちらのブログ、書きたい記事内容はわんさかあるのに、なにゆえ大学の研究や授業などで忙しく、なかなか一気にたくさん更新することができず申し訳ございません...!
(現在も来週締め切りのコース論文と闘いながら合間合間を縫って書いております...)

 

その代わり、満足の行ってもらえる内容の濃いブログを投稿するように心がけていますので、今回のブログ記事が、皆さんのお役に立てればと思います...!

何かご質問ある方はインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてコメント下されば対応いたします~!

それでは!

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海外大学院の学費について

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海外大学院に行こうか迷い始めたけど、お金のこと、どうしよう...と迷っている方もいらっしゃるかもしれません。

なので、今回は少しでも海外の大学院にかかる費用のイメージをわかってもらえればと思い、この記事を書いてみました!

 

特になるべくお金がかからない方法で行きたい!という方に役立つ情報をお教えしていきたいと思います。

ちなみに私がヨーロッパ圏の大学院を見ていたこともあって、こちらの情報はヨーロッパに偏ってしまっていますが悪しからず...。

 

 

アメリカ、カナダ、オーストラリアの大学院学費 

 

まずはヨーロッパ圏以外の海外大学院にかかる費用を見てみましょう。
海外で英語を使って大学院の勉強をしたいとなると、ヨーロッパ圏以外だとアメリカ、カナダ、オーストラリアなどが思いつくと思います。もちろんシンガポールやフィリピンなど、アジア圏や他の地域でも英語で修士課程が受けられるEU圏外の国はたくさんありますが、例として上記の3か国の学費を比べてみましょう。

※こちらは2020年に作成した記事です。昨今の物価高騰もあり、日本円に換算した場合もしかしたらもっと上がってるかも...(2023年1月追記)

 

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海外大学院 学費

上の表はアメリカ、オーストラリア、カナダの正規留学生の年間の学費を示したものです。海外の大学院は修士だったら1年だけのプログラムもありますが、アメリカやカナダ、オーストラリアでは大体2年コースと考えられますので、トータルで300万~400万ぐらいが学費で飛んで行ってしまいます。これにプラスで現地での生活費や渡航費も考慮に入れなければなりません。

また、カナダの年間の学費データは医学部などは含まれていないと引用減のサイトに書いてありましたので、医学部も考慮すると平均年間費用はもう少し高くなります。

ただ、もちろん大学院と言っても大学によってピンキリです。上の数字だけだけが全てというわけではありませんので、あくまでも目安として受け取っておいてください。

ちなみに、アメリカ、カナダ、オーストラリアの大学のことについてもう少し詳しく知りたい方はQSuniversityのウェブサイトやFindAMastersのウェブサイトがとても参考になります。生活費や各国で応募できる奨学金についても書いてありますので参考にしてみて下さい↓↓

 

www.topuniversities.com

 

www.topuniversities.com

 

www.findamasters.com

 

ヨーロッパの大学院学費

続いてはEUの大学院についてみていきましょう。

EU各国大学院学費

EUの各国の大学院の学費を確認するのにとても役立つウェブサイトを発見いたしましたのでこちらもご確認ください。

 

studyportalsのウェブサイトでは、すべての国を網羅しているわけではありませんがヨーロッパの各地での大学院費用が掲載されています。

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主なEU圏の海外大学院の学費

上の表はstudyportalsウェブサイトの海外大学院の費用をざらっとまとめたものです。(※表は私立大学は含めていません。また、費用に差があった場合は一番低い場合の費用を表には掲載しています。)こうしてみるとヨーロッパ圏の学費はアメリカやカナダと比べてだいぶ安いことが分かります。特にオーストリアやフランスは、公立であればかなり学費が安いので、注目してみてもいいと思います(ノルウェーやドイツについてはまた後で言及します)。

 

上のwebサイトには載っていませんでしたが、例えば他にもエストニアラトビアリトアニア、さらにハンガリーなどの中欧圏の大学院であれば年間の学費が20万円以下で行けたりもします。ベルギーなんかもチェックしてみてもいいと思います。

 

希望の国の学費情報が得られなかった方のために、今回はstudyportalsのウェブサイトで確認できる学費チェックの方法をお教えしておきます。

 

まずはここからstudyportalsのホームページに飛びましょう。

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studyportals ホームページ

そしたら上のような画面になりますので[Where to study?]の所に行先を入れます。

 

studyportals Hungary 検索結果

例えばハンガリーを検索したとすると上のような結果が出てきます。

左側の項目をスクロールしてみましょう。
すると[Tuition Fee]という項目が出てきます。

上の図のような感じ。今は学費の制限をせずに調べておりますので、まずは学費の範囲を設定します。
国によってはどこから来るかで学費が変わってきたりするので、
次に赤で囲っている「EUR」の箇所をクリックしましょう。すると国籍(Nationality)と通貨の選択肢が出てきます。国籍が日本になっているか確認し、通貨を自分の好きな通貨に設定しましょう。
そうすれば日本人である場合の大学ごとの学費が比較できるかと思います。

さらに、自身の興味分野の設定もできますので、学びたい分野での学費情報もこのサイトで確認できます。素晴らしいですね。


私自身もこの記事を書くまでこのページのことを知らず、学部時代に大学院を探していた時はもっと回りくどい方法で大学を探していたので、
「もっと早く知っておけばよかった!」と思っています(笑)

今海外の大学院に行こうか迷っている人で、学費がネックになっているという人はどうぞこちらのウェブサイトを存分にお役立て下さい~!

 

お金のかからない大学院

少し前まででしたらEU圏外の生徒でも北欧(スウェーデンフィンランドノルウェーアイスランド)の大学は学費が無償だったのですが、今はそうもいかなくなってしまい、スウェーデンデンマークフィンランドでは数年前から学費がかかるようになってしまいました。私も現在ストックホルム大学院で修士生として勉強していますが、1セメスターにつき大体50万円ほど払っています。

フィンランドではスウェーデン語もしくはフィンランド語で授業を受ける場合は学費が無料になることもあるみたいです。
詳しくはこちら

しかし、有難いことに、ノルウェーでは今でもEU圏外の生徒を含め、大学の学費が無償です!

→2023年から、ついにノルウェーも学費無償ではなくなってしまったようです。。。!(ショック...!!)詳しくは下記の記事に書きました↓↓

www.tomolog-studyabroadinfo.com

さらにドイツも学費がかからない国として有名です。
以下のウェブサイトでは、EU内で大学院の学費がかからない国、さらに学費が低コストな国について列挙されておりますので、是非是非参考になさってみて下さい!

www.topuniversities.com


他にも、前回ご紹介させていただいたエラスムスプログラムを使って修士課程に行くという手段もあります。詳しくは前回紹介したこちらのページをご確認ください~

tomolog18092020.hatenablog.com



奨学金を手に入れるという手も

最後に、やっぱり色々調べてみたけど自分の生きたい国は学費が高そうだ!という方、奨学金を手に入れるという手も十分にあります。

 

主な奨学金の種類として貸与型(利子付き、利子なし)、給付型に分かれます。海外大学院用の日本の奨学金であれば圧倒的に給付型の方が多いです。しかしながら、給付型奨学金は倍率も高いので、なかなか競争率も高いかもしれませんが、大体の給付型奨学金は学費をカバーしてくれることが多いので、応募する価値はありです!

残念ながら、日本の奨学金で海外大学院用のものは日本国内の大学院のための奨学金に比べて圧倒的に少ないです。

なので、日本国内だけでなく、例えば行きたいと思っている国の政府や団体が出している奨学金、行く大学先の奨学金も確認して、視野を広げてみることも大切だと思います。

 

奨学金に関しては、下記の記事で触れておりますので、よろしければ参考になさってください~!

www.tomolog-studyabroadinfo.com


まとめ


今回のページでは大学院にかかる学費を国ごとにザクっとまとめてみました。まとめると


その他にも紹介しきれていない国で、学費の低コストな国もたくさんあると思いますので、是非是非先ほど紹介したstudyportalsのウェブサイトなどをご活用してくださいね!

何かご質問ある方はインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてコメント下さればと思います~!


それでは!

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私がどうやって海外の大学院を選んだか

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皆さんこんにちは、ToMoLogページをご覧下さり有難うございます!

 

今回は、私がどのようにして海外大学院を選んだのかをお伝えしていこうと思います。

ただ、こちらの記事を読むにあたってご注意してほしいことは、このページの情報はあくまでも参考として使ってほしいということです。ここに載っている情報が全てではありませんし、他にも様々な方法で大学院を見つけている方も多いと思いますので、あくまでも参考程度に!


皆さんも、色々な理由から大学院に行きたい、と思い始めたのではないかと思いますが、

海外大学院に行きたい人といってもいくつかに分かれると思います。

  1. 行きたい大学院・学部が明確に決まっている人
  2. とりあえず海外大学院に行きたい人
  3. 行きたい国は決まっていないけれど学びたい分野がある程度決まっている人
  4. 行きたい国・学びたい分野は決まっているが大学が決まっていない人
  5. その他

1.「行きたい大学院・学部が明確に決まっている人」の人はおそらく行きたい大学が明確に決まっているということで、そもそもこちらのページにたどり着いてはいないかと思いますので、ここでは2~4に該当する方に向けて順番に役立つ情報を与えていければと思います。

 

目次 

 

 

【世界大学ランキングを活用しよう】

 

これは私が実際海外の大学院を決めかねていた時に、大学の先輩で、かつ当時海外の大学院に行ってらした先輩が教えてくれた方法です。

 

世界には大学をランキング化して掲載しているウェブサイトがいくつかあります。有名なものでいえば

 

上海交通大学の大学研究センター( Academic Ranking of World Universities)

 

QS World University Rankings

 

THE World University Rankings 

 

などです。

 

ランキングが全てとは全く思いませんが、せっかく海外の大学院に行くのであれば、

なるべくいいプログラムを選びたいかと思います。その時に訳に立つだろうと思うのがこの大学ランキングです。

 

私の先輩はこれらの大学ランキングウェブサイトのすべてのサイトで上位100位以内に入っている大学から選ぶと(ある程度評価があるというわけだから)安全だと言ってくれました。

 

ちなみに私はこれらのサイトを「とりあえずどんな大学があるか」を知るために利用しました。あとは少なくとも私の学部時代の大学よりかは上のランキングの大学に行きたいということを基準にして選びました。

 

もちろん自分のやりたいことドンピシャ!なプログラムを提供している大学が見つかるのであれば、ランキングに関わらずそこの大学院を目指すに越したことはないと思います(あまりにもランキングが低すぎると少し不安ですが)。

 

さらに上記のランキングのウェブサイトですが、カテゴリーごとのランキングも検索することができます。今回は、QS World University Rankings とTHE World University Rankingsを例に、ちょっと詳しく見ていきますね。

 

QS World University Rankings

www.topuniversities.com

 

まず、単純なランキングを見たいのであれば、QS World University Rankingsのトップページに飛んで、メニューバーの「RANKINGS」をクリックすれば、世界中の大学のランキングを確認することが出来ます。

 

また、ランキング結果のページでは、下の図のようにRanking Indicator に飛べば、overall scoreだけでなく各項目ごとの大学ランキングも確認できるようになっていますよ。

 

QS World University Rankings : Ranking Indicators

 

もう少し詳しく調べたい場合、例えば大学のレベル(学士、修士、博士)や学部や専門分野、そして場所などを調べたい場合は、下記のように、トップページのメニューバー「DISCOVER」から、「University Search」をクリックしましょう。

 

QS World University Rankings


海外大学院全体で調べたい人はStudy Level をMasters、学部生の場合はBachelorsにして検索をかければ世界全体の大学ランキングが出てきます。

 

さらに、学びたい学部や分野、さらに行きたい国も決まっているのであれば、そちらも指定して検索すれば指定範囲内での大学ランキングが確認できます。

 

 

ちなみにこちらのQS世界大学ランキングでは、自分の気になる大学を選んで比較できるチェック項目などもあり、とても便利です!

THE World University Rankings 

www.timeshighereducation.com

 

THE World University Rankingsのページでも分野や特定の場所を指定できるようになっています。

ホームページ→Ranking→メニューバーのWorld University Rankingsに飛んでみましょう。そうすれば、QS University Rankingsと同じように、大学のランキングが出てきます。
下の図のように「ランキング」、「生徒と教授の比率」、「海外からの学生の数」、「男女比」などの項目も掲載されています。

下の図のRANKINGの横にあるSCORESをクリックすれば、QS大学ランキングと同様、各項目ごとのランキングをうかがうことができます。

 

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THE World University Rankings

 

さらにこちらのTHE World University Rankings のページでは、現在UNが提示している持続可能な開発のためのゴール、Sustainable Development Goals に基づいて、各分野に強い大学も検索できるようになっています(ホームページ→Rankings→メニューバーImpact Rankingsに飛びましょう)。これは画期的で便利ですね!

 

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THE World University Rankings: Impact Rankings

 

「とりあえず海外大学院に行きたい人」はこのランキングを参考に大学選びをするのもいいと思います。「行きたい国はあるが大学が決まっていない人」も、上記のウェブサイトから国を指定して大学を比べてみてもいいと思います。

 

「行きたい国は決まっていないけれど学びたい分野がある程度決まっている人」は、上記に挙げたウェブサイトで学びたい分野を指定して検索ができるので、どうぞご活用してみて下さい!

 

 

EUエラスムスプログラムに申し込む方法も】

 上記で挙げた大学ランキングから気になる大学をピックアップする方法の他に、欧州連合EU)の掲げているErasmus Mundus Joint Master Degreesというマスタープログラムからも大学院に申し込むことができます。

こちらは皆さんお聞きしたことがあるかもしれませんが、エラスムスプログラム(Erasmus Programme)というEUが出しているプログラムの一環で、一つの大学に院生として入学するというよりも、EU各国の大学とEU圏外のエラスムスの提携校の中で似たプログラムを持っている大学同士を掛け合わせて一つの大学院プログラムを作ったというような感じです。

 

同じ大学に2年間いるわけではなくて、たいていは半年ごと、または一年ごとに指定された提携校に移動し、勉強を受ける、というのがこのプログラムの特徴です。こちらはなるべくたくさんの国で滞在経験をしてみたい!という方にもピッタリかと思います。

 

私もあまり説明が上手くなく、わからない人は何のことがかさっぱりだと思うので、とりあえず例として一つのプログラムを覗いてみましょう。

下のページをクリックしてみて下さい。

https://eacea.ec.europa.eu/erasmus-plus/library/scholarships-catalogue_en

そしたらErasmus Mundus Joint Master Degreesのプログラムカタログに行きつくはずです。

 

見てもらえばわかりますが、下のようにこちらのカタログでも国や興味分野、行きたい大学などを調べることができます。

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Erasmus Mundus Joint Master Degrees: Programme Catalogue

 

プログラムリストの一番上にある「4CTS+ :4CITIES+ Erasmus Mundus Joint Master Degree in Urban Studies」をクリックしてみます。

すると以下のように、プラグラムの期間、学費やプログラム内容の簡単な説明、そしてホスト大学(Coordinator)と提携大学(Partners)を確認することができます。このプログラムのためのウェブサイトもあるようですね。

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Overview of the Programme 4CTS+

4CTS+の公式サイトを詳しく見てみると、こちらのプログラムでは第一セメスターはホストこうであるブリュッセル自由大学で、第二セメスターはウィーン大学で過ごすことが必須条件で、残りの2セメスターからはプログラム内のコースや自分の希望によって滞在場所が分かれていくみたいですよ。(気になる方はサイトページのMenu→4CITIES→Four+Citiesに飛んでみて下さい。)

 

プログラムによっては北米や南米、アジアやアフリカ大陸など、EU圏外の国に行けるプログラムもありますので、チェックしてみて下さい。

 

さらにこちらのErasmus Mundus Joint Master Degreesでは、応募と同時にErasmus奨学金の出願もできますので、かなり素敵なプログラムかと思います。とにかく、こちらのプログラムに応募すれば受かるか受からないかはともかく、奨学金も同時に応募できちゃうので、とても便利かと思います!

 

※ただ、こちらのエラスムスムンドゥスのいくつかのプログラムでは、EU圏外の学生であれば、すでに学士課程を修了していることなとが出願条件として要求されることがあります。EU圏外の人の応募は大体12月~1月に締め切りますので、現役生で海外大学院の出願を考えているのでしたら要注意が必要です。

 

私も一つ気になるプログラムがあったのですが出願当時まだ学部生だったので諦めたのを覚えています。ただ、必ずしも学士課程修了を応募条件として置いているわけではなく、プログラムによって本当にまちまちなので、そこはしっかり確認してみて下さい。

 

 まとめ

上記では、海外の大学院探しのいくつかの方法として、世界大学ランキングを活用すること、エラスムスプログラムを探すことを挙げてみました。

 

ただ、私自身がそもそもヨーロッパの大学院を中心に見ていたので、アジアやアメリカ、カナダなどの大学の情報は豊富に持っているわけではありません。(申し訳ないです…!)また、私は文系の海外大学院生として大学院を探していたので、上記の方法はもしかしたら理系の方にはあまり参考にならないかもしれないです。その点どうかご了承くださいm(_ _)m

以上、いろいろ書いてみましたが、これらが少しでも皆さんの海外大学院探しのお役に立てればと思います。

他にも、尊敬できる教授がいる大学に行く、自分の好きな論文から大学を探す、など色々な方法から大学を見つけ出すことはできます。といっても今まであまり論文を読む機会がなかった人、今のところこれ!といった教授がいない人もいると思いますので、その他の方法として上記のような大学の探し方もあるよ、と思ってもらえれば幸いです。

 

ちなみにある程度大学候補が決まってきた人は、大体どこの大学ホームページでも教授の主な出版物は公開してくれていますので、
候補の大学のプログラムに在籍している教授の論文などを読んで、候補を絞っていくのもいいかと思います。どの先生のもとで学ぶのか、自分の考えと似た先生はいるのか、という所も大学院選びの大事なポイントになってきますからね。

 

ではでは、少しでもこちらの情報が皆様のお役に当てますよう、祈っております!

 

今後もいろいろ海外大学院、スウェーデン大学院に役立つ情報を載せていければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

何かご質問ある方はインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてコメント下されば対応いたします~!

ではでは~!


Edited by ToMoYo

 

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文系海外大学院を考え始めた時にすべきこと。

 

はじめに

 

この記事は

「海外の大学院を迷い始めた。」

「行きたいとは思っているけど何から始めていいのかわからない。」

そういった方のために少しでも役立つ情報を!と思って書いております。ちなみに私は英語で大学院進学を考えていたので、以下の情報は英語で海外大学院進学を考えている人向けに偏ってしまっていると思います。その辺はご了承ください。

 

まず海外の大学院申請までの大まかなスケジュールは以下のようになっています。

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海外大学院申請までの大まかな流れ

結論から言っておくと語学勉強→奨学金申請&本格的な大学リサーチ→大学院申請の順番で行くことお勧めします。

 

1.語学勉強

もちろん行きたい大学によって必要な英語のスコアは変わってきますが、私がなぜ英語勉強を先にしておくことをお勧めするかというと、奨学金申請の時に必ずと言っていいほど語学力が必要になるからです。

 

文系の大学院であれば、応募要件として、英語圏以外の大学だと大体IELTSスコア6.5以上、英語圏であれば7.0以上は必要です(もちろん例外もあります)。ストックホルム大学の教育学部はIELTSスコア6.5が応募条件でした。

 

なので、英語圏以外の大学院を目指している場合はIELTSのスコアが6.5以上でも申請できるのですが、

日本で奨学金の申請をする場合は文系であればほとんどの奨学金がIELTS7.0 以上、TOEFLであれば100以上を要求してきます。また、海外の大学院用の奨学金は多くの場合、8月~10月に締め切りがあります。

 

ですので、奨学金の要件を満たすためにも、早め早めに英語の勉強をし、先に点数を取っておくことを強くお勧めします。気持ち的にもその方がだいぶ楽になりますので(笑)

 

 

ちなみに理系の場合は奨学金の要件はIELTSスコア6.5の場合が多いです。

 

他にも、今学生の方でしたら、大学の留学生センターの教員の方に聞いてみるのもありだと思います。大学経由でつながっている奨学金、大学から応募できる奨学金などがありますので、是非確認してみて下さい。

 

2.奨学金の応募&本格的な大学リサーチ

奨学金の応募と大学リサーチは同時に行っていくことをお勧めします。というよりも、まずは自分の提出できる奨学金の応募締め切りを確認し、そこから本格的な大学リサーチに入ることをお勧めします。

先程も言ったように、給付型の海外大学院用の多くは8月末~10月末のものが多いです。

ですので、英語のスコアに合わせて申請できる奨学金を確認し、締め切りが過ぎていないか、過ぎていなければいつまでに出せばいいのかを確認していきましょう。

 

海外大学院のための奨学金で面白いところは、大学院に実際に申請する前に奨学金の申請が行われることです。

ですので、多くの場合、奨学金申請時にどこの大学に行くのかを聞かれますが、必ずしも最終的にそこの大学に行かなければならないというわけではありません。私も申請したときはオスロの大学院について書いていた記憶があります。

 

奨学金の審査員も申請者が最終的に行く大学院が予定と変更することもあるのは織り込み済みです。なので、申請時は自分が見つけた大学院の中でいちばん自分のやりたいことができると思う大学院を書いておきましょう。

要するに審査員は「大学院で何を勉強したいのか」の熱意、そして最終的な行先は違ったとしても、申請時に書いておいた(おそらく第一志望の)大学院が行先として適切かどうかの合理性を確認していると思えばいいと思います(ほかにも今までの勉強や経験との関連性などの要素も審査項目に含まれます)。

 

仮に奨学金に合格して、申請時に行っていた大学院と違う大学院に行くことを選んでも、そこの合理性(大学院で自分の研究したいことができるかの合理性)が消えない限り奨学金を断られることはないと思いますので安心してください。

 

3.大学院申請

最後に大学院申請です。

大学院申請の締め切りは12月末から1月末が多いです。特にヨーロッパの大学院はそうで、それまでに申請書類を用意する必要があります。

 

主な申請書類としては大学時代の成績証明書、卒業証明書(まだ卒業していない人であれば卒業見込み証明書)、動機書、教師や友人からの推薦書などが挙げられます。また、一部大学では大学時代の卒業論文を端的にまとめた英語版の論文を提出するよう求められることなどもあります。すべて英語版での提出が必要なので、前もって事前に用意しておくことをお勧めします。

 

もちろん申請書は大学によってまちまちですので、しっかりと行きたい大学の申請書類をチェックするようにしてくださいね。

 

ちなみに複数の大学を応募する場合はそれぞれ似たような動機書を書くと思いますが、大学名などを他の大学と間違えないように気を付けてくださいね!

 

海外の大学院を目指すときの動機書を書き方に関しては、以下の記事に色々と書いておりますので、よろしければ参考にして下さい!

 

www.tomolog-studyabroadinfo.com


また、ストックホルム大学院、もしくはスウェーデンの大学院に応募しようとお考えの方のためにスウェーデンの大学院の申請方法についても、下記の記事に書いておりますので、こちらもあわせて参考にされてみて下さい~!

www.tomolog-studyabroadinfo.com

まとめ

とりあえずどこから手を付けていいのかわからない人のために筆者的にお勧めする順番を載せてみました。あまり実践的に役立つ情報を載せたわけではないので、内容が薄いかもしれませんが、海外の大学院を迷われている文系の方にスタートとして少しでも参考となれば幸いです。

 

今後も海外大学院に関する有益な情報をシェアしていきたいと思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

何かご質問ある方はインスタグラムもやっておりますので、アカウント@tomolog_logにてコメント下されば対応いたします!

 

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